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【市況】株価指数先物【寄り前コメント】 2万5000円近辺では強弱感が対立、短期的にはリバランスを想定したNTロングの動きも


大阪3月限ナイトセッション
日経225先物 24800 +110 (+0.44%)
TOPIX先物 1757.5 -1.5 (-0.08%)
シカゴ日経平均先物 24805 +115
(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)

 8日の米国市場はNYダウ S&P500ナスダックなど主要な株価指数が下落。バイデン大統領がロシア産エネルギーの禁輸を表明。いったんは対ロ経済制裁に絡んだ悪材料が出尽くしたとの見方からか、その後は買い戻しが強まり、NYダウは一時500ドルを超える上昇を見せた。ただし、買い一巡後は再び売り優勢となり、結局は続落で終えた。S&P500業種別指数は自動車・同部品、半導体・同製造装置、エネルギーが上昇する一方で、家庭用品・パーソナル用品、食品・飲料・タバコ、ヘルスケア機器・サービスが下落。

 シカゴ日経平均先物(3月限)清算値は、日中大阪比115円高の2万4805円で取引を終えた。日経225先物(3月限)のナイトセッションは日中比10円安の2万4680円で始まり、その後切り返し2万4750円~2万5000円辺りでの推移を継続。米国市場の取引開始後に一時2万4550円まで売られた後に2万5160円まで戻すなど、荒い値動きの中、2万4800円で取引を終えた。

 日経225先物は、シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、やや買い先行で始まりそうだ。ただし、ナイトセッションでは依然として値動きの荒い状況が続いており、ひとまず2万5000円近辺では強弱感が対立しやすいだろう。そのため、2万5000円を中心とした2万4500円~2万5500円辺りのレンジ推移を想定しておきたい。米国市場ではNYダウは続落したが、一時大幅に上昇する場面もあったことで、ヘッジファンドによる売り仕掛けも取りづらくなってきたと考えられる。

 週末の先物オプション特別清算指数算出(メジャーSQ)を控えたロールオーバー中心の商いのなか、ポジションをロングに傾けてくる動きは限られそうだが、次第にリバランスを意識した動きも出てきやすいだろう。そのため、NTロングによるスプレッド狙いの動きも想定しておきたいところ。昨日のNT倍率は先物中心限月で14.03倍に低下した。ただし、リバランスにより一時14.13倍に上昇する場面もあった。トレンドは下向きであるものの、短期的には反転を狙った動きを見せてくる可能性はありそうだ。

 また、VIX指数は35.13に低下した。下値切り上げのトレンドを継続しており、リスクオフの状態は継続しているものの、過度な波乱への警戒は落ち着きを見せてきている。スキャルピングでのトレードとなるものの、やや押し目狙いのロングスタンスに向かいやすいだろう。

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