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【市況】10日の株式相場見通し=続落、2万6000円大台割れも視野

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
 10日の東京株式市場は、リスクオフの流れが継続し日経平均株価は続落する公算が大きい。2万6000円大台攻防が意識され、2万5000円台まで水準を切り下げる可能性も否定できない。前日の米国株市場では主要株価指数が揃って大幅安で3日続落となった。インフレ懸念が拭えず、FRBによる金融引き締め強化に対する警戒感から幅広い銘柄に売りがかさんだ。中国の主要都市ロックダウンに伴う中国経済の減速やサプライチェーン・リスクなどに対する懸念も高まっている。特にハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数の下げが際立っており、下落率は4.3%に達しフシ目の1万2000大台を大きく割り込んだ。また、半導体銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)の下落率は5%を超えている。東京市場では前日に日経平均が700円近い下げをみせており、目先突っ込み警戒感からの買い戻しも想定されるところだが、企業の決算発表が本格化するなか、この結果を見極めようとの思惑もあり積極的に買い向かう動きは期待薄といえる。ハイテクセクターを中心にリスク回避目的の売りに押されそうだ。

 9日の米国株式市場では、NYダウ平均株価が前営業日比653ドル67セント安の3万2245ドル70セントと3日続落。ナスダック総合株価指数は同521.414ポイント安の1万1623.248だった。

 日程面では、きょうは3月の家計調査、10年物国債の入札、4月の輸入車販売と4月の車名別新車販売など。海外では、5月のZEW独景気予測指数など。

出所:MINKABU PRESS

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