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【材料】<動意株・27日>(前引け)=モブキャスト、アマノ、東エレデバ

モブキャスト <日足> 「株探」多機能チャートより
 モブキャストホールディングス<3664>=続急伸。前日のストップ高に続き、きょうも大きく上値を追う展開となり、連続ストップ高まであと1円に迫る29円高の118円まで買われる場面があった。超低位株で個人投資家などの参戦が活発、株価はきょうの高値まで2営業日合計でちょうど2倍となった。前日に同社の傘下企業であるモブキャストゲームスが、テレビアニメ「sin 七つの大罪」を原作とし、国内や台湾などで配信中の人気スマートフォンゲーム「sin 七つの大罪 X-TASY」について全世界で配信を開始したことを発表、これを手掛かり材料に短期資金が集中した。市場では「きょうから貸株申し込み制限の対象となっており、空売りしにくい状況となったことが買いに勢いをつける格好となったようだ。材料に反応しているというよりは需給思惑が主導している」(中堅証券ストラテジスト)という声が聞かれた。

 アマノ<6436>=大幅続伸。一時12.6%高の2458円と異彩を放つ上げ足をみせた。同社は就業情報管理システムの国内トップで、駐車場管理システムへも積極展開を図っているが、業績は絶好調に推移している。26日取引終了後に発表した22年3月期決算では営業利益が前の期比30%増の128億9300万円と急回復を果たし、続く23年3月期は前期比28%増の165億円を見込むなど、2期連続で3割近い増益を予想している。23年3月期の営業利益は、これまでピークであった20年3月期の161億6800万円を上回り、過去最高益更新となる見通し。好業績を背景に前期年間配当は95円(前の期実績は65円)とし、今期はそこから更に5円上積みし100円を計画している。これに加えて同日、発行済み株式数の1.35%相当の100万株、25億円を上限とする自社株買いも発表しており、ポジティブサプライズが重なった。

 東京エレクトロン デバイス<2760>=急伸。同社は26日取引終了後に、23年3月期通期の連結業績予想を公表。経常利益見通しを前期比16.2%増の85億円としたほか、年間配当計画を前期比35円増配の240円としていることが好感されているようだ。売上高は同11.2%増の2000億円を見込む。半導体及び電子デバイス事業が顧客商権の拡大に伴って堅調に推移するとみているほか、コンピューターシステム関連事業及びプライベートブランド(PB)事業では新規顧客の獲得に注力するとしている。なお、22年3月期通期の連結決算は売上高が前の期比25.6%増の1799億700万円、経常利益が同58.2%増の73億1800万円で着地した。

※未確認情報が含まれる場合があります。株式の売買は自己責任に基づいて、ご自身でご判断ください。

出所:MINKABU PRESS

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