【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):WOWOW、小糸製、ルネサス
WOWOW <日足> 「株探」多機能チャートより
WOWOW<4839>が後場急上昇。午後1時30分ごろ、集計中の22年3月期連結業績予想について、売上高が794億円から796億円(前の期比0.5%増)へ、営業利益が28億円から52億円(同23.4%減)へ、純利益が20億円から42億円(同42.8%増)へ上振れて着地したようだと発表しており、これが好感された。正味加入件数が計画に対して下振れて推移したことで、有料放送収入が想定を下回った一方、連結子会社の外部顧客からのテレマーケティング業務の受託が想定を上回った。また、一部の番組費の発生が23年3月期にずれ込んだことも寄与した。
■小糸製作所 <7276> 4,785円 +265 円 (+5.9%) 本日終値
27日に決算を発表。「今期経常は14%増益へ」が好感された。
小糸製作所 <7276> [東証P] が4月27日大引け後(16:00)に決算を発表。22年3月期の連結経常利益は前の期比0.8%減の606億円になったが、23年3月期は前期比13.8%増の690億円に拡大する見通しとなった。
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■ルネサス <6723> 1,408円 +75 円 (+5.6%) 本日終値
27日に決算を発表。「1-3月期(1Q)最終は4.4倍増益で着地、未定だった上期配当は無配継続」が好感された。
ルネサスエレクトロニクス <6723> [東証P] が4月27日大引け後(15:00)に決算(国際会計基準=IFRS)を発表。22年12月期第1四半期(1-3月)の連結最終利益は前年同期比4.4倍の597億円に急拡大した。同時に、従来未定としていた今期の上期配当を見送る方針とした。下期配当は引き続き未定とした。
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同時に発表した「8.6%を上限に自社株TOBを実施」も買い材料。
発行済み株式数の8.6%にあたる1億6806万7226株(金額で2000億0011万7940円)を上限に自社株TOB(株式公開買い付け)を実施する。公開買い付け期間は4月28日から5月31日まで。買い付け価格は1190円。
■丸三証券 <8613> 494円 +26 円 (+5.6%) 本日終値
27日に発表した「1.50%を上限に自社株買いを実施」が買い材料。
発行済み株式数(自社株を除く)の1.50%にあたる100万株(金額で6億円)を上限に自社株買いを実施する。買い付け期間は4月28日から5月27日まで。
■富士電機 <6504> 5,750円 +300 円 (+5.5%) 本日終値
27日に決算を発表。「今期経常は5%増で2期連続最高益更新へ」が好感された。
富士電機 <6504> [東証P] が4月27日大引け後(15:00)に決算を発表。22年3月期の連結経常利益は前の期比57.3%増の792億円に拡大し、23年3月期も前期比4.7%増の830億円に伸びを見込み、2期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。3期連続増益になる。
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■NECネッツエスアイ <1973> 1,850円 +96 円 (+5.5%) 本日終値
NECネッツエスアイ<1973>が後場上げ幅を拡大。午前11時30分ごろに発表した23年3月期の連結業績予想で、売上高3300億円(前期比6.3%増)、営業利益260億円(同12.2%増)、純利益153億円(同1.9%増)と営業過去最高益を見込み、年間配当予想を前期比3円増の46円と16期連続増配を予定していることが好感された。デジタルトランスフォーメーション(DX)分野と5Gなど次世代ネットワーク分野への取り組み加速などで成長力・収益力の向上を図るという。なお、22年3月期決算は、売上高3103億3400万円(前の期比8.5%減)、営業利益231億8100万円(同9.3%減)、純利益150億2100万円(同4.6%減)だった。
■TDK <6762> 4,065円 +210 円 (+5.5%) 本日終値
TDK<6762>が反発。27日の取引終了後、集計中の22年3月期連結業績について、売上高が1兆8500億円から1兆9000億円(前の期比28.5%増)へ、営業利益が1600億円から1660億円(同48.8%増)へ、純利益が1130億円から1760億円(同2.2倍)へ上振れて着地したようだと発表しており、これが好感された。第4四半期における為替相場の円安の急速な進行などが要因という。また、業績上振れに伴い36円を予定していた期末配当を45円にするとあわせて発表した。
■ユアテック <1934> 688円 +33 円 (+5.0%) 本日終値
27日に決算を発表。「今期経常は4%増益、前期配当を2円増額・今期も28円継続へ」が好感された。
ユアテック <1934> [東証P] が4月27日大引け後(15:30)に決算を発表。22年3月期の連結経常利益は前の期比9.5%増の100億円になり、23年3月期も前期比3.6%増の104億円に伸びる見通しとなった。3期連続増益になる。同時に、前期の年間配当を26円→28円(前の期は20円)に増額し、今期も28円を継続する方針とした。
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■キーエンス <6861> 52,850円 +2,530 円 (+5.0%) 本日終値
キーエンス<6861>はマドを開け大きく株価水準を切り上げた。同社が27日取引終了後に発表した22年3月期の決算は営業利益が前期比51%増の4180億4500万円と、前期実績の1.5倍という高変化率を示した。コロナ禍の影響もあって国内外で生産ラインの自動化ニーズが高まっており、これを背景にFAセンサーの販売が好調で収益を押し上げている。営業利益は初めて4000億円台を上回り過去最高を更新した。23年3月期については予想を開示していないが、足もとの業績も好調を継続していることで、引き続き収益拡大基調が続くとみた買いを呼び込んでいる。
■日本製鉄 <5401> 2,069.5円 +93 円 (+4.7%) 本日終値
日本製鉄<5401>、ジェイ エフ イー ホールディングス<5411>など鉄鋼株が軒並み高。「ここ鋼材の値上げが相次いでおり、直近も建設用鋼材の追加値上げの話が報じられており、利益採算の改善に期待した買いが入っている。足もとで急速に進む円安も追い風となった」(中堅証券ストラテジスト)としている。日本製鉄の株価はここ調整色を強めていたが、きょうは大陽線で切り返し、中長期波動の分水嶺である75日移動平均線とのカイ離をほぼ修正している状況となっている。
■サイバートラスト <4498> 4,240円 +700 円 (+19.8%) ストップ高 本日終値
サイバートラスト<4498>がストップ高。同社はSBテクノロジー<4726>の子会社で認証・セキュリティー事業を主力展開するが、業績は大幅増収増益路線をまい進している。27日取引終了後に発表した22年3月期決算は売上高が前の期比17%増の57億3100万円、営業利益が同51%増の8億6800万円と大幅な伸びを達成し過去最高益を更新、更に23年3月期の営業利益は前期比15%増の10億円と初の10億円台乗せを果たす見込みとなった。これを材料視する形で投資資金が流入、時価は4月14日の高値を上回り年初来高値更新となっている。
●ストップ高銘柄
サイバートラスト <4498> 4,240円 +700 円 (+19.8%) ストップ高 本日終値
など、3銘柄
●ストップ安銘柄
アジャイル <6573> 370円 -80 円 (-17.8%) ストップ安 本日終値
セルソース <4880> 3,860円 -700 円 (-15.4%) ストップ安 本日終値
以上、2銘柄
★4月29日~5月5日に「ゴールデンウイーク特集」などを一挙、“42本”配信します。ご期待ください。
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