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【市況】東京株式(大引け)=508円高、米CPI発表受けた米金利低下を好感

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
 13日の東京株式市場は、主力株中心に幅広く買いが流入し日経平均株価は急反発。500円を超える上昇で2万6000円台後半まで水準を切り上げた。

 大引けの日経平均株価は前営業日比508円51銭高の2万6843円49銭と3日ぶり大幅反発。プライム市場の売買高概算は11億6582万株、売買代金概算は2兆8239億円。値上がり銘柄数は1516、対して値下がり銘柄数は279、変わらずは44銘柄だった。

 きょうの東京市場は前日の下げの反動で、主力株を中心に買い戻す動きが活発化した。前日発表された3月の米消費者物価指数(CPI)はコア指数の伸び率が鈍化したことで、過度なインフレ警戒感が後退、米長期金利が低下し好感された。前日に先物主導で空売りを呼び込んでいたことで、そのショートカバーが全体相場の上昇に寄与した。また、中国では新型コロナウイルスの感染拡大に歯止めがかかり、一部地域でロックダウンが緩和されたことも市場のセンチメント改善に貢献したようだ。アジア株市場や米株価指数先物が強い動きを示したことも、買い戻しを助長する形となった。値上がり銘柄数は1500を上回り、プライム市場全体の8割を超える銘柄が上昇する買い気の強い地合いだった。売買代金も2兆8000億円台と増勢基調にある。

 個別では、群を抜く売買代金をこなしたレーザーテック<6920>が大幅高に買われ、東京エレクトロン<8035>やローツェ<6323>なども強い動きで半導体関連株の上昇が目立った。日本郵船<9101>、商船三井<9104>など海運株も一斉高。任天堂<7974>が堅調、ファーストリテイリング<9983>も上昇した。三井ハイテック<6966>も大幅高。イー・ガーディアン<6050>、HIOKI<6866>はストップ高、Sansan<4443>も急騰。ローソン<2651>、ブイキューブ<3681>も値を飛ばした。

 半面、塩野義製薬<4507>が大幅安となったほか、イズミ<8273>も急落。竹内製作所<6432>、アークランドサカモト<9842>などの下げも目立つ。三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>や第一生命ホールディングス<8750>など大手金融株が冴えず、パーク24<4666>も売られた。Gunosy<6047>が安く、J.フロント リテイリング<3086>も水準を切り下げた。

出所:MINKABU PRESS

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