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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):ヒラノテク、モブキャスト、santec

■ヒラノテクシード <6245>  1,979円  -46 円 (-2.3%)  本日終値
 ヒラノテクシード<6245>が反落。16日の取引終了後に発表した23年3月期の連結業績予想で、売上高420億円(前期比10.9%増)、営業利益34億円(同14.7%減)、純利益26億円(同16.2%減)と2ケタ減益を見込むことが嫌気された。電気・電子部材関連やエネルギー関連分野を中心に受注環境は活況なものの、世界的な半導体などの部材供給不足や原材料の高騰が利益を圧迫する。なお、22年3月期決算は、会計基準の変更に伴い前の期との比較はないものの、売上高378億6600万円、営業利益39億8600万円、純利益31億300万円だった。

■モブキャスト <3664>  86円  +17 円 (+24.6%)  本日終値
 モブキャストホールディングス<3664>が買われた。同社はきょう、子会社のモブキャストゲームスとextra mile(東京都港区)が、人気テレビアニメ「炎炎ノ消防隊」を題材としたスマートフォン向け新作ゲーム「炎炎ノ消防隊 炎舞ノ章」を開発中であることを明らかにしており、これが材料視されているようだ。

■santec <6777>  1,473円  +239 円 (+19.4%) 一時ストップ高   本日終値
 santec<6777>がカイ気配スタートで3連騰、急速に水準を切り上げる展開となった。光通信用部品や光測定器などの製造販売を手掛け、独自技術力に定評がある。業績は14年3月期以降、一貫して増収営業増益基調を続けるなど成長路線をまい進している。同社が16日取引終了後に発表した22年3月期決算は営業利益が前の期比16%増の16億4200万円と好調、更に23年3月期は前期比28%増の21億円と伸びが加速する見通しで、これを評価する買いを呼び込んでいる。前期は年間配当を大幅に増配し40円(前の期実績は30円)とし、株主還元にも積極的な姿勢をみせている。

■フロンティM <7038>  1,277円  +198 円 (+18.4%)  本日終値  東証プライム 上昇率5位
 フロンティア・マネジメント<7038>は前日のストップ高に続き、きょうも大きく買われ年初来高値を更新した。同社は経営コンサルティング会社で、デジタルトランスフォーメーション(DX)関連やSR(株主向け広報)・IR関連、財務アドバイザリーなどの需要を捉え足もと業績は急拡大。前週末13日の取引終了後に発表した1~3月期決算は営業4.4倍増益で着地しており、これがポジティブサプライズとなる形で投資資金の流入が加速している。

■プロジェクトカンパニー <9246>  4,125円  +555 円 (+15.6%) 一時ストップ高   本日終値
 デジタルトランスフォーメーション(DX)事業を展開するプロジェクトカンパニー<9246>が大幅に3日続伸となっている。同社は16日取引終了後に、22年12月期第1四半期(1~3月)の単独営業利益が2億2400万円になったと発表。昨年9月29日に新規上場したことから前年同期との単純比較はできないものの、通期計画の6億7000万円に対する進捗率が33.4%となっていることが好感されたようだ。売上高は9億3600万円で着地。既存クライアントの追加発注に加え、新規クライアントの獲得に成功していることが主な要因だとしている。なお、通期業績予想は従来見通しを据え置いている。

■エスケーエレ <6677>  967円  +125 円 (+14.9%)  本日終値
 エスケーエレクトロニクス<6677>は急騰。16日の取引終了後、22年9月期の連結業績予想について、営業利益を16億円から20億円(前期比20.1%増)へ、純利益を11億円から15億円(同39.9%増)へ上方修正したことが好感された。売上高は220億円(同7.6%増)の従来予想を据え置いたが、減価償却費の減少や経費削減が奏功したことが利益を押し上げる。あわせて発表した第2四半期累計(21年10月~22年3月)決算は、売上高104億2600万円(前年同期比16.8%増)、営業利益9億8800万円(同2.7倍)、純利益7億6800万円(同9.6倍)だった。同時に上限を15万株(発行済み株数の1.42%)、または1億円を上限とする自社株買いを実施すると発表したことも好材料視された。取得期間は5月17日から9月30日まで。株主還元の強化、経営環境の変化に対応した機動的な資本政策の遂行及び資本効率の向上を図ることが目的としている。

■シダックス <4837>  450円  +51 円 (+12.8%)  本日終値
 シダックス<4837>への投資マネー流入が加速。ここ動意含みで前日も一時7%近い上昇をみせたが、きょうはカイ気配で始まり大上放れの様相をみせている。給食受託の大手で施設運営受託にも注力するが、足もとはコロナ禍の影響が一巡し、業績回復色を鮮明としている。同社が16日取引終了後に発表した22年3月期決算は営業利益が前の期比3.5倍の24億4200万円と急回復を果たした。23年3月期も前期比52%増の37億円と高水準の伸びが続く見通しにあり、これを評価する買いを呼び込んでいる。株式需給面でも信用買い残の増加は限定的で、日証金では直近の貸借倍率が0.89倍と売り長の状態にある。

■CS-C <9258>  627円  +68 円 (+12.2%)  本日終値
 CS-C<9258>が急伸。16日の取引終了後に発表した第2四半期累計(21年10月~22年3月)単独決算が、売上高10億5200万円、営業利益1億3100万円、純利益7200万円となり、前年同期は四半期決算を開示していないため比較はないものの、会社側によると営業利益は前年同期比2.1倍になり、会社側の上期計画(7900万円)を大きく上回ったとしており、これが好材料視された。ニーズ調査から新規客獲得、固定客化までをワンストップで提供するSaaS型統合マーケティングツールで、利益率の高い「C-mo」の受注が伸長したことが寄与した。

■ツナグGHD <6551>  283円  +22 円 (+8.4%)  本日終値
 ツナググループ・ホールディングス<6551>が大幅高している。16日の取引終了後、22年9月期の連結業績予想について、売上高を110億円から120億円(前期比8.8%増)へ、営業利益を1億5000万円から2億円(前期1億500万円の赤字)へ上方修正したことが好感された。コロナ禍からの雇用情勢の回復を受け、足もとが堅調に推移したことに加えて、前期から推し進めてきた事業会社の再編や大幅なオフィス縮小統合などの収益構造改革が寄与した。なお、最終利益は引き続き未定としている。同時に発表した第2四半期累計(21年10月~22年3月)決算は、売上高60億6100万円(前年同期比3.0%増)、営業利益1億5800万円(前年同期1億9500万円の赤字)、最終利益1億2500万円(同1億5600万円の赤字)だった。

●ストップ高銘柄
 日医工 <4541>  328円  +80 円 (+32.3%) ストップ高   本日終値
 近鉄エクスプレス <9375>  4,100円  +700 円 (+20.6%) ストップ高   本日終値
 三ッ星 <5820>  4,995円  +700 円 (+16.3%) ストップ高   本日終値
 など、7銘柄

●ストップ安銘柄
 ココペリ <4167>  824円  -300 円 (-26.7%) ストップ安   本日終値
 レアジョブ <6096>  566円  -150 円 (-21.0%) ストップ安   本日終値
 デルタフライ <4598>  820円  -150 円 (-15.5%) ストップ安   本日終値
 など、3銘柄

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