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【市況】株価指数先物【寄り前コメント】 ギャップダウンでスタート、市場参加者が限られるなかイレギュラー的な価格形成には注意


大阪6月限ナイトセッション
日経225先物 26710 -390 (-1.43%)
TOPIX先物 1876.5 -26.5 (-1.39%)
シカゴ日経平均先物 26755 -345
(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)

 22日の米国市場はNYダウ S&P500ナスダックの主要な株価指数が下落。米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長が前日の討論会で、5月の米連邦公開市場委員会(FOMC)において0.50%の利上げを示唆するなか、この日もFRBによる金融引き締め加速を警戒した売りが幅広い銘柄に広がった。NYダウは2.8%超下落し、下げ幅は一時1000ドルを超える場面も見られた。S&P500業種別指数はすべて下落しており、ヘルスケア機器・サービス、電気通信サービス、耐久消費財・アパレル、素材、保険の弱い動きが目立った。

 シカゴ日経平均先物(6月限)清算値は、日中大阪比345円安の2万6755円で取引を終えた。日経225先物(6月限)のナイトセッションは日中比30円安の2万7070円で始まり、その後リバウンドの動きを見せると、一時2万7230円まで買われた。買い一巡後は2万7070円~2万7200円辺りで保ち合うなか、米国市場の取引開始後にレンジを下放れると、終盤にかけて下落幅を広げ2万6700円まで売られ、2万6710円とナイトセッションの安値圏で取引を終えた。

 日経225先物はシカゴ先物にサヤ寄せして、ギャップダウンから始まることになりそうだ。今週は月末、ゴールデンウイーク(GW)前であることや、GW中にFOMCが開催されるとあって、市場参加者は限られると見られる。そのため、小さなエネルギーで大きく振られやすい需給状況である。短期的にはショートが強まりやすく、イレギュラー的な価格形成になる動きには注意しておきたい。

 また、週明けの米国市場の動向に市場の関心が集まりやすく、日中はグローベックスの米株先物の動向を睨みながらの展開が見込まれる。22日の米国市場では主要な株価指数が2%を超える下落となるなか、出来高は3月半ば以来の高水準だった。利上げについては1会合辺り0.25%~0.50%への引き上げとともに、5月、6月、7月、9月の4会合までを織り込む形でリスクを回避する動きが一気に強まった格好であり、目先的なピークを打ったとの見方も意識されやすい。米株先物の動向次第ではリバウンド機運が高まる可能性もあるだろう。

 VIX指数は28.21に上昇し、上値抵抗線だった75日移動平均線を上放れてきており、リスクオフに向かわせよう。ただし、日経225先物のナイトセッションでは1.43%の下げにとどまっているほか、先週末の下落によって若干ながらショートに傾いていると考えられる。

 今週は米国では大型テック株の決算のほか、国内でも主要企業の決算発表が本格化することもあり、オーバーナイトのポジションは取りづらい。目先的には2万6500円、4月13日につけた安値の2万6240円(ナイトセッション)、2万6000円などがターゲットとなる可能性はあるものの、まずは売り一巡後の底堅さを見極めたいところだろう。

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