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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):ラウンドワン、SUBARU、DMG森精機

ラウンドワン <日足> 「株探」多機能チャートより
■ラウンドワン <4680>  1,366円  +94 円 (+7.4%)  本日終値
 ラウンドワン<4680>が続急伸。11日取引終了後に発表した23年3月期の業績予想では営業損益が140億7000万円(前期は17億2600万円の赤字)と大幅な改善を見込んでおり、これが投資資金の攻勢を誘った。前期、前々期と営業損益の赤字が続いたが、今期は一気に回復し、利益水準も12年3月期以来11期ぶりの高水準を見込んでいる。新型コロナウイルスの感染拡大による影響が一巡し、ボウリングやカラオケ、アミューズメントなどの需要回復で収益が押し上げられる見通し。株式需給面では直近信用倍率が0.83倍と売り長で空売りの買い戻しも誘発している。

■オルガノ <6368>  9,280円  +620 円 (+7.2%)  本日終値
 12日に発表した「オルガノ、株式分割を発表」が買い材料視された。
 株式分割及び株式分割に伴う定款の一部変更に関するお知らせ
  ⇒⇒オルガノの会社開示情報を見る

■マンダム <4917>  1,344円  +86 円 (+6.8%)  本日終値
 マンダム<4917>が反発。同社は11日取引終了後に、23年3月期通期の連結業績予想を公表。営業損益の見通しを10億円の黒字(前期は23億800万円の赤字)としたことや、年間配当計画を前期比2円増配の38円としていることが好感されたようだ。売上高は前期比13.3%増の650億円を見込む。ブランド価値向上を徹底できる全社マーケティング革新などを実行するとともに、原価低減の取り組みを進めるとしている。

■デサント <8114>  2,403円  +153 円 (+6.8%)  本日終値
 デサント<8114>は前場に年初来安値を更新したが、その後は切り返す動きとなった。同社はきょう午前11時ごろに、23年3月期通期の連結業績予想を公表。営業利益の見通しを前期比16.8%増の60億円としたことや、年間配当計画を前期比3円増配の28円としていることが好感されたようだ。売上高は同4.7%増の1140億円を見込む。中期経営計画に基づき、日本事業の収益改善を目的とした事業構造の改革に取り組むほか、韓国では安定成長を、中国では事業展開の拡大に取り組むとしている。

■リョービ <5851>  1,120円  +65 円 (+6.2%)  本日終値
 リョービ<5851>が後場に入って上げ幅を拡大。同社はきょう午後1時ごろに、22年12月期第1四半期(1~3月)の連結決算を発表。営業利益は前年同期比4.3倍の27億3300万円となり、上半期計画の18億円を超過した。売上高は同19.0%増の573億8400万円で着地。原料(アルミ)価格上昇分の販売価格への転嫁が進んだことで、主力のダイカスト事業が増収増益となったことなどが寄与した。なお、上半期及び通期の業績予想は従来見通しを据え置いている。

■SUBARU <7270>  2,048円  +113.5 円 (+5.9%)  本日終値
 SUBARU<7270>が後場に入って買われた。同社はきょう午後1時ごろに、23年3月期通期の連結業績予想を公表。営業利益の見通しを前期比2.2倍の2000億円としていることが好感されたようだ。売上収益は同27.5%増の3兆5000億円を見込む。半導体の供給リスクなどがあるものの、自動車の販売台数の増加や為替変動による増益効果などを織り込んでいるという。なお、想定為替レートは1ドル=120円、1ユーロ=130円となっている。

■マツダ <7261>  986円  +46 円 (+4.9%)  本日終値
 マツダ<7261>が3日ぶりに急反発。11日の取引終了後、22年3月期の連結経常利益を従来予想の790億円から1235億円(前の期比4.4倍)へ上方修正すると発表しており、これが好感されたようだ。自動車販売が好調に推移するなか、販売費用の抑制や固定費などの効率化を進めたことが奏功した。また、円安進行で為替差益が増加したことも利益を大きく押し上げた。業績上振れに伴い、期末一括配当を従来計画の15円から20円(前の期は無配)へ大幅増額に引き上げたことも評価材料となった。

■システナ <2317>  431円  +20 円 (+4.9%)  本日終値
 システナ<2317>が全般リスクオフ相場に逆行高、一時9.5%高の450円まで買われる人気となった。車載向けを軸にソフト開発などに力を入れており、業績は順調に拡大路線を走っている。11日取引終了後に発表した22年3月期決算では営業利益が前の期比14%増の91億600万円と好調だったほか、23年3月期も前期比13%増の102億8000万円予想と2ケタ成長を継続し、2期連続の最高利益更新を見込んでいる。また、年間配当は株式分割を考慮すると実質増配となり、これも好感された。

■スター精密 <7718>  1,538円  +70 円 (+4.8%)  本日終値
 スター精密<7718>は急伸。11日の取引終了後、自社株買いを実施すると発表したことが好感された。上限を100万株(発行済み株数の2.59%)、または17億円としており、取得期間は5月12日から7月29日まで。また、これにより取得した全ての株式は8月5日付で消却する。経営環境の変化に対応した機動的な資本政策を遂行するとともに、資本効率の向上と株主還元の充実を図るためとしている。同時に発表した第1四半期(1~3月)決算は、売上高175億3900万円(前年同期比37.1%増)、営業利益24億1200万円(同2.1倍)、純利益18億2700万円(同84.4%増)だった。小型プリンターの需要が米国市場を中心に好調に推移したほか、主力の工作機械も国内外において売り上げが大幅に増加した。なお、22年12月期通期の業績予想は売上高691億円(前期比7.4%増)、営業利益88億円(同18.7%増)、純利益64億円(同11.5%増)の従来見通しを据え置いた。

■DMG森精機 <6141>  1,684円  +61 円 (+3.8%)  本日終値
 DMG森精機<6141>は後場一段高。同社はきょう午後0時30分ごろに、22年12月期通期の連結業績予想を修正。営業利益の見通しは従来の400億円から450億円(前期比95.1%増)に引き上げた。売上収益の見通しも従来の4300億円から4500億円(同13.6%増)に上方修正。宇宙、医療、電気自動車(EV)、金型、脱炭素関連、半導体製造装置向けを中心に幅広い分野で受注が好調だという。また、期末配当を従来計画比10円増額の40円にする方針を発表。中間配30円とあわせた年間配当は70円(前期は40円)となる。

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