【市況】東京株式(前引け)=大幅続落、先物主導で全面安商状に
日経平均 <1分足> 「株探」多機能チャートより
きょう前場の東京株式市場は先物主導で大きく売り優勢に傾いた。日経平均株価は安く始まった後も漸次下値を切り下げる展開で一時下げ幅は500円を超える場面もあった。米国のインフレを背景とした長期金利の上昇に対する警戒から、ハイテク株などへの売りがかさみ全体指数を押し下げた。外国為替市場ではドル・円相場が乱高下しており、米株価指数先物が軟調に推移していることも買い手控え要因となっている。日経平均は前引け時点で500円に近い下げとなり、ほぼ安値引けとなっている。全体の9割の銘柄が下落する全面安商状。前場の売買代金は1兆円を下回った。
個別ではファーストリテイリング<9983>が安く、任天堂<7974>なども軟調。レーザーテック<6920>やトヨタ自動車<7203>など半導体関連や自動車株は底堅さを発揮したものの売りに押される展開。リクルートホールディングス<6098>が大きく水準を切り下げ、日本航空<9201>なども下落した。IDOM<7599>、マネジメントソリューションズ<7033>などが急落、TSIホールディングス<3608>の下値模索も続いている。半面、日本郵船<9101>など海運株が頑強な値動きをみせ、INPEX<1605>もしっかり。クレディセゾン<8253>は急騰、ベクトル<6058>も大幅高に買われた。佐鳥電機<7420>、マルマエ<6264>の上げも目立った。
出所:MINKABU PRESS