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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:JTOWER、浜ゴム、ENEOS

ENEOS <日足> 「株探」多機能チャートより
■JTOWER <4485>  5,030円  +700 円 (+16.2%) ストップ高買い気配   11:30現在
 JTOWER<4485>がストップ高カイ気配。前週末25日の取引終了後、NTTドコモ(東京都千代田区)が保有する通信鉄塔最大6002基の取得と、取得後におけるNTTドコモの通信鉄塔の利用に関する基本契約の締結を決定したと発表しており、これを好感した買いが膨らんでいるようだ。取得金額は最大1062億円で、金融機関からの借り入れや自己資金で賄う。鉄塔の移管は2022年度以降に順次実施される予定だ。すべての鉄塔の移管が完了し、NTTドコモからの利用料などに関する売り上げが通期で貢献した場合、売上高は概算で年間約80億~100億円と見込んでおり、他の携帯キャリアへのシェアリング促進によって更に売上高と収益性を向上させていくとしている。

■レーサム <8890>  968円  +56 円 (+6.1%)  11:30現在
 レーサム<8890>が一時9.4%高と上げ足を速め、昨年3月高値998円にツラ合わせした。前週末25日の取引終了後、31日付で900万株(発行済み株数の19.53%)の自社株を消却すると発表しており、これが好感されているようだ。なお、消却後の発行済み株数は3708万1400株となる予定だ。

■三菱倉庫 <9301>  3,115円  +138 円 (+4.6%)  11:30現在  東証1部 上昇率5位
 三菱倉庫<9301>が続伸している。前週末25日の取引終了後に25年3月期を最終年度とする中期経営計画を発表しており、最終年度に営業利益200億円(22年3月期予想172億円)を目指すとしたことが好感されている。物流事業で重点3分野である「医療・ヘルスケア」「食品・飲料」「機械・電機」の事業拡大を図り収益力強化を目指すほか、海外事業の成長基盤拡大、開発力強化による不動産事業の拡充などを図るとしている。また、中計期間中に300億円以上を目安に自社株買いを機動的に実施するとしている。

■浜松ホトニクス <6965>  6,560円  +260 円 (+4.1%)  11:30現在  東証1部 上昇率7位
 浜松ホトニクス<6965>が4連騰している。前週末25日の取引終了後、22年9月期の連結業績予想について、売上高を1828億円から1990億円(前期比17.7%増)へ、営業利益を385億円から485億円(同41.3%増)へ、純利益を283億円から360億円(同43.7%増)へ上方修正し、あわせて配当予想を中間・期末各28円の年56円から各32円の年64円に引き上げたことが好感されている。産業用機器分野を中心に売り上げが増加していることに加えて、為替レートが想定より円安で推移していることが寄与する。

■横浜ゴム <5101>  1,668円  +44 円 (+2.7%)  11:30現在
 横浜ゴム<5101>が続伸している。前週末25日の取引終了後、農機や産業用タイヤの製造販売を行うスウェーデンのトレルボルグ・ホイール・システムズ社の株式を取得し、子会社化すると発表しており、これが好材料視されている。生産財タイヤ事業を拡大させるほか、グローバル展開を加速させるのが狙い。買収金額は約2672億円で、同社にとって過去最大となる。22年下期をメドに買収する予定で、22年12月期業績への影響は現在精査中としている。

■ENEOS <5020>  485.9円  +10 円 (+2.1%)  11:30現在
 ENEOSホールディングス<5020>が続伸。前週末25日の取引終了後、22年3月期業績予想の上方修正を発表。営業利益を4700億円から7400億円(前期比2.9倍)へ大幅増額しており、これが好感されているようだ。売上高も10兆3000億円から10兆8000億円(同41.0%増)へ引き上げた。原油価格の上昇に伴い、原油や石油製品の在庫評価による利益が増加したことが主な要因。

■日本航空 <9201>  2,234円  +36 円 (+1.6%)  11:30現在
 日本航空<9201>、ANAホールディングス<9202>が地合い悪のなか強さを発揮し、いずれも反発。前週は全体相場が大きく上昇するなかで両銘柄の株価は揃って調整色をみせていたが、きょうはそれに伴う相対的な値ごろ感が着目され、主力銘柄を利食った資金が消去法的に物色の矛先を向けている。市場では「業績悪で配当は行っていないが優待チケットなどに根強い人気があり、きょうはその株主優待の権利を取りに行く動きが観測されている」(ネット証券マーケットアナリスト)という指摘があった。「空運」は業種別値上がり率で東証1部33業種中トップとなっている。

■トヨタ自動車 <7203>  2,204.5円  +15.5 円 (+0.7%)  11:30現在
 トヨタ自動車<7203>、ホンダ<7267>など自動車株が堅調。ここ米長期金利の上昇が加速するなか、日米金利差拡大を背景に外国為替市場ではドル買い・円売りの動きが活発化しており、足もと外国為替市場では1ドル=122円台まで急速に円安が進んでいる。輸出株セクターのなかでも特に為替感応度が高い自動車株は、想定を上回る為替差益が見込まれ、業績面で強力な追い風として意識されている。ただし、現在中国では新型コロナウイルスの感染拡大を受け工場の操業を停止する動きが相次いでおり、自動車メーカーにとっても生産ラインへのダメージが改めて警戒される状況だ。そのため、上値を積極的に買う動きは見込みづらい。

■日本パーカライジング <4095>  1,003円  +6 円 (+0.6%)  11:30現在
 日本パーカライジング<4095>がしっかり。前週末25日の取引終了後に自社株買いを実施すると発表しており、これが好材料視されている。上限を200万株(発行済み株数の1.66%)、または20億円としており、取得期間は4月1日から12月30日まで。株主還元及び資本効率の向上と経営環境の変化に応じた機動的な資本政策の遂行を図るためとしている。

■トリドール <3397>  2,357円  +12 円 (+0.5%)  11:30現在
 トリドールホールディングス<3397>がしっかり。前週末25日の取引終了後、未定としていた22年3月期の期末一括配当予想を7円50銭にすると発表。前期実績(4円50銭)に対して3円の増配となる予定であることが好感されている。

■三菱電機 <6503>  1,439.5円  +4 円 (+0.3%)  11:30現在
 三菱電機<6503>は小反発。同社は25日取引終了後、未定としていた期末配当予想を26円と開示し、中間配当14円と合わせた22年3月期の年間配当は40円になる見通しであると発表した。前期実績36円との比較では4円の増配となる見込み。

■C&R <4763>  1,899円  +4 円 (+0.2%)  11:30現在
 クリーク・アンド・リバー社<4763>がしっかり。前週末25日の取引終了後、集計中の22年2月期連結業績について、売上高が413億円から418億円(前の期比12.0%増)へ、営業利益が32億円から34億円(同38.9%増)へ、純利益が19億5000万円から22億円(同33.6%増)へ上振れて着地したようだと発表しており、これが好材料視されている。クリエイティブ分野(日本)及び医療分野を中心に、プロフェッショナル領域におけるプロデュース事業、エージェンシー事業、ライツマネジメント事業が着実に伸長したことや、連結を構成する16社中14社が利益向上を果たしたことが要因。また、前期から取り組んできた営業及び社内業務面におけるデジタルトランスフォーメーション(DX)化を更に進め、生産性向上と業務効率化が進展したことも寄与した。なお、同時に18円を予定していた期末一括配当予想を20円(前の期16円)にすると発表した。

■イーレックス <9517>  1,736円  -106 円 (-5.8%)  11:30現在
 イーレックス<9517>が続落している。前週末25日の取引終了後、22年3月期の連結業績予想について、営業利益を114億円から90億円(前期比42.7%減)へ下方修正したことが嫌気されている。電力小売や電力卸売の売り上げ増加が見込まれることから、売上高は1585億円から2200億円(同55.1%増)へ上方修正したものの、卸電力取引市場や燃料価格の高騰に伴う燃料費調整制度のタイムラグ影響の拡大などで営業利益は減額するとしている。なお、電力デリバティブ取引の活用による電力調達コストの低減が見込まれることなどから、純利益は65億円から79億5000万円(同26.5%増)へ引き上げた。

■三益半導体工業 <8155>  2,459円  -102 円 (-4.0%)  11:30現在
 三益半導体工業<8155>が反落している。前週末25日の取引終了後に発表した第3四半期累計(21年6月~22年2月)単独決算は、売上高545億600万円、営業利益65億6800万円(前年同期比35.3%増)、純利益45億1800万円(同37.1%増)と大幅増益となり、同時に期末配当予想を19円から21円へ引き上げたものの、前週末まで9日続伸していたこともあって、材料出尽くし感から利益確定売りが出ているようだ。半導体事業で300ミリウエハー(再生ウエハーを含む)を中心に生産が好調に推移したことに加えて、自社製品の開発を積極的に行ったことが寄与した。なお、22年5月期通期業績予想は、売上高730億円、営業利益73億円(前期比20.0%増)、純利益50億円(同21.0%増)の従来見通しを据え置いた。年間配当予想は40円(前期33円)となり、7円の増配になる予定だ。

■日本郵船 <9101>  10,890円  -180 円 (-1.6%)  11:30現在
 日本郵船<9101>、商船三井<9104>など大手海運株は商い活況ながら売りに押される展開となっている。3月期末を目前にして、あすが月内権利付き最終売買日にあたることから、駆け込み狙いの買いが入りやすいタイミングではあるが、配当権利落ち後の株価下押し圧力を警戒して、足もとでは売りを優先させる動きが優勢となっている。これまでコンテナ船市況の高騰が株価の押し上げ材料となっていたが、前週23日に開催された大手3社の共同出資会社オーシャン・ネットワーク・エクスプレス(ONE)の事業説明会で中長期的な収益目標について明確な言及がなかったことが、投資家サイドに不透明感を感じさせているという見方もある。

●ストップ高銘柄
 ナガホリ <8139>  481円  +80 円 (+20.0%) ストップ高   11:30現在
 リード <6982>  539円  +80 円 (+17.4%) ストップ高   11:30現在
 リベルタ <4935>  744円  +100 円 (+15.5%) ストップ高買い気配   11:30現在
 など、4銘柄

●ストップ安銘柄
 ENECHANGE <4169>  778円  -150 円 (-16.2%) ストップ安   11:30現在
 以上、1銘柄

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