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【市況】【↑】日経平均 大引け| 4日続伸、米株高や円安進行で2万8000円台を回復 (6月8日)

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより

日経平均株価
始値  28100.26
高値  28234.29(15:00)
安値  28089.78(09:21)
大引け 28234.29(前日比 +290.34 、 +1.04% )

売買高  13億0038万株 (東証プライム概算)
売買代金  3兆0101億円 (東証プライム概算)

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■本日のポイント

 1.日経平均は4日続伸、終値で2万8000円大台を回復
 2.米国株市場では主要指数が揃って上昇し、リスク選好ムード
 3.為替市場で1ドル133円台まで円安が進み、追い風材料に
 4.個別株は岸田政権の政策を買い手掛かりとする動きが表面化
 5.防衛関連、資源株、不動産株など中心に全体の77%が上昇

■東京市場概況

 前日の米国市場では、NYダウは前日比264ドル高と続伸した。一時270ドルを超える下落も、米長期金利の上昇一服でハイテク株を中心に買いが優勢となった。

 東京市場では、主力株をはじめ幅広くリスクを取る動きが優勢。日経平均株価はフシ目の2万8000円大台を終値で回復した。

 8日の東京市場は、買い意欲旺盛な地合いだった。前日の米国株市場では長期金利の上昇一服などを受けハイテク株などに買い戻しが入り、主要株指数が揃って朝安後プラス圏に浮上、日経平均もこれに追随する動きとなった。外国為替市場では1ドル=133円台まで円安が進行したことで、輸出セクターには追い風が強まった。米株価指数先物が軟調な値動きを示したこともあり、買い一巡後に伸び悩む場面もあったが、取引終盤は再び買いが厚くなり、日経平均は結局高値引けとなった。骨太の方針の閣議決定を経て、岸田政権の政策を買い手掛かりとする動きが表面化し、防衛関連株などが買われたほか、資源関連や不動産株などにも物色の動きが広がった。値上がり銘柄数は1400を上回り、プライム市場全体の77%に当たる銘柄が上昇した。

 個別では、本日も売買代金首位となったレーザーテック<6920>が高く、売買代金2位のソフトバンクグループ<9984>も上昇した。三菱重工業<7011>の上値追いが続き、INPEX<1605>、三菱商事<8058>なども値を上げた。ソニーグループ<6758>が堅調、日本電産<6594>も水準を切り上げた。日揮ホールディングス<1963>が急騰、東邦ガス<9533>、ラサ工業<4022>、ギフティ<4449>なども値を飛ばした。レノバ<9519>も物色人気。
 半面、東京エレクトロン<8035>が安く、アドバンテスト<6857>も売り優勢。日本郵船<9101>が軟調、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクも冴えない動き。東邦チタニウム<5727>が利食われ、第一生命ホールディングス<8750>も安い。アイ・アールジャパンホールディングス<6035>はストップ安、日本農薬<4997>も大幅安となった。

 日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はSBG <9984>、ダイキン <6367>、ファナック <6954>、エムスリー <2413>、第一三共 <4568>。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約107円。
 日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄は東エレク <8035>、アドテスト <6857>、コナミHD <9766>、トレンド <4704>、エプソン <6724>。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約45円。

 東証33業種のうち上昇は29業種。上昇率の上位5業種は(1)鉱業、(2)不動産業、(3)卸売業、(4)機械、(5)医薬品。一方、下落はの4業種のみで下落率の上位から(1)海運業、(2)保険業、(3)銀行業、(4)鉄鋼。

■個別材料株

△ライト <1926> [東証P]
 90万株を上限とする自社株買いを発表。
△神戸物産 <3038> [東証P]
 SMBC日興証券が投資評価を「2→1」へ引き上げ。
△鳥貴族HD <3193> [東証P]
 5月既存店売上高は前年同月比16.5倍に。
△ブロドリーフ <3673> [東証P]
 光通信の保有割合上昇で需給思惑強まる。
△パークシャ <3993> [東証G]
 アトネイチャ <7823> [東証P]へ自動音声対話エンジン提供。
△クミアイ化 <4996> [東証P]
 22年10月期業績予想を上方修正。
△鈴茂器工 <6405> [東証S]
 株式分割や株主優待導入を好感。
△トラースOP <6696> [東証G]
 2~4月期営業黒字転換がサプライズに。
△マクセル <6810> [東証P]
 三菱UFJモルガン・スタンレー証券が投資判断格上げ。
△理経 <8226> [東証S]
 防衛省との取引活発で国策関連の有力株として急速人気化。

▼シュッピン <3179> [東証P]
 5月売上高は19%増も材料出尽くし感。
▼リボミック <4591> [東証G]
 買い一服感からの利益確定売りが続く。


 東証プライムの値上がり率上位10傑は(1)シルバライフ <9262>、(2)日揮HD <1963>、(3)邦ガス <9533>、(4)ネクシィーズ <4346>、(5)ギフティ <4449>、(6)ラサ工 <4022>、(7)MDV <3902>、(8)日電波 <6779>、(9)保土谷 <4112>、(10)川重 <7012>。
 値下がり率上位10傑は(1)IRジャパン <6035>、(2)日農薬 <4997>、(3)T&Gニーズ <4331>、(4)エムアップ <3661>、(5)フロンティM <7038>、(6)アイル <3854>、(7)アークランド <9842>、(8)ロードスター <3482>、(9)シュッピン <3179>、(10)ユナイテド海 <9110>。

【大引け】

 日経平均は前日比290.34円(1.04%)高の2万8234.29円。TOPIXは前日比22.95(1.18%)高の1969.98。出来高は概算で13億0038万株。東証プライムの値上がり銘柄数は1413、値下がり銘柄数は356となった。東証マザーズ指数は679.22円(17.80円高)。

[2022年6月8日]


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