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【市況】8日の米国市場ダイジェスト:米国株式市場はまちまち、ハイテク株が重し

NASDAQ <日足> 「株探」多機能チャートより

■NY株式:米国株式市場はまちまち、ハイテク株が重し

ダウ平均は137.55ドル高の34,721.12ドル、ナスダックは186.30ポイント安の13,711.00で取引を終了した。

10年債利回りが3年ぶりの高水準に達し、金利高を警戒した売りから寄り付き後下落。その後、景気に不透明感が広がるなか、ディフェンシブ銘柄に投資資金が向かい、ダウは上昇に転じた。一方、ハイテク株は終日軟調に推移。セクター別では、エネルギーや電気通信サービスが上昇した一方、自動車・自動車部品や半導体・同製造装置が下落した。

化学品メーカーのWD-40(WDAY)は第2四半期の決算内容が予想を上回り、アナリストがマイナス材料出尽くしとの見方から投資判断を引き上げ、上昇。スーパーマーケットチェーンのクローガー(KR)やディスカウント小売りのターゲット(TGT)はアナリストの投資判断引上げで上昇した。一方、投資アプリを運営するロビンフッド(HOOD)や貨物運送のユナイテッド・パーセル・サービス(UPS)、コンピューターメーカーのHP(HP)はアナリストの投資判断引き下げで軒並み下落した。

投資家の恐怖心理を示すVIX指数は依然20を上回る水準で推移した。

(Horiko Capital Management LLC)


■NY為替:ドル・円は一時124円68銭、米長期債利回り上昇でドル買い強まる

8日のニューヨーク外為市場でドル・円は、124円16銭から124円68銭へ上昇し、124円34銭で引けた。米連邦準備制度理事会(FRB)の急速な金融引き締めを織り込む動きに長期金利が上昇。米10年債利回りは3年ぶり高水準に達し、ドル買いが加速した。

ユーロ・ドルは1.0837ドルまで下落後、1.0885ドルまで反発し、1.0877ドルで引けた。米長期金利高に伴うドル買いに下落後、押し目から欧州中央銀行(ECB)が利上げを前倒しで行うとの見解でユーロ買いが再燃。ユーロ・円は134円79銭から135円37銭まで上昇。ポンド・ドルは1.2983ドルまで下落後、1.3040ドルまで反発した。ドル・スイスは0.9374フランまで上昇後、0.9327フランまで反落した。


■NY原油:反発、ウクライナ戦争の長期化を警戒

8日のNY原油先物5月限は、反発。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物5月限は、前営業日比+2.23ドルの98.26ドルで通常取引を終了した。時間外取引を含めた取引レンジは95.29ドル-98.76ドル。アジア市場で95.29ドルまで売られたが、ウクライナ戦争の長期化を警戒した買いが入ったことで反転し、ニューヨーク市場の終盤にかけて98.76ドルまで買われた。ただ、米長期金利の上昇やドル高を嫌気した売りも観測されており、通常取引終了後の時間外取引では98ドルを挟んだ水準で推移した。


■主要米国企業の終値

銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)

バンクオブアメリカ(BAC) 39.67ドル +0.28ドル(+0.71%)
モルガン・スタンレー(MS) 84.06ドル +0.93ドル(+1.12%)
ゴールドマン・サックス(GS)321.39ドル +7.24ドル(+2.30%)
インテル(INTC) 47.02ドル -0.54ドル(-1.14%)
アップル(AAPL) 170.09ドル -2.05ドル(-1.19%)
アルファベット(GOOG) 2680.21ドル -49.09ドル(-1.80%)
フェイスブック(FB) 222.33ドル -0.62ドル(-0.28%)
キャタピラー(CAT) 217.03ドル +1.13ドル(+0.52%)
アルコア(AA) 84.15ドル -1.95ドル(-2.26%)
ウォルマート(WMT) 157.41ドル +0.87ドル(+0.56%)
《ST》

 提供:フィスコ

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