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【市況】13日の株式相場見通し=目先強弱観対立、一進一退の展開か

NYダウ <日足> 「株探」多機能チャートより
 13日の東京株式市場は、強弱感対立のなか前日終値を挟み一進一退の展開が予想される。前日の欧州株市場が全面安に売られたほか、米国株市場でもNYダウが100ドルあまりの下落と下げ止まらない展開となっている。ただ、取引後半はショートカバーが入り下げ幅を縮小する動きをみせ、ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数は小幅ながら上昇して引けている。注目された4月のPPIは市場予測とほぼ一致したが、3月からは伸びが鈍化したことで過度な不安心理は緩和された。東京市場では前日に日経平均株価が急落、ほぼ安値引けで460円あまりの大幅な下げをみせていたこともあって、きょうはその反動による買い戻しも想定される。取引時間中は中国などアジア株市場や米株価指数先物を横目に不安定な動きが予想されるが、下値リスクは限定的となりそうだ。外国為替市場で急速にドル安・円高に振れていることは輸出セクターにネガティブ材料となる一方、企業の輸入コスト上昇に歯止めがかかる材料としてプラスに働く面もある。なお、企業の決算発表はきょうがピークとなる。

 12日の米国株式市場では、NYダウ平均株価が前営業日比103ドル81セント安の3万1730ドル30セントと6日続落。ナスダック総合株価指数は同6.726ポイント高の1万1370.962だった。

 日程面では、きょうは株価指数オプション5月物のSQ算出日。このほか4月のマネーストック、3カ月物国庫短期証券の入札など。海外ではマレーシアの1~3月期GDP、3月のユーロ圏鉱工業生産、5月の米消費者態度指数(ミシガン大学調査・速報値)、4月の米輸出入物価指数など。

出所:MINKABU PRESS

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