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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):INPEX、郵船、スタ・アリス

INPEX <日足> 「株探」多機能チャートより
■INPEX <1605>  1,517円  +70 円 (+4.8%)  本日終値
 INPEX<1605>や石油資源開発<1662>が高い。12日の米原油先物相場はWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)の5月限が前日比6.31ドル高の1バレル=100.60ドルに大幅上昇した。新型コロナウイルス感染拡大に伴う中国・上海のロックダウン(都市封鎖)が緩和されたことから原油需要回復への期待が膨らんだ。また、ロシアの産油量が減少したことも原油の上昇要因に働いた。更に、ロシアのプーチン大統領が、ウクライナの和平交渉が行き詰まったとの認識を示したことから、原油の需給逼迫は続くとの見方が強まり、この日の時間外取引でWTI価格は101ドル台に上昇している。

■日本郵船 <9101>  9,120円  +420 円 (+4.8%)  本日終値
 日本郵船<9101>、商船三井<9104>、川崎汽船<9107>など大手をはじめ海運株が軒並み上昇する展開。ここ、中国のゼロコロナ政策による中国景気の停滞懸念などを背景に、ばら積み船運賃市況が低調となり、バルチック海運指数の下落が顕著となるなか株価も調整色を強めていた。しかし、ここにきて上海市の一部地域でロックダウンが解除されるなど、徐々に経済再開に向けた動きが出始めており、海運株を買い戻す流れが生じている。また、足もとの為替の円安進行は、運賃がドル建て決済の海運セクターにとっては強力な追い風となる。

■スタジオアリス <2305>  2,318円  +104 円 (+4.7%)  本日終値
 スタジオアリス<2305>が大幅反発。12日の取引終了後に発表した23年2月期連結業績予想で、売上高450億円(前期比10.6%増)、営業利益66億円(同9.7%増)、純利益37億5000万円(同3.8%増)と、2期連続の営業最高益更新を見込むことが好感された。写真館事業で、成人式用振袖レンタルと前撮りがセットになった「ふりホ」の全国展開による成人式撮影の更なる件数拡大を図るほか、赤ちゃん撮影の需要拡大や再来店率の向上、撮影絵柄の強化を軸とした商品の変革などに取り組み売上高や粗利の向上を目指すという。なお、22年2月期決算は、売上高406億7200万円(前の期比11.9%増)、営業利益60億1500万円(同27.1%増)、純利益36億1400万円(同48.5%増)だった。

■ホギメディカル <3593>  3,265円  +135 円 (+4.3%)  本日終値
 ホギメディカル<3593>が大幅高で3日ぶりに反発。12日の取引終了後に発表した23年3月期連結業績予想で、売上高387億2000万円(前期比5.3%増)、営業利益65億1000万円(同6.1%増)、純利益45億7000万円(同4.6%増)を見込み、年間配当予想を前期比2円増の70円を予定していることが好感された。引き続き「プレミアムキット」を中心に手術用キット製品が売上高を牽引することに加えて、価格改定効果も寄与する見通し。また、インドネシア製造子会社の内製化の推進や生産性の改善にも取り組むとしている。なお、22年3月期決算は、売上高367億7800万円(前の期比0.8%増)、営業利益61億3500万円(同8.9%増)、純利益43億7000万円(同11.9%減)だった。

■朝日インテック <7747>  2,625円  +55 円 (+2.1%)  本日終値
 朝日インテック<7747>が続伸し、新値追いとなっている。同社は12日、iPS細胞由来心筋細胞シートの開発・事業化を手掛けるクオリプス(東京都中央区)と再生医療の新たな治療技術の開発について共同研究契約を締結したと発表。この共同研究は、同種iPS細胞由来細胞を、これまでにない新たなアプローチで心臓へ移植する治療技術の開発に関するもの。同社は広く普及する新たな細胞移植方法の確立を目指すほか、クオリプスは新たな治療法に適したiPS細胞由来細胞の開発を行うとしている。

■塩野義製薬 <4507>  6,611円  -829 円 (-11.1%)  本日終値  東証プライム 下落率トップ
 塩野義製薬<4507>が急落。時価総額2兆円を超える大型株でありながら大きなマドを開けて売られ、日経平均株価の下落寄与度でトップとなった。同社が開発する新型コロナウイルスの経口治療薬について、動物実験で胎児に奇形が出る恐れが確認されたことが複数のメディアで報じられており、これを嫌気した売りが向かっているようだ。同治療薬を巡っては、2月に条件付き早期承認制度の適用を希望する薬事承認申請が行われており、3月25日には政府が100万人分を購入する見通しにあることが明らかとなっている。

■イズミ <8273>  2,709円  -311 円 (-10.3%)  本日終値  東証プライム 下落率2位
 イズミ<8273>が急反落。12日の取引終了後に発表した23年2月期連結業績予想は、売上高4543億円、営業利益326億円、純利益209億円を見込む。会計基準の変更に伴い前期との比較の記載はないものの、会社側によると営業利益は前期比6.1%減としており、これを嫌気した売りが出たようだ。今期は単体とスーパーマーケット子会社ユアーズで各1店舗を新規に出店する予定であることに加えて、新型コロナウイルスの感染拡大・収束の影響は継続するものの、営業上の制約は緩和方向にあると想定し売上高は実質同3.0%増を予想。ただ、エネルギー価格の高騰により商品・資材調達、水道光熱費・物流費をはじめとする諸経費の上昇の影響を織り込み減益を見込む。なお、22年2月期決算は、売上高6768億円(前の期比0.4%減)、営業利益347億1700万円(同3.0%減)、純利益232億400万円(同0.7%増)だった。

■竹内製作所 <6432>  2,287円  -178 円 (-7.2%)  本日終値  東証プライム 下落率3位
 12日に決算を発表。「今期経常は29%減益へ」が嫌気された。
 竹内製作所 <6432> [東証P] が4月12日大引け後(15:00)に決算を発表。22年2月期の連結経常利益は前の期比36.0%増の180億円に拡大したが、23年2月期は前期比29.2%減の128億円に減る見通しとなった。
  ⇒⇒竹内製作所の詳しい業績推移表を見る

■セントラル警備保障 <9740>  2,187円  -151 円 (-6.5%)  本日終値  東証プライム 下落率5位
 セントラル警備保障<9740>は大幅安で6日続落。12日の取引終了後に発表した23年2月期連結業績予想で、売上高660億円(前期比4.4%減)、営業利益40億円(同22.7%減)、純利益27億円(同26.4%減)と大幅営業減益を見込むことが嫌気された。前年の東京オリンピック・パラリンピックの開催に伴う臨時警備の反動に加えて、新型コロナウイルスの影響による鉄道事業者を中心とした主要顧客の業績回復の遅れが響く見通し。また、人件費の増加なども利益を圧迫する見通しだ。なお、年間配当は前期比2円増の50円を予定している。同時に発表した22年2月期決算は、売上高690億7000万円(前の期比2.4%増)、営業利益51億7500万円(同12.9%増)、純利益36億6700万円(同17.2%増)だった。

■Jフロント <3086>  943円  -49 円 (-4.9%)  本日終値  東証プライム 下落率9位
 J.フロント リテイリング<3086>が反落。12日の取引終了後に発表した23年2月期業績予想で、営業利益が前期比2.2倍の210億円と大幅増益見通しが示された。ただ、280億円程度と見込まれていた市場予想を下回ったことから、目先失望売りが優勢となった。主力の百貨店・ショッピングセンターが業績改善をけん引する見通しで、富裕層消費やコロナ禍からの人流回復が追い風となる。総額売上高は同16.5%増の1兆200億円を予想。また、年間配当予想は前期比2円増の31円を見込んでいる。同時に発表した22年2月期決算は、総額売上高が前の期比13.8%増の8752億8100万円、営業損益は前の期の赤字から黒字転換し93億8000万円だった。

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