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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):ワークマン、資生堂、レーザーテク

ワークマン <日足> 「株探」多機能チャートより
■ワークマン <7564>  4,665円  +95 円 (+2.1%)  本日終値
 ワークマン<7564>がしっかり。2日の取引終了後に発表した4月度の月次売上高速報で、既存店売上高が前年同月比11.5%増と2カ月ぶりに前年実績を上回ったことが好感された。気温の上昇や前年には行わなかったセールの実施などにより、半袖Tシャツやサマーワーキングウェアなど春夏衣料が好調に推移した。また、関東を中心に降雨が続いたことで、レインウェアや長靴などの雨関連商品も売り上げを伸ばした。なお、全店売上高は同17.8%増だった。

■三越伊勢丹 <3099>  1,004円  +20 円 (+2.0%)  本日終値
 三越伊勢丹ホールディングス<3099>が続伸。2日の取引終了後に発表した4月度の売上速報で、国内百貨店合計の売上高が前年同月比20.2%増となり、7カ月連続で前年実績を上回ったことが好感された。全国で行動制限が解除されたことで、外出機会が増加したことや消費意欲が改善したことが要因。特に伊勢丹新宿本店・三越日本橋本店では、引き続きラグジュアリーブランドなどの高付加価値な商品への購買意欲が高く、時計・宝飾やハンドバッグが好調だった。また、ゴールデンウイークを控えた買い替えや気温の上昇に伴う実需購買などから、春夏物衣料や服飾雑貨も好調だった。

■日本トランスシティ <9310>  606円  +9 円 (+1.5%)  本日終値
 日本トランスシティ<9310>が後場上げ幅を拡大。午後2時ごろ、集計中の22年3月期連結業績について、売上高が1140億円から1160億円(前の期比14.7%増)へ、営業利益が60億円から66億円(同48.6%増)へ、純利益が50億円から55億円(同18.6%増)へ上振れて着地したようだと発表しており、これが好感された。国際複合輸送業における取り扱いが好調に推移していることに加えて、業務効率化や原価低減に努めたことなどが寄与した。

■KeePer技研 <6036>  2,417円  -280 円 (-10.4%)  本日終値  東証プライム 下落率トップ
 KeePer技研<6036>が急反落。2日の取引終了後に発表したキーパーラボ運営事業の4月度の月次売上高で、既存店売上高は前年同月比23.2%増と24カ月連続で前年実績を上回ったものの、来店台数が同2.7%減と8カ月ぶりに前年実績を下回ったことが嫌気された。なお、キーパー製品など関連事業の売上高は同5.1%減だった。

■資生堂 <4911>  5,500円  -563 円 (-9.3%)  本日終値  東証プライム 下落率2位
 資生堂<4911>やコーセー<4922>、ポーラ・オルビスホールディングス<4927>など化粧品株が安い。米化粧品大手エスティ・ローダーA<EL>が3日、四半期決算とともに通期見通しの引き下げを発表。中国の新型コロナウイルスに関する規制やウクライナ侵攻の影響などを要因としており、これを受けて同日のエスティローダー株は一時急落、5日までの3日間合計の下落率は2日終値比で約7%となった。こうしたなか、東京市場でも化粧品株に対する業績下振れ懸念が強まったとみられ、関連銘柄に売りが向かう展開となった。

■レーザーテック <6920>  17,365円  -965 円 (-5.3%)  本日終値
 レーザーテック<6920>が軟調な値動き。前日の米国株市場ではNYダウが一時1300ドルを超える下げをみせるなど波乱展開となったが、米長期金利が終値ベースで3%台に乗せてきたことでハイテク株への売りがかさみ、半導体セクターには強い逆風が吹いている。エヌビディア<NVDA>が7.3%安と急落したほか、インテル<INTC>やアプライド・マテリアルズ<AMAT>も売り込まれ、半導体銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)は5%安と大幅な下げを余儀なくされた。これを受けて東京市場でも半導体関連の主力株に売り圧力が改めて顕在化している。

■イチネンHD <9619>  1,246円  -45 円 (-3.5%)  本日終値
 イチネンホールディングス<9619>が大幅反落。2日の取引終了後に発表した23年3月期連結業績予想で、営業利益76億6000万円(前期比11.2%減)、純利益48億8000万円(同13.6%減)と2ケタ減益を見込むことが嫌気された。新型コロナの影響で低下した駐車場稼働率の回復を予想するほか、前期に連結子会社化した新光硝子工業及び新生ガラスの業績が通年で寄与することで、売上高は1220億円(同1.1%増)と増収の見通し。ただ、主力の自動車リース関連で前期にリース満了車及び燃料給油カードの販売単価が好調だったことによる反動減が見込まれるほか、合成樹脂でも前期の遊技機新基準機への移行に伴う販売増の反動減が見込まれ、減益を余儀なくされる見通しだ。なお、22年3月期決算は、売上高1206億4400万円(前の期比7.1%増)、営業利益86億2300万円(同14.7%増)、純利益56億4600万円(同87.2%増)だった。

■ソフトバンクグループ <9984>  5,170円  -120 円 (-2.3%)  本日終値
 ソフトバンクグループ<9984>は3日ぶり反落。5200円台を横に走る75日移動平均線を絡め強弱観を対立させていたが、きょうは売りに押される展開となった。同社は米ハイテク株に積極投資を行っていることから、ナスダック総合指数との株価連動性が高いことで知られる。前日の米国株市場で同指数が5%の急落をみせたことで、足もとは含み益の減少を嫌気して売り優勢の展開となっている。同社株は4月下旬に日経平均先物主導のインデックス売りの影響もあって株価水準を大きく切り下げたが、その後は5000円大台攻防を経て戻りに転じていた。直近の信用取引は売り残が減少する一方で買い残が増加し、4月22日申し込み現在で再び1400万株近くまで膨らんでいる。信用倍率は6.05倍と上昇しており、需給面では上値が重くなっている。ただ昨年来、断続的に自社株買いを行っていることで、これを拠りどころに個人投資家による押し目買いニーズも旺盛のようだ。

■エーザイ <4523>  5,657円  -78 円 (-1.4%)  本日終値
 エーザイ<4523>が3営業日ぶりに反落。同社は4日に、22年3月期通期の連結業績予想を修正。営業利益の見通しを従来の780億円から535億円(前の期比3.3%増)に引き下げたことがネガティブ視されたようだ。認知症薬「アデュカヌマブ」について、共同開発した米バイオジェン<BIIB>の需要予測を受けて販売権の評価を見直した結果、減損損失80億円を売上原価に計上するほか、バイオジェンが計上した在庫評価損のうちエーザイ分として165億円を販管費に計上することが影響する。なお、売上収益は製品の販売や為替の動向を踏まえ、従来の7300億円から7560億円(同17.0%増)に引き上げている。

■ログリー <6579>  651円  +100 円 (+18.2%) ストップ高   本日終値
 ログリー<6579>がストップ高の651円に上昇。この日、bajji(東京都台東区)が運営するSDGs進捗見える化メディアプラットフォーム「mySDG」で、同社が「日本におけるeスポーツの裾野をコミュニティーを軸に拡大。障がい者やシニアまで、広く活性化する鍵がここにはある」として取材を受けたと発表。eスポーツ事業にSDGs要素を付加する取り組みに関して紹介されており、これが好材料視されたようだ。

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