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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:セルソース、ビジョナル、第一生命HD

セルソース <日足> 「株探」多機能チャートより
■セルソース <4880>  3,670円  +230 円 (+6.7%)  11:30現在
 13日に発表した「アニコムと動物再生医療で業務提携」が買い材料。
 アニコム ホールディングス <8715> [東証P]と動物医療における再生医療等関連事業の拡大に向けて業務提携を開始。

■ビジョナル <4194>  5,590円  +230 円 (+4.3%)  11:30現在
 ビジョナル<4194>が大幅高で3日ぶりに反発している。13日の取引終了後、22年7月期の連結業績予想について、売上高を410億円から436億円(前期比51.9%増)へ、営業利益を60億円から80億円(同3.4倍)へ、純利益を41億円から54億円(同3.8倍)へ上方修正したことが好感されている。不透明な国際情勢や資源価格の高騰や金融資本市場の変動などによる企業の採用活動への影響は現時点では見られないことや、人材採用支援市場が引き続き活況で、主力のビズリーチ事業の売上高予想を引き上げたことが要因としている。同時に発表した第3四半期累計(21年8月~22年4月)決算は、売上高318億8400万円(前年同期比54.8%増)、営業利益72億1800万円(同2.3倍)、純利益48億8000万円(同2.6倍)だった。

■第一生命HD <8750>  2,643.5円  +35.5 円 (+1.4%)  11:30現在
 第一生命ホールディングス<8750>が続伸。日経平均株価は前日に830円あまりの急落で、きょうも一時550円あまりの下げで2万6000円台前半まで売り叩かれる場面があった。しかし、そのなか同社株は連日にわたって頑強な値運びで株価水準を切り上げている。世界的なインフレ警戒感が高まるなか、米長期金利は前日に終値ベースで3.3%台後半まで上昇した。また、30年債利回りも大幅上昇しており、長期運用を行う同社株にとって運用環境の改善期待が株価のポジティブ材料となっている。

■リミックスポイント <3825>  581円  -149 円 (-20.4%) 一時ストップ安   11:30現在
 リミックスポイント<3825>が8日ぶりに大幅反落となったほか、マネックスグループ<8698>、クシム<2345>など仮想通貨関連の下げが際立っている。米大手金融サービスが仮想通貨の出金を一時停止する措置を行ったことを受け、市場センチメントが急速に悪化、ビットコインやイーサリアムなど主要な仮想通貨の急落に拍車がかかっている。これを受けて東京市場でも同分野に展開する企業の株価にネガティブ材料となっている。リミックスは前日までの7営業日で約70%も株価水準を切り上げていたが、きょうは利益確定の売りが噴出する形で、一時17.5%安の602円まで売り込まれる場面があった。

■Pアンチエイ <4934>  3,110円  -700 円 (-18.4%) ストップ安売り気配   11:30現在
 プレミアアンチエイジング<4934>がウリ気配。700円安はストップ安となる3110円に張りついている。13日の取引終了後に22年7月期業績予想の下方修正を発表。売上高を400億円から340億円(前期328億1500万円)へ、営業利益を60億円から23億円(同46億8000万円)へ引き下げており、これを嫌気した売りが膨らんでいるようだ。記録的な売上高となった「デュオ ザ クレンジングバーム ブラックリペア」の動向が落ち着きを見せたことに加え、競合他社による安価なクレンジングバーム製品の投入が相次いだことで競争環境が激化したことが主な要因。また、育成ブランドの「カナデル」「クレイエンス」に対して当初予想を上回る広告投資を行ったことも響く。なお、同時に発表した第3四半期累計(21年8月~22年4月)の決算は、売上高が前年同期比9.0%増の258億9600万円、営業利益が同55.8%減の19億5700万円だった。

■東建コーポレーション <1766>  7,520円  -990 円 (-11.6%)  11:30現在  東証プライム 下落率2位
 東建コーポレーション<1766>が急落し年初来安値を更新している。13日の取引終了後に発表した23年4月期連結業績予想で、売上高3286億100万円(前期比5.5%増)、営業利益122億1900万円(同18.7%減)、純利益82億7000万円(同19.5%減)と2ケタ営業減益を見込むことが嫌気されている。前期の建設事業における受注高が前の期比6.6%増の1424億7900万円に増加したことで増収を見込むが、建設資材価格の値上がりが予想されるため、完成工事利益率及び利益額が減少するため、減益を余儀なくされる見通しだ。なお、22年4月期決算は、売上高3115億8600万円(前の期比0.6%増)、営業利益150億3900万円(同3.4%減)、純利益102億7500万円(同1.9%増)だった。

■正栄食品工業 <8079>  3,655円  -290 円 (-7.4%)  11:30現在  東証プライム 下落率9位
 正栄食品工業<8079>が大幅安で、年初来安値を更新した。同社は13日取引終了後に、22年10月期通期の連結業績予想を修正。営業利益の見通しを従来の43億円から35億円(前期比16.3%減)に下方修正したことがネガティブ視されているようだ。売上高の見通しは従来通り1000億円(会計基準変更のため前期との比較なし)で据え置いたが、円安進行で輸入原料価格の上昇が見込まれることや巣ごもり需要の反動などが利益面に影響するとしている。

■エイチ・アイ・エス <9603>  2,015円  -144 円 (-6.7%)  11:30現在
 エイチ・アイ・エス<9603>が大幅続落している。13日の取引終了後に発表した第2四半期累計(21年11月~22年4月)連結決算が、売上高684億9100万円、営業損益281億3000万円の赤字、最終損益が269億1100万円の赤字となり、会計基準の変更に伴い前年同期との比較はないものの、単純比較で最終損益の赤字が拡大したことが嫌気されている。旅行事業が需要回復基調にあることから実質増収となったほか、エネルギー事業以外の大半の事業で営業利益も実質改善したが、HTBエナジー売却に伴う損失や減損損失、臨時休業による損失などを計上した結果、最終損益は悪化した。なお、22年10月期通期業績予想は引き続き未定としている。

■日経レバ <1570>  13,100円  -560 円 (-4.1%)  11:30現在
 NEXT FUNDS 日経平均レバレッジ・インデックス連動型上場投信<1570>が大幅安で3日続落。前日に続くマドを開けての急落で一段の下値模索も意識させる局面にある。日経レバは日経平均に連動する仕組みに組成されたETFで、価格変動率は日経平均の2倍に設定されており、目先全体相場が波乱展開となるなか、個人投資家をはじめとした短期資金の売り買いが活発だ。足もとではインフレ警戒感を背景に世界株市場が全面安商状となっている。前日の米株市場ではNYダウが一時1000ドルを超える下げとなり、これを受けきょうの東京市場も日経平均が大きく下値を探る展開を強いられている。前日に日経レバは全市場を通じて群を抜く売買代金をこなしていたが、きょうも全体波乱相場で投資家の注目度が高く売買代金は高水準に膨らみそうだ。

■日本航空 <9201>  2,275円  -85 円 (-3.6%)  11:30現在
 日本航空<9201>、ANAホールディングス<9202>がいずれも大きく株価水準を切り下げる展開。業種別騰落でも「空運」は33業種中で値下がり率トップに売り込まれている。ここ東京市場では、政府の外国人観光客の入国規制緩和の動きなどを背景にインバウンド関連株に物色の矛先が向かい、空運セクターもその一角として5月中旬から6月にかけて株価を上昇させていた。しかし、6月に入ってからは上値が重くなっている。両銘柄とも、直近データでは買い残が再び増勢に転じており、株式需給関係が悪くなっている。23年3月期は空運2社の収益は好転する見込みながら、赤字脱却ができるかどうかは微妙な部分もあり、全体相場の急落を受けて目先買いポジションを低める動きが優勢となっている。

■東京エレクトロン <8035>  51,230円  -1,500 円 (-2.8%)  11:30現在
 東京エレクトロン<8035>など半導体製造装置関連の主力株の下落が目立つ。前日の米国株市場では米10年債利回りが急上昇しており、これを受けてハイテク株への売り圧力が強まった。主要株価指数は揃って続急落となったが、特に半導体セクターの下げが目立ち、フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)は5.6%安と暴落した。個人消費の落ち込みがスマートフォンやパソコンなどの需要減少につながり、メモリー需給が緩むことへの警戒感が改めて浮上している。これを受け、東京市場でも同関連株への売りが顕著となっている。

■ネクストウェア <4814>  203円  +50 円 (+32.7%) ストップ高買い気配   11:30現在
 ネクストウェア<4814>がストップ高カイ気配。13日の取引終了後、セキュリティーベンチャーのZenmuTech(ゼンムテック、東京都中央区)、ロボット開発のアイ・ロボティクス(東京都渋谷区)の2社と連携し、秘密分散技術を無人航空機(ドローン)や移動型ロボットに搭載する技術「インテグリティ・ドローン」を展開すると発表。これを材料視した買いが入っているようだ。ゼンムテックが持つ秘密分散技術「ZENMU-AONT」を活用することで、ドローンが通信途絶や落下した場合であっても機体内のデータを無意味化することができるという。既に3社共同での技術検証を完了しており、今年中に国内外の航空機メーカーやドローン運用事業者、自動運転車業界、防衛装備業界などへの提案を開始するとしている。

■ストリームM <4772>  180円  +33 円 (+22.5%)  11:30現在
 ストリームメディアコーポレーション<4772>が急反発している。同社は13日、韓国エスエムエンターテインメントのスーマン・リー総括プロデューサーが、サウジアラビアのバドル・ビン・アブドラ・ビン・ファルハン・アルサウド文化部長官と8日に歓談を行ったと発表しており、思惑的な買いが入っているようだ。なお、ストリームMはエスエム・エンターテインメントグループの傘下。

■VALUENEX <4422>  1,022円  +150 円 (+17.2%) ストップ高買い気配   11:30現在
 VALUENEX<4422>が全体波乱相場のなかで異彩人気。前日の大幅高に続き物色人気を集めている。同社はビッグデータ解析事業及びコンサルティングを手掛けるが、企業の活発なデジタルトランスフォーメーション(DX)投資需要を背景に業績は好調に推移している。13日取引終了後に発表した22年7月期第3四半期(21年8月~22年4月)決算は営業利益が7600万円の黒字と前年同期の1億2300万円の赤字から脱却しただけでなく、今期計画である1600万円の黒字を超過した。また、売上高は前年同期比35%増の5億2200万円と大幅な伸びを確保しており、これを好感する買いを呼び込んでいる。

■スマレジ <4431>  1,066円  +150 円 (+16.4%) ストップ高   11:30現在
 スマレジ<4431>はストップ高。13日の取引終了後、上限を39万株(発行済み株数の2.00%)、または5億円とする自社株買いを実施すると発表したことが好感されている。取得期間は6月14日から8月31日までで、資本効率の機動化及び役職員向けのインセンティブプランとしての活用が目的としている。同時に22年4月期連結決算を発表しており、売上高42億9600万円、営業利益6億3600万円だった。22年4月期から連結決算に移行したため、前の期との比較はない。23年4月期連結業績予想は、連結子会社であるロイヤルゲートを7月1日に吸収合併し単独決算へ移行することを予定していることから非開示としている。なお、単独業績予想は売上高55億9300万円、営業利益6億5100万円を見込んでいる。

●ストップ高銘柄
 マツモト <7901>  5,190円  +700 円 (+15.6%) ストップ高   11:30現在
 など、4銘柄

●ストップ安銘柄
 Pアンチエイ <4934>  3,110円  -700 円 (-18.4%) ストップ安売り気配   11:30現在
 以上、1銘柄

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