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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):INPEX、トヨタ、大日本住友

INPEX <日足> 「株探」多機能チャートより
■INPEX <1605>  1,500円  +12 円 (+0.8%)  本日終値
 INPEX<1605>が反発。株価は一時、1540円まで値を上げ15年6月以来、6年9カ月ぶりの高値水準に値を上げた。先週末25日の米原油先物相場はWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)の5月限が前日比1.56ドル高の1バレル=113.90ドルに上昇。サウジアラビアの石油施設がイエメンの親イラン武装組織による攻撃を受け、火災が発生したことが材料視された。原油価格の上昇による業績拡大期待で株価は上昇基調が続いている。

■芙蓉総合リース <8424>  7,290円  +50 円 (+0.7%)  本日終値
 芙蓉総合リース<8424>がしっかり。前週末25日の取引終了後に27年3月期に経常利益750億円(22年3月期予想500億円)を目指す中期経営計画を発表。マーケットの拡大・創出が見込まれる事業領域への集中的な資源投下により、持続的な利益成長を目指すとしている。

■C&R <4763>  1,907円  +12 円 (+0.6%)  本日終値
 クリーク・アンド・リバー社<4763>がしっかり。前週末25日の取引終了後、集計中の22年2月期連結業績について、売上高が413億円から418億円(前の期比12.0%増)へ、営業利益が32億円から34億円(同38.9%増)へ、純利益が19億5000万円から22億円(同33.6%増)へ上振れて着地したようだと発表。クリエイティブ分野(日本)及び医療分野を中心に、プロフェッショナル領域におけるプロデュース事業、エージェンシー事業、ライツマネジメント事業が着実に伸長したことや、連結を構成する16社中14社が利益向上を果たしたことが要因。また、前期から取り組んできた営業及び社内業務面におけるデジタルトランスフォーメーション(DX)化を更に進め、生産性向上と業務効率化が進展したことも寄与した。なお、同時に18円を予定していた期末一括配当予想を20円(前の期16円)にすると発表した。

■日本パーカライジング <4095>  1,003円  +6 円 (+0.6%)  本日終値
 日本パーカライジング<4095>がしっかり。前週末25日の取引終了後に自社株買いを実施すると発表。上限を200万株(発行済み株数の1.66%)、または20億円としており、取得期間は4月1日から12月30日まで。株主還元及び資本効率の向上と経営環境の変化に応じた機動的な資本政策の遂行を図るためとしている。

■トヨタ自動車 <7203>  2,202円  +13 円 (+0.6%)  本日終値
 トヨタ自動車<7203>、ホンダ<7267>など自動車株が堅調。ここ米長期金利の上昇が加速するなか、日米金利差拡大を背景に外国為替市場ではドル買い・円売りの動きが活発化しており、足もと外国為替市場では1ドル=122円台まで急速に円安が進んでいる。輸出株セクターのなかでも特に為替感応度が高い自動車株は、想定を上回る為替差益が見込まれ、業績面で強力な追い風として意識されている。ただし、現在中国では新型コロナウイルスの感染拡大を受け工場の操業を停止する動きが相次いでおり、自動車メーカーにとっても生産ラインへのダメージが改めて警戒される状況だ。そのため、上値を積極的に買う動きは見込みづらい。

■大日本住友製薬 <4506>  1,286円  +4 円 (+0.3%)  本日終値
 大日本住友製薬<4506>は小幅続伸。同社はきょう、ビグアナイド系経口血糖降下剤「メトグルコ(一般名:メトホルミン塩酸塩)」について、「多嚢胞性卵巣症候群における排卵誘発」及び「多嚢胞性卵巣症候群の生殖補助医療における調節卵巣刺激」を対象に、不妊治療に関する効能・効果の追加を目的とした公知申請を行ったと発表した。メトグルコは肝臓における糖新生抑制作用、末梢組織における糖取り込み促進作用、小腸における糖吸収抑制作用などを介して血糖降下作用を示すビグアナイド系経口血糖降下剤。今回申請した効能・効果は、21年10月に開催された「医療上の必要性の高い未承認薬・適応外薬検討会議」で医療上の必要性ありと判断され、厚生労働省から開発要請がなされたものであり、2月25日に開催された薬事・食品衛生審議会医薬品第一部会で申請前の事前評価が行われ、公知申請を行っても差し支えないと判断されたとした。

■三菱電機 <6503>  1,440円  +4.5 円 (+0.3%)  本日終値
 三菱電機<6503>は小反発。同社は25日取引終了後、未定としていた期末配当予想を26円と開示し、中間配当14円と合わせた22年3月期の年間配当は40円になる見通しであると発表した。前期実績36円との比較では4円の増配となる見込み。

■イーレックス <9517>  1,688円  -154 円 (-8.4%)  本日終値  東証1部 下落率6位
 イーレックス<9517>が続落。前週末25日の取引終了後、22年3月期の連結業績予想について、営業利益を114億円から90億円(前期比42.7%減)へ下方修正したことが嫌気された。電力小売や電力卸売の売り上げ増加が見込まれることから、売上高は1585億円から2200億円(同55.1%増)へ上方修正したものの、卸電力取引市場や燃料価格の高騰に伴う燃料費調整制度のタイムラグ影響の拡大などで営業利益は減額するとしている。なお、電力デリバティブ取引の活用による電力調達コストの低減が見込まれることなどから、純利益は65億円から79億5000万円(同26.5%増)へ引き上げた。

■三益半導体工業 <8155>  2,425円  -136 円 (-5.3%)  本日終値
 三益半導体工業<8155>が反落。前週末25日の取引終了後に発表した第3四半期累計(21年6月~22年2月)単独決算は、売上高545億600万円、営業利益65億6800万円(前年同期比35.3%増)、純利益45億1800万円(同37.1%増)と大幅増益となり、同時に期末配当予想を19円から21円へ引き上げたものの、前週末まで9日続伸していたこともあって、材料出尽くし感から利益確定売りが出たようだ。半導体事業で300ミリウエハー(再生ウエハーを含む)を中心に生産が好調に推移したことに加えて、自社製品の開発を積極的に行ったことが寄与した。なお、22年5月期通期業績予想は、売上高730億円、営業利益73億円(前期比20.0%増)、純利益50億円(同21.0%増)の従来見通しを据え置いた。年間配当予想は40円(前期33円)となり、7円の増配になる予定だ。

■古野電気 <6814>  1,041円  -22 円 (-2.1%)  本日終値
 古野電気<6814>は小幅に3日続落。同社は25日取引終了後、集計中の22年2月期連結業績予想について、売上高850億円(前の期比3.3%増)を据え置く一方で、営業利益を40億円から25億円(同33.2%減)へ、純利益を40億円から28億円(同29.0%減)へ下方修正すると発表した。部材調達環境が想定以上に悪化しており、原材料価格が大幅に高騰したことなどから、製造コストは上昇する見込みであるとした。

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