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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):神戸物産、IHI、東電HD

神戸物産 <日足> 「株探」多機能チャートより
■神戸物産 <3038>  3,270円  +210 円 (+6.9%)  本日終値
 神戸物産<3038>が3日ぶりに急反発。SMBC日興証券は7日、同社株の投資評価を「2」から「1」へ引き上げた。目標株価は3600円から3800円に見直した。スタグフレーション局面では、同社のビジネスモデルが真価を発揮する、と指摘。スタグフレーションになれば、節約意識の高まりから同社が展開する相対的に安価な「業務スーパー」の利用は増加するとみている。また、月次決算を踏まえ、既存店売上高と粗利率の前提などを見直し、22年10月期の連結営業利益は従来予想の288億円を318億円(会社計画288億円)に上方修正した。

■マクセル <6810>  1,393円  +84 円 (+6.4%)  本日終値
 マクセル<6810>が大幅続伸。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は7日、同社株のレーティングを「ニュートラル」から「オーバーウエイト」に引き上げた。目標株価は1500円から2000円に見直した。エクイティストーリーは「成長13事業による業績拡大期の到来」としている。また、全固体リチウムイオン電池(LiB)への期待も示している。同社では、成長13事業としてエネルギー分野のコイン型リチウムイオン電池や機能性部材料の建材用テープなどを挙げており、今後の展開が期待されている。また、同証券では硫化物型全固体リチウムイオン電池が25年3月期以降の業績に本格寄与すると予想している。

■ライフネット生命保険 <7157>  666円  +40 円 (+6.4%)  本日終値
 ライフネット生命保険<7157>が大幅反発。7日の取引終了後に発表した5月の業績速報で、新契約件数は8475件(前年同月比11.3%減)と減少したものの、5月末の保有契約の年換算保険料が219億2000万円(同14.1%増)、保有契約件数が51万7401件(同14.4%増)となったことが好感された。

■IHI <7013>  4,255円  +250 円 (+6.2%)  本日終値
 IHI<7013>が大幅に4日続伸。年初来高値を連日で更新した。SMBC日興証券は7日、同社株の投資評価「1」を継続するとともに目標株価を4000円から6000円に引き上げた。北米でのリージョナルジェットの運航回復が想定以上であり、航空エンジンのスペアパーツ事業の業績が大幅に伸びる見通し。円安効果も加わり、同証券では23年3月期の連結営業利益を770億円から951億円(会社計画750億円)に見直し最高益更新を予想。24年3月期の同利益も957億円から1052億円に増額修正している。

■パークシャ <3993>  2,210円  +112 円 (+5.3%)  本日終値
 PKSHA Technology<3993>が大幅高。7日の取引終了後、グループ会社が自動音声対話エンジン「BEDORE(ベドア) Voice Conversation」をアートネイチャー<7823>へ提供したと発表しており、これが材料視されたようだ。同システムは既に4月から稼働を始めている。導入の結果として有用性が確認された場合、より幅広い範囲での活用やRPA(ロボットによる業務自動化)との連携による後続業務の効率化も検討されているという。

■東電HD <9501>  528円  +26 円 (+5.2%)  本日終値
 東京電力ホールディングス<9501>が大幅続伸。5月9日に540円台まで買われた後は調整局面にあったが、目先は25日移動平均線を足場に再び上値追い態勢を明示している。同社と中部電力<9502>が共同出資するJERAが今週6日、愛知県が大規模漏水に伴う工業用水の使用制限を緩和したことを受け、5月13日から運転をストップさせていた碧南火力発電所2号機を8日から再稼働することを発表しており、これが株価の刺激材料となった。また、岸田政権では、脱炭素戦略の一環として原発再稼働に前向きな姿勢をみせており、世界最大級の柏崎刈羽原発の再稼働に向けた思惑が高まるなか、同社株の上値に期待した買いも根強い。信用取組は直近6月3日申し込み現在で、売り残が増加する一方、買い残が減少し需給が改善している。更に日証金では貸借倍率1.04倍と売り買い拮抗した状態にあり、需給妙味が再燃している。

■GAテクノ <3491>  941円  +44 円 (+4.9%)  本日終値
 GA technologies<3491>は大幅反発。午前10時ごろ、子会社イタンジが運営するネット不動産賃貸サービス「OHEYAGO(オヘヤゴー)」が、トレジャー・ファクトリー<3093>が提供する不用品買取サービス「トレファク宅配買取」と提携したと発表しており、業績への貢献を期待した買いが入った。また、トレファクも高い。「OHEYAGO」では、新生活をスタートする人をサポートする優待サービス「OHEYAGO新生活おトクPlus」を提供しており、今回の提携により、引っ越しをする人に「トレファク宅配買取」で不用品買取の査定額を10%アップする優待サービスを提供するという。

■クミアイ化学工業 <4996>  1,106円  +46 円 (+4.3%)  本日終値
 クミアイ化学工業<4996>が急反発し年初来高値を更新。7日の取引終了後、22年10月期の連結業績予想について、売上高を1239億円から1400億円(前期比18.5%増)へ、営業利益を90億円から125億円(同47.8%増)へ、純利益を78億円から115億円(同27.5%増)へ上方修正したことが好感された。畑作用除草剤「アクシーブ剤」の輸出向け販売が好調に推移していることに加えて、上期に為替レートが想定よりも円安で推移したことが寄与した。

■ステムリム <4599>  730円  +29 円 (+4.1%)  本日終値
 ステムリム<4599>は反発。7日の取引終了後、塩野義製薬<4507>へ導出済みの再生誘導医薬開発品レダセムチドより創製したペプチド医薬に関して、新潟大学による慢性肝疾患を対象とした医師主導第2相臨床試験で患者組み入れが完了したと発表しており、進捗順調を好材料視した買いが入ったようだ。なお、同件が22年7月期通期業績に与える影響はないとしている。

■三菱重工業 <7011>  5,603円  +192 円 (+3.6%)  本日終値
 三菱重工業<7011>の上げ足が止まらない。株価はきょうで6連騰となり、新高値街道をまい進する展開。長期波動で見ても、2016年12月の戻り高値5714円(修正後株価)に急接近しており、ここを上抜くかどうかが注目される。政府は前日に骨太の方針を閣議決定し、防衛力を5年以内に抜本的に強化することが明記された。防衛費はGDP比2%以上を意識する方向でまとまり、これを受けて防衛省と取引関係のある企業には、強力な追い風が吹くことが予想される状況となった。そうしたなか、国内で防衛関連部門の売り上げが群を抜く同社株は、そのシンボルストックとして買いが続いている。きょうは、このほか豊和工業<6203>や石川製作所<6208>なども上値追いが続いている。

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