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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):トヨタ、ピアズ、ブルーミーム

トヨタ <日足> 「株探」多機能チャートより
■トヨタ自動車 <7203>  2,101.5円  +6 円 (+0.3%)  本日終値
 トヨタ自動車<7203>、ホンダ<7267>、日産自動車<7201>など自動車株がいずれも強含みで推移する展開をみせている。米国では前週に開示された3月開催分のFOMC議事要旨を受けて、FRBが金融引き締め策を強化することへの思惑がくすぶっている。これを受けた米長期金利の上昇を背景にドル・円相場ではドル買いの動きが活発化、足もとでは1ドル=124円台後半まで急速な円安が進んでいる。輸出セクターのなかでも為替感応度が高い自動車株にはプラス材料であり、近く発表される大手各社の23年3月期の業績予想でも、為替メリットを織り込んだ数字が反映されやすい。

■サン電子 <6736>  1,765円  -75 円 (-4.1%)  本日終値
 サン電子<6736>が反落。前週末8日の取引終了後、集計中の22年3月期連結業績について、最終利益が23億~24億円から43億~46億円(前の期比91.5~97.9倍)へ上振れて着地したようだと発表したことを受けて、朝方はプラスで始まったものの、織り込み済みとの見方から売りが優勢となった。イスラエル子会社であるセレブライト社の株価変動による公正価値の変動により、デリバティブ評価益47億3000万円を営業外収益として計上したことなどが要因としている。なお、売上高375億~380億円(同40.6~42.5%増)、営業利益14億~15億円(同2.0~2.2倍)は従来見通しを据え置いている。

■ジンズホールディングス <3046>  5,040円  -170 円 (-3.3%)  本日終値
 ジンズホールディングス<3046>が大幅安で4日続落し年初来安値を更新した。前週末8日の取引終了後に発表した第2四半期累計(21年9月~22年2月)連結決算が、営業利益19億200万円(前年同期比28.5%減)、純利益11億7000万円(同38.8%減)と大幅減益となったことが嫌気された。新規出店効果で売上高は327億400万円(同3.4%増)と増収を確保したものの、収益認識基準の変更などの影響に加えて、バイオレットライトを用いた近視進行抑制メガネ型医療機器開発の共同プロジェクトに関する研究開発費などの計上があり、減益を余儀なくされた。なお、22年8月期通期業績予想は、売上高711億5500万円(前期比11.4%増)、営業利益71億7700万円(同42.1%増)、純利益40億3300万円(同22.5%増)の従来見通しを据え置いている。

■ドトル日レス <3087>  1,437円  -42 円 (-2.8%)  本日終値
 ドトール・日レスホールディングス<3087>は4日続落し年初来安値を更新。前週末8日の取引終了後、集計中の22年2月期連結業績について、売上高を1221億8000万円から1093億6300万円(前の期比13.8%増)へ、営業損益を30億4600万円の黒字から17億8300万円の赤字(前の期43億1900万円の赤字)へ、純利益を43億7400万円から12億2100万円(同109億7900万円の赤字)へ下方修正しており、これが嫌気された。新型コロナウイルスの感染拡大によるまん延防止等重点措置などが断続的に発出され、時間短縮などの営業規制や消費マインド低下の影響を受けた。また、収益性の低下が見込まれる店舗に係る減損損失を特別損失として計上することも最終利益を押し下げる。なお、あわせて24円を予定していた年間配当を26円(前の期24円)にすると発表した。

■東京エレクトロン <8035>  55,070円  -350 円 (-0.6%)  本日終値
 東京エレクトロン<8035>、レーザーテック<6920>など半導体製造装置関連株が売りに押される展開。前週末の米国株市場では米長期金利の上昇を背景にハイテクセクターに売りが目立つ状況となり、半導体銘柄にも幅広く売りが波及した。フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)は2.4%強の下げとなったが、3月末以降は下値模索の動きが続いている。東京市場でも、足もとではこの流れを引き継ぎ半導体関連株への売り圧力が拭えない。決算発表を控え、今期業績を見極めたいとの思惑もあるなか、積極的に買い向かう動きは限定的となっている。

■ピアズ <7066>  1,263円  +362 円 (+40.2%)  本日終値
 ピアズ<7066>の上昇が止まらない。同社は店舗運営コンサルやセールスプロモーションなどを展開するが、株価は前週初の4月4日にストップ高に買われた後、翌5日は引けこそ伸び悩んだものの一時値幅制限いっぱいまで上値を伸ばし、更に週末まで3営業日連続でストップ高という急騰をみせた。前週はザラ場を含め5営業日連続でストップ高を演じたことになる。きょうは値幅制限拡大で600円高の1501円がストップ高となるが、あと2円に迫る1499円まで買われる場面があった。前週から既に株価は3倍化している。市場では「前週に子会社がデリバリープラットフォームの一元管理システム提供開始という株価の刺激材料は発表されたとはいえ、ここまで買われるインパクトはない。ただ、業績はコスト先行で赤字に陥っているが、株式需給面では機関投資家の売りが枯れている状況で上値が軽い。そこに着目した短期資金のターゲットとなっているが、マネーゲームの様相が強く反動も出そうだ」(中堅証券ストラテジスト)としている。

■BlueMeme <4069>  2,644円  +500 円 (+23.3%) ストップ高   本日終値
 BlueMeme<4069>がストップ高。前週末8日の取引終了後、三井情報(東京都港区)と資本・業務提携すると発表しており、これが好材料視された。三井情報の事業基盤にブルーミームの有する次世代システム開発手法を融合させることで、グループの成長を加速させることが狙い。具体的には、三井情報はブルーミームが提供するローコード向けアジャイル開発手法「AGILE-DX」を活用し、三井物産グループをはじめとする国内企業に対するモダナイゼーション(最新化)事業の提供を拡大するほか、三井情報が支援する三井物産グループ全体のデジタルトランスフォーメーション(DX)推進に際し、ローコード開発に関するブルーミームのノウハウを活用することで、短期間かつ少人数のシステム開発を実現するとしている。 また、資本面では三井情報がブルーミーム株の議決権割合21.72%を取得し筆頭株主となる予定。なお、同件における22年3月期業績への影響は軽微としている。

■エッジテクノロジー <4268>  1,238円  +103 円 (+9.1%)  本日終値
 エッジテクノロジー<4268>が急反発。今年2月中旬に旧マザーズ市場に上場、現在はグロース市場に籍を置くが、人工知能(AI)実装支援やビッグデータ解析を強みとするAIソリューションビジネスに対する期待が大きい。業績面でも、22年4月期は売上高が前期比45%増の21億2900万円と大幅な伸びを見込んでおり、利益面でも成長トレンドに突入する見通し。直近は4月7日付で信用規制の強化(増し担保比率の引き上げ)が行われ、株価もこれを嫌気して下値模索の動きが強まったが、きょうは目先筋の売りが一巡したことで、改めて投資資金が流入している。

■ノダ <7879>  1,279円  +93 円 (+7.8%)  本日終値
 ノダ<7879>が大幅続伸し年初来高値を更新。前週末8日の取引終了後に発表した第1四半期(21年12月~22年2月)連結決算が、売上高185億2900万円(前年同期比20.3%増)、営業利益20億1300万円(同2.1倍)、純利益13億3800万円(同2.2倍)と大幅増益となったことが好感された。原材料などの急激なコストアップへの対応として建材製品の値上げを行い収益確保を図ったことに加えて、国内在庫が低水準だったことから合板製品の販売価格が大幅に上昇したことが寄与した。なお、22年11月期通期業績予想は、売上高700億円(前期比8.4%増)、営業利益47億円(同22.7%増)、純利益29億円(同14.4%増)の従来見通しを据え置いている。

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