【市況】【↑】日経平均 大引け| 急反発、米金利低下を好感し主力株中心に買い優勢 (4月13日)
日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
日経平均株価
始値 26436.06
高値 26885.87(14:55)
安値 26429.47(09:00)
大引け 26843.49(前日比 +508.51 、 +1.93% )
売買高 11億6582万株 (東証プライム概算)
売買代金 2兆8239億円 (東証プライム概算)
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■本日のポイント
1.日経平均は急反発、前日の下げ分を上回る500円超の上昇
2.米CPIはコア指数の伸びが鈍化し、米長期金利の低下を好感
3.前日は先物主導の空売り顕著で、きょうはその買い戻しが反映
4.中国の一部地域でロックダウンが緩和されたことも追い風材料
5.値上がり数は1500を上回り、全体の8割超える銘柄が上昇
■東京市場概況
前日の米国市場では、NYダウは前日比87ドル安と続落した。FRBによる金融引き締めを警戒する売りが流入し、買い一巡後は売りに押された。
東京市場では、主力株中心に幅広く買いが流入し日経平均株価は急反発。500円を超える上昇で2万6000円台後半まで水準を切り上げた。
13日の東京市場は、前日の下げの反動で、主力株を中心に買い戻す動きが活発化した。前日発表された3月の米消費者物価指数(CPI)はコア指数の伸び率が鈍化したことで、過度なインフレ警戒感が後退、米長期金利が低下し好感された。前日に先物主導で空売りを呼び込んでいたことで、そのショートカバーが全体相場の上昇に寄与した。また、中国では新型コロナウイルスの感染拡大に歯止めがかかり、一部地域でロックダウンが緩和されたことも市場のセンチメント改善に貢献したようだ。アジア株市場や米株価指数先物が強い動きを示したことも、買い戻しを助長する形となった。値上がり銘柄数は1500を上回り、プライム市場全体の8割を超える銘柄が上昇する買い気の強い地合いだった。売買代金も2兆8000億円台と増勢基調にある。
個別では、群を抜く売買代金をこなしたレーザーテック<6920>が大幅高に買われ、東京エレクトロン<8035>やローツェ<6323>なども強い動きで半導体関連株の上昇が目立った。日本郵船<9101>、商船三井<9104>など海運株も一斉高。任天堂<7974>が堅調、ファーストリテイリング<9983>も上昇した。三井ハイテック<6966>も大幅高。イー・ガーディアン<6050>、HIOKI<6866>はストップ高、Sansan<4443>も急騰。ローソン<2651>、ブイキューブ<3681>も値を飛ばした。
半面、塩野義製薬<4507>が大幅安となったほか、イズミ<8273>も急落。竹内製作所<6432>、アークランドサカモト<9842>などの下げも目立つ。三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>や第一生命ホールディングス<8750>など大手金融株が冴えず、パーク24<4666>も売られた。Gunosy<6047>が安く、J.フロント リテイリング<3086>も水準を切り下げた。
日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄は東エレク <8035>、ファストリ <9983>、ダイキン <6367>、エムスリー <2413>、SBG <9984>。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約195円。
日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄は塩野義 <4507>、大和 <8601>、ヤマハ <7951>、Jフロント <3086>、日ハム <2282>。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約33円。うち29円は塩野義1銘柄によるもの。
東証33業種のうち31業種が上昇し、下落は証券商品先物、銀行業の2業種のみ。上昇率の大きかった上位5業種は(1)鉱業、(2)海運業、(3)ゴム製品、(4)サービス業、(5)電気機器。一方、上昇率の小さかった5業種は(1)その他金融業、(2)空運業、(3)保険業、(4)パルプ・紙、(5)食料品。
■個別材料株
△トライSTG <2178> [東証G]
1株565円でMBO実施。
△ローソン <2651> [東証P]
「成城石井の上場を年内にも申請」との報道。
△ソースネクス <4344> [東証P]
「ポケトーク字幕」のサブスクサービス開始。
△ジャパンエン <6016> [東証S]
UEC42LSH型機関の国内外受注が50台を超える見通し。
△イーガーディ <6050> [東証P]
上期業績は計画上振れ。
△ライトアップ <6580> [東証G]
「Jサーチ(補助金・助成金検索システム)」に「広告機能」を追加。
△HIOKI <6866> [東証P]
22年12月期業績及び配当予想を上方修正。
△ピアズ <7066> [東証G]
クシム <2345> [東証S]の子会社株式をほぼ全株取得。
△オリンピック <8289> [東証S]
23年2月期は営業利益35%増見通し。
△東宝 <9602> [東証P]
22年2月期営業78%増益で着地。
▼WACUL <4173> [東証G]
22年2月期営業益は下振れ着地で今期予想は3%減。
▼塩野義 <4507> [東証P]
新型コロナ経口薬巡る報道を嫌気。
東証プライムの値上がり率上位10傑は(1)イーガーディ <6050>、(2)日置電機 <6866>、(3)Sansan <4443>、(4)ピアラ <7044>、(5)ローソン <2651>、(6)ラクス <3923>、(7)MSOL <7033>、(8)ブイキューブ <3681>、(9)IRジャパン <6035>、(10)SHIFT <3697>。
値下がり率上位10傑は(1)塩野義 <4507>、(2)イズミ <8273>、(3)竹内製作所 <6432>、(4)アークランド <9842>、(5)CSP <9740>、(6)大和 <8601>、(7)カーブスHD <7085>、(8)Gunosy <6047>、(9)Jフロント <3086>、(10)ビーグリー <3981>。
【大引け】
日経平均は前日比508.51円(1.93%)高の2万6843.49円。TOPIXは前日比26.43(1.42%)高の1890.06。出来高は概算で11億6582万株。東証プライムの値上がり銘柄数は1516、値下がり銘柄数は279となった。東証マザーズ指数は785.65(31.51ポイント高)。
[2022年4月13日]
株探ニュース