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【市況】注目銘柄ダイジェスト(前場):MSOL、ヤーマン、ANYCOLORなど

MSOL <日足> 「株探」多機能チャートより

MSOL<7033>:2575円(-640円)
大幅続落で安値更新。前日に上半期決算を発表、営業利益は2.2億円で前年同期比24.6%減となっている。第1四半期は同76.2%の大幅増益であったため、ネガティブなインパクトが優勢のようだ。売上拡大は続く形になっているが、積極採用による採用教育費の増加、広告宣伝費の増加など、コスト負担が膨らんでいるもよう。また、株主優待制度の廃止を発表していることもマイナス材料視されているようだ。


豊田織<6201>:8220円(+140円)
大幅続伸。モルガン・スタンレーMUFG証券では投資判断を「イコールウェイト」から「オーバーウェイト」に格上げ、目標株価も9500円から10000円に引き上げている。物流ソリューション事業の短期業績悪化やフォークリフトの受注減速懸念などは織り込み済みと判断。北フォークリフト出荷再開によるセンチメント改善、カーエアコン電動コンプレッサー拡による利益率改善の本格寄与、業績増額修正期待などを評価としている。


パーク24<4666>:1863円(-175円)
大幅続落。前日に上半期の決算を発表、営業利益は55.6億円で前年同期比120.7億円の損益改善となっている。従来予想の50億円を上回る着地となったが、第1四半期46.5億円の実績からみて上振れ着地にインパクトは乏しいもよう。リース契約関連損失の計上などで、最終損益は想定を下振れて6.3億円の損失になっている。また、100株以上の株主に対して2000円分のタイムチケットを贈呈していた株主優待制度の今年度中止も発表。


関ペイント<4613>:1789円(+140円)
大幅反発。前日に発表した自己株式の取得実施が好感材料となっている。発行済み株式数の11.23%に当たる2900万株、500億円を取得上限としており、取得期間は6月15日から1年間としている。資本効率の向上、株主還元の拡充及び経営環境の変化に柔軟に対応した機動的な資本政策を遂行することを取得目的としている。高水準の自社株取得に伴う当面の需給改善、並びに、1株当たりの価値向上などが期待される格好に。


ヤーマン<6630>:1399円(+159円)
大幅反発。前日に22年4月期の決算を発表、営業利益は68.8億円で前期比12.5%増となり、3月11日に発表した水準をやや下回る着地になっている。一方、期末配当金は従来計画の2円を6.5円に増配するとしている。また、23年4月期営業利益は100億円で同45.3%の大幅増益見通しとし、想定以上の業績拡大と捉えられている。なお、同時に発表した中期計画では、今後3年間の積極投資方針を打ち出している。


ANYCOLOR<5032>:7520円(+820円)
一時ストップ高。23年4月期の営業利益予想を前期比31.5-55.3%増の55.10億-65.10億円と発表している。複数人のVTuberによるユニットプロデュース、バーチャルタレントアカデミーを通じた次世代のVTuber育成、英語圏など海外展開の深化などで成長実現を目指す。同時に発表した22年4月期の営業利益は188.6%増の41.91億円で着地した。ライブストリーミング領域などが順調に推移し、会社計画(37.85億円)を上回った。


GA TECH<3491>:1126円 カ -
ストップ高買い気配。22年10月期の営業損益を従来予想の0.57億円の黒字から約8.7倍となる5.00億円の黒字(前期実績11.14億円の赤字)に上方修正している。主力事業に対して研究開発やシステム開発などの先行投資を行った結果、収益とコストが改善した。手数料改善施策に加え、不動産コンサルティングのリコルディとの経営統合や不動産事業者向けSaaSを提供するイタンジの好調も利益拡大に寄与する見通し。


サンバイオ<4592>:1048円(+28円)
大幅に4日ぶり反発。23年1月期第1四半期(22年2-4月)の営業損益を18.44億円の赤字(前年同期実績15.40億円の赤字)と発表している。一方、純損益は3.15億円の赤字(同8.60億円の赤字)に改善した。SB623慢性期外傷性脳損傷プログラムの承認申請に向けた製造関連費用がかかったものの、営業外収益として為替差益27.29億円を計上した。通期予想は営業損益が58.58億円の赤字、純損益が59.97億円の赤字で据え置いた。
《ST》

 提供:フィスコ

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