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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:エアトリ、西松屋チェ、東エレク

エアトリ <日足> 「株探」多機能チャートより
■エアトリ <6191>  2,704円  +51 円 (+1.9%)  11:30現在
 エアトリ<6191>は全般安に連れ朝安で始まったものの、すぐに切り返し続伸している。16日の取引終了後、22年9月期の連結業績予想について、売上高を140億円から145億円(前期比17.3%減)へ、営業利益を20億円から26億円(同17.3%減)へ、純利益を14億円から18億2000万円(同23.3%減)へ上方修正したことが好感されている。第3四半期以降もエアトリ旅行事業で特に国内旅行分野における需要の回復傾向が続いていることに加えて、エアトリ旅行事業以外の既存事業も引き続き好調に推移していることが要因。また、前々期から取り組んできた各種施策やコスト削減の成果が継続して実現し、グループ内の事業ポートフォリオの分散及び再構築が進んでいることも寄与する。

■西松屋チェーン <7545>  1,406円  +5 円 (+0.4%)  11:30現在
 西松屋チェーン<7545>は全般安に連れ朝安スタートとなったが、その後切り返しプラス圏に浮上している。16日の取引終了後に発表した第1四半期(2月21日~5月20日)単独決算が、売上高450億1600万円(前年同期比6.5%増)、営業利益49億500万円(同6.6%増)、純利益35億1100万円(同9.2%増)となったことが好感されている。新型コロナウイルスの感染者数が抑制され、活動制限の緩和により消費活動が徐々に正常化に向かうなか、9店舗の新規出店(閉店2店舗)を行ったことが寄与した。商品別では、衣料部門は気温の高い日が多かったことで春物衣料や夏物衣料が好調に推移したほか、小学校高学年向け衣料も大きく売り上げを伸ばした。また、雑貨部門では粉ミルクなどの食料品、マスクなどの衛生用品、シューズや服飾雑貨などが好調だった。なお、23年2月期通期業績予想は、売上高1700億円(前期比4.3%増)、営業利益136億円(同10.9%増)、純利益90億9400万円(同7.0%増)の従来見通しを据え置いている。

■サンゲツ <8130>  1,530円  +5 円 (+0.3%)  11:30現在
 サンゲツ<8130>が続伸している。この日、10月1日受注分から、壁装材・床材・椅子生地の取引価格を値上げすると発表しており、これが好材料視されている。今回の値上げ率は7~12%を予定している。同社は21年9月と今年4月に値上げを行ったが、その後も原油・ナフサなどの原料価格の高騰やエネルギーコストの上昇に加え、塩ビ樹脂・ナイロンなどのさまざまな素材の価格上昇や構造的な需給逼迫が顕在化していることから、第3次の値上げを行うという。

■東京エレクトロン <8035>  47,740円  -2,850 円 (-5.6%)  11:30現在
 東京エレクトロン<8035>、レーザーテック<6920>など半導体製造装置関連が軒並み安。前日の米国株市場ではハイテク株中心に売りが噴出し、ナスダック総合株価指数の下げが大きくなったが、特に半導体関連株の下落が際立つ状況で、フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)は6%を超える急落となった。半導体製造装置世界トップのアプライド・マテリアルズ<AMAT>は8%安に売り込まれており、これを受けて東京市場でも半導体製造装置の主力銘柄にリスク回避目的の売りが集中する形となっている。

■トヨタ自動車 <7203>  2,065円  -75 円 (-3.5%)  11:30現在
 トヨタ自動車<7203>が大幅反落している。同社は16日、6月のグローバル生産台数を約80万台から75万台へ変更すると発表しており、これが嫌気されている。一部仕入先でのコロナウイルス感染者発生による出勤率の低下や、別仕入先での生産設備の不良による部品供給不足により、17日以降に国内工場の一部で稼働を停止する予定であることが要因という。なお、通期生産見込み(約970万台)については変更はないとしている。

■日本電産 <6594>  8,028円  -172 円 (-2.1%)  11:30現在
 日本電産<6594>が7日続落でフシ目の8000円大台を割り込み、年初来安値を更新。前日の米国株市場ではハイテク系グロース株中心に売り圧力が強まり、グロース株の象徴だった電気自動車(EV)大手のテスラ<TSLA>が8.5%安と急落。EV向け駆動用モーターに注力する同社株もこれに連動する下げとなっている。また、駆動部分に使われる基幹部品のモーターコアを製造する三井ハイテック<6966>も大幅安で7日続落となり、9000円大台を割り込んだ。このほか、日本電解<5759>、田中化学研究所<4080>、ニッポン高度紙工業<3891>などEV関連株は軒並み安となっている。前日取引終了後にソニーグループ<6758>とホンダ<7267>が、EV事業を共同展開するための新会社を折半出資で年内に設立することを発表したが、全般地合い悪のなか反応薄で両社の株価も下値を探る展開を余儀なくされている。

■タマホーム <1419>  2,334円  -7 円 (-0.3%)  11:30現在
 タマホーム<1419>は反発してスタート。同社は16日取引終了後に、22年5月期通期の連結業績予想と配当計画の修正を発表。売上高の見通しを前の期比10.4%増の2407億円(従来予想は2350億円)に上方修正したほか、期末一括配当を従来計画比5円増額の125円(前の期は100円)にしたことが好感された。ただ、朝方の買いが一巡したあとは、全体相場の軟調地合いが影響するかたちで失速している。主力の住宅事業で早期契約・早期着工・早期売上の目標のもと引き渡しが高水準で推移したことや、保証延長工事の契約件数増加に伴いリフォーム事業が伸長したことなどが主な要因だとしている。一方、昨年のウッドショックによる木材価格の急騰などを背景に、営業利益は同3.6%増の114億円(従来予想は120億円)に若干引き下げた。

■バンクオブイ <4393>  2,515円  +187 円 (+8.0%)  11:30現在
 バンク・オブ・イノベーション<4393>が5日ぶりに急反発している。足もとで急落していた反動に加え、16日にマッチングアプリ「恋庭」の5月の課金高(速報値)が前月比21%増の約1億567万円と過去最高を更新したと発表したことが材料視されているようだ。「恋庭」は、箱庭農園ゲームにマッチング機能をかけあわせたアプリ。5月の平均DAU(1日のアクティブ利用者数の平均)は前月比14%増、同月のダウンロード数は11万と過去最高を更新し、累計89万ダウンロードを突破している。

■ソルクシーズ <4284>  380円  +20 円 (+5.6%)  11:30現在  東証プライム 上昇率トップ
 ソルクシーズ<4284>が続伸している。16日の取引終了後、7月1日付で子会社を設立し、eスポーツ事業に参入すると発表しており、これが好材料視されている。新会社eekは、ソルクシーズが90.9%を出資して設立。eスポーツ専門のマッチングサイト運営など有料職業紹介事業を行うほか、eスポーツ選手の肖像権管理、使用許諾及び仲介マネジメントなどを行う。なお、同件による22年12月期業績への影響は軽微としている。

■アクモス <6888>  361円  +11 円 (+3.1%)  11:30現在
 アクモス<6888>は全体波乱相場のなかも買い人気を集め、逆行高となっている。同社はM&A戦略を駆使したベンチャー企業連合を形成し、幅広くITソリューション事業を展開している。16日取引終了後、ハードウェアの保守を手掛けるフィールドワンの株式を取得し子会社化することを発表、これによる業容拡大への期待が買いを誘導している。フィールドワンは株式取得を経て同社の連結子会社となる予定だが、22年6月期の連結業績に与える影響については軽微。また、23年6月期の業績予想については、22年8月上旬に発表が予定される22年6月期決算短信で開示するとしている。

■カルラ <2789>  384円  +1 円 (+0.3%)  11:30現在
 カルラ<2789>がしっかり。16日の取引終了後、仙台市青葉区に保有する土地・建物を売却するのに伴い、23年2月期第3四半期に固定資産売却益約3600万円を特別利益として計上すると発表しており、これが好材料視されている。

■高見サイ <6424>  710円  +1 円 (+0.1%)  11:30現在
 高見沢サイバネティックス<6424>がしっかり。午前10時ごろ、スカイマーク(東京都大田区)が就航する空港の搭乗口で採用している同社製セキュリティーゲートについて、その全てを新機種に更新されることになったと発表しており、これが好感されている。同社製ゲートが採用されているのは国内10空港の計50通路で、23年5月までに随時更新を進めるという。なお、同社では今後も空港をはじめ幅広い市場への展開強化に取り組むとしている。

■エヌリンクス <6578>  229円  -19 円 (-7.7%)  11:30現在
 エヌリンクス<6578>が大幅続落している。16日の取引終了後、子会社ドワーフワークスが運営するスマートフォン向けゲームアプリ「メモリア~夢の旅人と双子の案内人~」の配信を終了すると発表しており、これが嫌気されている。同アプリは、22年3月30日に配信を開始し、一時はAppStoreの無料ゲームランキングで1位を獲得したこともあったが、コンテンツ競合やゲームアプリ内のコンテンツ不足などによるユーザーの離脱が影響し課金率が大きく想定を下回り、4月及び5月の実績は想定を大幅に下回ったという。アプリの改修やコンテンツの追加などのアップデートを行ったものの、ユーザーの離脱率や課金率が改善しないことから、配信を終了することとにしたという。なお、23年2月期業績への影響は精査中としている。

■ファイバーゲート <9450>  892円  -17 円 (-1.9%)  11:30現在
 ファイバーゲート<9450>は反落している。16日の取引終了後、未定としていた22年6月期の期末配当予想を4円にすると発表したが、前期実績(4円)から横ばいであることから、これに対する市場の反応は限定的のようだ。

●ストップ高銘柄
 マツモト <7901>  8,690円  +1,500 円 (+20.9%) ストップ高買い気配   11:30現在
 以上、1銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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