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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:GAテクノ、ヤーマン、エニーカラー

GAテクノ <日足> 「株探」多機能チャートより
■GAテクノ <3491>  1,126円  +150 円 (+15.4%) ストップ高買い気配   11:30現在
 GA technologies<3491>がストップ高の1126円水準でカイ気配となっている。14日の取引終了後、22年10月期の連結業績予想について、売上高は1100億円の従来見通しを据え置いたものの、営業利益を5700万円から5億円へ、最終損益を7億円の赤字から3億5000万円の赤字へ上方修正したことが好感されている。会計基準の変更に伴い前期との比較の記載はないものの、21年10月期下期から主力事業のRENOSYマーケットプレイスとイタンジ事業にフォーカスして研究開発やシステム開発などの先行投資を行うなど選択と集中を行った結果、収益及びコストが改善する。また、RENOSYマーケットプレイスで以前から実施している各種手数料改善施策の効果や、リコルディとの経営統合効果などで利益が増加する見込みとしている。更に、イタンジにおいて、5月の改正宅地建物取引業法の施行を前に市場ニーズが高まり、製品、サービスの引き合いが多いことも寄与する。同時に発表した第2四半期累計(21年11月~22年4月)決算は、売上高489億100万円(前年同期比53.4%増)、営業利益2億2700万円(前年同期2億1200万円の赤字)、最終損益6100万円の赤字(同3億5100万円の赤字)だった。

■ヤーマン <6630>  1,399円  +159 円 (+12.8%)  11:30現在  東証プライム 上昇率トップ
 ヤーマン<6630>が急反発。前日は全体地合い悪のなか一時1200円近辺まで売られたが、25日移動平均線近辺で下げ止まり下ヒゲを形成、きょうは急速に切り返す展開となっている。家庭用美容機器や健康機器を製造販売するが、コロナ禍にあっても業績は絶好調に推移している。14日取引終了後に発表した22年4月期決算は営業利益が前の期比13%増の68億8000万円と2ケタ成長を達成し過去最高利益を更新、更に23年4月期は前期比45%増の100億円予想と伸びが加速する見通しにあり、これを材料視する買いが集中している。今期は前期に実施した広告宣伝・研究開発を中心とした積極投資が回収局面に入り収益を押し上げる効果をもたらす。なお、前期の年間配当は従来予想の4円から8円50銭に増額しており、今期も8円50銭を継続する計画にある。

■ANYCOLOR <5032>  7,520円  +820 円 (+12.2%) 一時ストップ高   11:30現在
 ANYCOLOR<5032>が急騰。14日の取引終了後に23年4月期業績予想を発表し、売上高を前期比34.1~48.3%増の190億~210億円、営業利益を同31.5~55.3%増の55億1000万~65億1000万円とした。前期に続き過去最高業績を更新する見通しにあり、これを受けて直近IPO銘柄である同社株への物色人気が一段と加速している。同時に発表した22年4月期決算は、売上高が前の期比85.5%増の141億6400万円、営業利益が同2.9倍の41億9100万円だった。国内で活動する所属Ⅴチューバー数は前の年の同じ時期と比べ6人増の109人、ユーチューブ再生時間は同15.1%の増加となった。各種イベントを開催したほか、グッズ販売などの取り組みも進めた。

■関西ペイント <4613>  1,789円  +140 円 (+8.5%)  11:30現在  東証プライム 上昇率2位
 関西ペイント<4613>は急反騰。14日の取引終了後、自社株買いを実施すると発表したことが好感されている。上限を2900万株(発行済み株数の11.23%)、または500億円としており、取得期間は22年6月15日から23年6月14日まで。資本効率の向上、株主還元の拡充及び経営環境の変化に柔軟に対応した機動的な資本政策を遂行するためとしている。

■サンバイオ <4592>  1,048円  +28 円 (+2.8%)  11:30現在
 サンバイオ<4592>が4日ぶりに反発している。14日の取引終了後に発表した第1四半期(2~4月)連結決算で、最終損益が3億1500万円の赤字(前年同期8億6000万円の赤字)となり、赤字幅を縮小して着地したことが好感されている。SB623慢性期外傷性脳損傷プログラムの承認申請に向けた製造関連費用が負担となり、営業損益は18億4400万円の赤字(同15億4000万円の赤字)と赤字幅が拡大したものの、為替差益27億2900万円を営業外収益として計上したことが寄与した。なお、23年1月期通期業績予想は、営業損益58億5800万円の赤字(前期66億2000万円の赤字)、最終損益59億9700万円の赤字(同46億7700万円の赤字)の従来見通しを据え置いている。

■飯野海運 <9119>  766円  +15 円 (+2.0%)  11:30現在
 飯野海運<9119>が全体軟調地合いのなか強さを発揮。75日移動平均線とのマイナスカイ離を解消する動きをみせている。タンカーやばら積み船、ケミカル船などを運航するが、収益の主柱を担うのは飯野ビルの賃貸など不動産事業だ。昨年6月に竣工した日比谷フォートタワーの存在も注目されている。ここ、円安を背景に海外資金が日本の不動産関連市場に流入しているとの観測が根強い。また、市場では「円安進行でインバウンドM&Aの動きも活発化する可能性がある」(中堅証券ストラテジスト)という見方も一部にあり、都心に膨大な含み益を持つ同社株は、0.8倍台のPBRを考慮して株価水準訂正に向けた思惑が高まっているもようだ。

■王子ホールディングス <3861>  566円  +8 円 (+1.4%)  11:30現在
 王子ホールディングス<3861>、日本製紙<3863>、北越コーポレーション<3865>など製紙株が軒並み上昇、業種別騰落で「パルプ・紙」が33業種中で値上がり率トップとなっている。日本時間あす未明に発表されるFOMCの結果とパウエルFRB議長の記者会見を前に全体相場は買い手控えムードが強い。主力株中心に売りがかさんでいる。そうしたなか、景気の影響を比較的受けにくいディフェンシブセクターとして製紙株への資金シフトがみられる。原料価格の上昇は製品価格の値上げで相殺が利きやすく収益へのデメリットは限定的。また、総じてPBRが低く、株価指標面からバリュー株としての素地も意識されている。

■日本郵政 <6178>  966.1円  +9.5 円 (+1.0%)  11:30現在
 日本郵政<6178>が反発、全体下落相場が続くなかで、強さを発揮している。米長期金利の上昇が加速するなか、ハイテク株に逆風が強まる一方、低PER・低PBRのバリュー株への資金シフトの動きを誘発している。そのなか、同社はPBRが0.2倍台と超割安圏にあるだけでなく、19年3月期以降、年間配当50円を継続しており、時価換算で配当利回りは5%を超えていることからインカムゲイン狙いの買いも呼び込んでいる。最近では複数の外資系証券による目標株価引き上げの動きなども観測されており、1000円未満の株価は値ごろ感からの買いも入りやすい。

■第一生命HD <8750>  2,644.5円  +7 円 (+0.3%)  11:30現在
 第一生命ホールディングス<8750>が全体下げ相場に抗して3日続伸となるなど、生保株への買いが目立っている。米国ではFOMCの結果発表を目前に債券を売る動きが加速、米10年債利回りは一時3.5%近くまで上昇し、2011年4月以来、約11年2カ月ぶりの高水準となった。一方、超長期債も売られており、米30年債利回りは3.43%近辺まで水準を切り上げている。米国事業を展開し、長期運用を主眼に置く大手生保にとって、運用環境の急速な向上が見込まれる状況にあり、株価の押し上げ材料となっている。

■MSOL <7033>  2,575円  -640 円 (-19.9%)  11:30現在  東証プライム 下落率トップ
 マネジメントソリューションズ<7033>が11日続落。一気に年初来安値を更新し、昨年8月以来およそ10カ月ぶりの安値水準まで下落した。14日の取引終了後に22年10月期上期(21年11月~22年4月)の決算を発表。営業利益が前年同期比24.6%減の2億1900万円で着地しており、通期計画に対する進捗の遅れを嫌気した売りが出ているようだ。人材の積極採用による費用増が響いた。一方、積極採用によってコンサルタント人数が増加したことから、売上高は同59.1%増の52億400万円となった。あわせて、株主優待制度の廃止を発表した。今年10月末日を基準日とする株主優待制度から廃止し、基準日時点での新規ポイント付与はない。前回基準日までに贈呈した優待ポイントの引き換え可能期間は、2023年1月中旬ごろから同年5月31日までとしている。

■FVC <8462>  740円  +100 円 (+15.6%) ストップ高   11:30現在
 フューチャーベンチャーキャピタル<8462>が続急伸しストップ高の740円に買われている。14日の取引終了後に関東財務局に提出された大量保有報告書で、個人株主でマンティス・アクティビスト投資1号及びミッション・キャピタル代表である金武偉(キム・ムイ)氏などのFVC株式の保有割合が9.97%に上昇したことが判明。これを受けて、需給思惑的な買いが流入しているようだ。保有目的は経営陣への提言及び重要提案行為などを行うためで、報告義務発生日は6月14日。なお、同社株は金氏が4月に同社に対して株主提案を実施した際にも急騰する経緯があった。

■NEWART <7638>  1,284円  +143 円 (+12.5%)  11:30現在
 NEW ART HOLDINGS<7638>が急騰している。14日の取引終了後、23年3月期の期末一括配当予想を70円から100円へ増額修正したことが好感されている。業績動向が好調に推移していることを受けて、感謝特別配当30円を加算する。なお、前期実績は75円だった。

■クシム <2345>  414円  +38 円 (+10.1%)  11:30現在
 14日に決算を発表。「非開示だった今期経常は黒字浮上で4期ぶり最高益更新へ」が好感された。
 クシム <2345> [東証S] が6月14日大引け後(15:30)に決算を発表。22年10月期第2四半期累計(21年11月-22年4月)の連結経常損益は1億0300万円の黒字(前年同期は3300万円の赤字)に浮上して着地した。
  ⇒⇒クシムの詳しい業績推移表を見る

■インテリW <4847>  787円  +37 円 (+4.9%)  11:30現在  東証プライム 上昇率4位
 インテリジェント ウェイブ<4847>が異彩の上昇トレンドを形成。一時10%を超える上昇で826円まで駆け上がる場面があった。2020年10月以来約1年8カ月ぶりの高値圏に浮上している。カード決済システムの首位で、情報漏洩対策などサイバーセキュリティー分野でも実績が高い。旺盛なシステム開発需要を背景に業績は好調で、22年6月期営業利益は前期比17%増の13億2000万円と2ケタ成長を見込むが、市場では「上振れ着地も視野に入りそうだ。また、23年6月期も利益成長が維持される公算が大きく、成長期待の買いが流入しているのではないか」(準大手証券ストラテジスト)としている。

●ストップ高銘柄
 ネクストウェア <4814>  283円  +80 円 (+39.4%) ストップ高   11:30現在
 マツモト <7901>  6,190円  +1,000 円 (+19.3%) ストップ高   11:30現在
 など、4銘柄

●ストップ安銘柄
 Pアンチエイ <4934>  2,410円  -700 円 (-22.5%) ストップ安売り気配   11:30現在
 ガーラ <4777>  673円  -150 円 (-18.2%) ストップ安   11:30現在
 以上、2銘柄

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