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【市況】20日の株式相場見通し=底堅さ発揮、米国株続落も目先売り一巡感

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
 20日の東京株式市場は売り買い交錯、日経平均株価は一進一退の展開も底堅さを発揮しそうだ。前日の米国株市場では、主要株価3指数ともに下値を探る展開が続き、NYダウは230ドルあまりの下落で連日の年初来安値更新となった。百貨店など小売セクターの低調な企業決算を受けて経済減速に対する懸念が引き続き警戒され、個人消費関連株を中心に売りが目立つ展開となっている。ただ、ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数のほうは続落ながら下げ幅はわずかにとどまり、年初来安値更新は回避されている。また、NYダウ、ナスダック指数いずれも取引時間中はプラス圏で推移する場面もあり、足もとでは売り飽き気分も台頭している。東京市場では、前日に日経平均が大きく下落し、一時700円を超える下げとなったが、その後は日銀のETF買い発動などもあり下げ渋る展開をみせた。きょうは、前日の米国株市場の下げが限定的にとどまったことから、リスクオフの売り圧力も緩和され、値ごろ感からの押し目買いも誘導されやすい。強弱観対立のなか、米株価指数先物やアジア株市場の動向をにらみながら、2万6000円台前半から半ばの水準でもみ合う展開が想定される。

 19日の米国株式市場では、NYダウ平均株価が前営業日比236ドル94セント安の3万1253ドル13セントと続落。ナスダック総合株価指数は同29.658ポイント安の1万1388.496だった。

 日程面では、きょうは4月の全国消費者物価指数(CPI)、4月の食品スーパー売上高、4月の主要コンビニエンスストア売上高などが注目される。海外では5月の中国最優遇貸出金利、4月の英小売売上高など。

出所:MINKABU PRESS

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