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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):シンワワイズ、理経、シルバライフ

シンワワイズ <日足> 「株探」多機能チャートより
■シュッピン <3179>  1,502円  -47 円 (-3.0%)  本日終値  東証プライム 下落率9位
 シュッピン<3179>は続落。7日の取引終了後に発表した5月度の月次情報で、売上高が前年同月比18.7%増の35億3400万円となったが、目先の材料出尽くし感から売られたようだ。全事業において好調に推移した。免税売上高は北京、上海のロックダウンなど国際情勢の影響もありマイナスだったものの、EC売上高は同24.5%増と好調となったことが寄与した。また、新規Web会員数も堅調に推移しており、会員数は前月比4412人増の57万7884人だった。

■トラースOP <6696>  420円  +80 円 (+23.5%) ストップ高   本日終値
 トラース・オン・プロダクト<6696>はストップ高。同社は情報機器装置の開発・製造販売を手掛ける企業で、4月に「ピースリー」から商号を変更している。7日の取引終了後、23年1月期第1四半期(2~4月)の決算を発表。営業損益が前年同期の赤字から黒字転換となる2800万円で着地しており、通期で営業赤字を見込んでいるだけにこれがサプライズとなって買いを呼び込んだようだ。売上高も前年同期比2.1倍の2億300万円と好調だった。サイネージ案件が堅調だったほか、前期からのサーバー納品の期ずれ案件が順調に着地したことや、既存顧客からSTB(セットトップボックス)大型受注案件があったことが大きく貢献した。また、固定費削減策が奏功したことも寄与した。

■シンワワイズ <2437>  855円  +128 円 (+17.6%) 一時ストップ高   本日終値
 Shinwa Wise Holdings<2437>は連日のストップ高人気。メタバースやNFT関連の一角として人気化したが、ここ国内でも高級時計や美術品などの売り上げが伸びており、インバウンドを追い風に高額消費で潤う銘柄としてもマーケットの注目を集めている。直近では今週6日に、同社が取り組んでいる江戸バース事業の説明会がオンライン開催されており、これが株価を刺激する材料となっている。株式需給面では貸株調達による外資系経由の空売りが6日時点で一段と急増している状況で、踏み上げ相場の色を強めている。

■理経 <8226>  346円  +46 円 (+15.3%)  本日終値
 理経<8226>が急騰、株価はきょうで4連騰となるが上げ足が加速している。同社は通信機器や半導体関連などIT機器を扱う商社だが、防衛省との取引関係が厚い。岸田政権では前日に骨太の方針を閣議決定し、5年以内に防衛力を抜本的強化する方針を明記、防衛費はGDP比2%以上を意識する方向でまとまり、現状からは大幅な増額が見込まれる状況となった。そのなか、同社は20年度の防衛省に対する売り上げが25億7600万円に達しており、22年3月期の売上高実績108億6200万円との比較では約24%と、売り上げの4分の1を占めるほど防衛省とのつながりが深い。これを材料視する形で投資資金が集中している。また、ドローン分野での展開で先行していることも買い人気を助長しているようだ。

■シルバーライフ <9262>  1,698円  +194 円 (+12.9%)  本日終値  東証プライム 上昇率トップ
 シルバーライフ<9262>が大幅反発し年初来高値を更新。7日の取引終了後に発表した第3四半期累計(21年8月~22年4月)単独決算は、売上高82億6800万円(前年同期比11.7%増)、営業利益4億7700万円(同36.6%減)、純利益3億8100万円(同29.3%減)と大幅減益となったが、2~4月では営業利益は同17.0%増となっており、これが好感された。フランチャイズを展開しているFC加盟店向け販売で店舗数が前期末より50店舗増加したことが牽引した。一方で栃木工場の稼働により減価償却費、労務費、水道光熱費、租税公課などが増加したことや、広告宣伝費、販売促進費が大幅に増加したことが利益を圧迫した。22年7月期通期業績予想は、売上高117億2000万円(前期比16.6%増)、営業利益5億5000万円(同34.5%減)、純利益4億3000万円(同21.3%減)の従来見通しを据え置いている。

■フォースタートアップス <7089>  1,957円  +191 円 (+10.8%)  本日終値
 フォースタートアップス<7089>が急反発。政府が7日、「経済財政運営と改革の基本方針2022(骨太の方針)」を閣議決定したが、なかで「新しい資本主義に向けた重点投資分野」の一つに「スタートアップ(新規創業)への投資」を掲げたことから、スタートアップ企業に対する人材紹介や採用コンサルティングなどを手掛けている同社に思惑的な買いが向かったようだ。

■テラプローブ <6627>  1,633円  +138 円 (+9.2%)  本日終値
 テラプローブ<6627>は底値離脱の兆しをみせている。同社は半導体テスト工程の受託会社で、親会社である台湾の半導体後工程大手パワーテック・テクノロジー(力成科技)との連携を強みに旺盛な需要を捉えている。前21年12月期は営業9.7倍増益と業績変貌を遂げ、足もと1~3月期も営業2.5倍増益と引き続き高成長路線をまい進中だ。世界的な半導体不足のなか関連企業による設備投資は依然として拡大基調にあり、特に半導体受託生産世界大手TSMC<TSM>を筆頭に台湾メーカーの動きがここ活発化している。この流れはパワーテック傘下のテラプローブにとっても追い風になるとみられ、今後の一段の業容拡大に対する期待が急速に強まっているようだ。

■カクヤスグループ <7686>  1,448円  +98 円 (+7.3%)  本日終値
 カクヤスグループ<7686>は大幅反発。7日の取引終了後に発表した5月度の月次報告で、単体売上高が前年同月比64.3%増と大幅に伸長し、7カ月連続で前年実績を上回ったことが好感された。飲食店に対する利用人数や滞在時間制限の協力要請が撤廃され得意先への注文量が増加傾向にあり、業務用売上高が同3.2倍となったことが牽引した。

■鳥貴族ホールディングス <3193>  2,105円  +125 円 (+6.3%)  本日終値
 鳥貴族ホールディングス<3193>が大幅反発し、2000円台を回復。今月6日につけた年初来高値2040円を奪回し新値街道に復帰した。同社は焼き鳥チェーンを展開し、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で厳しい収益環境を強いられているものの、臨時休業の反動により前年同月と比較した売り上げは急回復色をみせている。7日取引終了後に発表した5月の既存店売上高は前年同月比で16.5倍と大幅な伸びを達成、これで6カ月連続の前年実績超えとなり、業績改善を好感する買いを呼び込んだ。

■鈴茂器工 <6405>  2,358円  +126 円 (+5.7%)  本日終値
 鈴茂器工<6405>が高い。7日の取引終了後、7月31日を基準日として1株を2株に分割すると発表。あわせて株主優待制度を導入することも発表しており、これらが好感されたようだ。株主優待は、毎年3月末時点で100株以上保有している株主が対象となる。保有株数に応じて、500円分から1万円分の「全国共通お食事券ジェフグルメカード」を贈呈する。同時に、大株主の鈴木節子氏による株式売り出しも明らかにしている。売り出しが66万株、オーバーアロットメントによる売り出しが上限9万9000株で、発行価格は15日から17日までのいずれかの日に決定する予定。引受人である大和証券とSBI証券の買い取り引き受けにより売り出す。

●ストップ高銘柄
 サンセイ <6307>  448円  +80 円 (+21.7%) ストップ高   本日終値
 ガーラ <4777>  745円  +100 円 (+15.5%) ストップ高   本日終値
 KIYOラーニング <7353>  774円  +100 円 (+14.8%) ストップ高   本日終値
 など、4銘柄

●ストップ安銘柄
 IRジャパン <6035>  2,370円  -500 円 (-17.4%) ストップ安   本日終値
 以上、1銘柄

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