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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):ソケッツ、ホクシン、ワットマン

ソケッツ <日足> 「株探」多機能チャートより
■ソケッツ <3634>  928円  +150 円 (+19.3%) ストップ高   本日終値
 ソケッツ<3634>がストップ高。7日の取引終了後、クッキーレス感性ターゲティング広告サービス「Trig’s」のオープントライアルを開始したと発表したことが好感された。今回のオープントライアルは、同社独自の感性AIを活用し、クッキーを利用せずにインターネット媒体の記事・情報・コンテンツの文脈だけではなく読者の感情や感性を推測し、関連情報、関連広告を表示する取り組み。実施媒体は集英社(東京都千代田)のWebメディア9媒体で、味の素<2802>、エイチ・アイ・エス<9603>など10社がトライアルに参加するとしている。

■ホクシン <7897>  168円  +15 円 (+9.8%)  本日終値  東証1部 上昇率3位
 ホクシン<7897>は全般地合い悪のなか大幅高。個人投資家を中心とした短期資金が流入し商いも高水準に膨らみ、低位株ならではの物色人気を博している。主力銘柄が手掛けづらく、資源関連や原油関連株にも買い一巡感がみられるなか、小型材料株で値ごろ感のある同社株に買いが集まった。市場では「ロシアのウクライナ侵攻に伴い、エネルギーや穀物の供給が滞る状況で市況高騰を招いているが、木材についても昨年春ごろに起こったウッドショックへの思惑が広がっているようだ」(中堅証券ストラテジスト)としている。同社は昨年もウッドショック関連として高騰した経緯があり、その時の連想もあり上値を見込んだ買いが流入した。

■ワットマン <9927>  2,747円  +201 円 (+7.9%) 一時ストップ高   本日終値
 ワットマン<9927>が急反騰。7日の取引終了後、22年3月期の期末一括配当予想を60円から80円へ増額修正したことに加えて、3月31日を基準日として1株を2株に株式分割すると発表したことが好感された。前期実績に対しては20円の増配となる。なお、株式分割の効力発生日は4月1日となる予定だ。

■ハウテレビジョン <7064>  1,999円  +69 円 (+3.6%)  本日終値
 ハウテレビジョン<7064>が反発。7日の取引終了後、集計中の22年1月期単独業績について、最終利益が6200万円から7900万円(前の期2億3500万円の赤字)へ上振れたようだと発表しており、これが好材料視された。税効果会計の影響を見直した結果という。なお、売上高は11億8000万円から11億4400万円(前の期比31.8%増)へ、営業利益は8300万円から4600万円(前の期2億1500万円の赤字)へ下振れて着地した。売り上げ計上を見込んでいた受注の一部について、計上時期が23年1月期にずれ込むことが要因としている。

■ラストワンマイル <9252>  1,077円  +30 円 (+2.9%)  本日終値
 ラストワンマイル<9252>が3日ぶりに反発。7日の取引終了後、アパートやマンションなどの賃貸仲介・管理を行うアップル(さいたま市大宮区)との業務提携を開始したと発表しており、これが好感された。今回の提携では、ラストワンMグループの新生活におけるノウハウや開発・運営する「まるっとシリーズ」の強みを生かし、不動産管理会社向け新プランをアップル社に対して提供するというもの。新プランでは、ラストワンMグループがアップルの管理する賃貸物件における空室時の電気料金を負担し、また入居が決まった際の契約切り替えの代行を実施することで、コストカット・業務軽減に貢献するという。なお、同提携による業績への影響は軽微としている。

■モルフォ <3653>  919円  +25 円 (+2.8%)  本日終値
 モルフォ<3653>が大幅高で4日ぶりに反発。この日午前中、FCNT(神奈川県大和市)の「らくらくスマートフォン F-52B」に、画像処理及び人工知能(AI)技術が採用されたと発表しており、これが好材料視された。「F-52B」は、発売開始より20年を迎え、累計販売台数700万台を突破したらくらくシリーズの最新モデルで、らくらくスマートフォンで初めて2眼カメラ(ワイドカメラ・マクロカメラ)が搭載されている。今回、「F-52B」に採用された技術は、モルフォの主力画像処理技術である静止画向け電子式手ブレ補正・ノイズ除去、ダイナミックレンジ補正、AI技術で、被写体を認識する単眼背景ぼかし。また、フォーカスが合っている領域を検出する技術が、シーンに合わせてワイドカメラとマクロカメラの切り替えを推奨する新たな機能の実現にも活用されたとしている。

■スマートバリュー <9417>  403円  +9 円 (+2.3%)  本日終値
 スマートバリュー<9417>は5日ぶりに反発。7日の取引終了後、同社が運営するモビリティー向けIoTプラットフォーム「クルマツナグプラットフォーム」がアルコールチェック義務化に対応するほか、スマホアプリのOEM提供も開始するとしており、これらを好感した買いが入った。「クルマツナグプラットフォーム」は、同社が開発し16年8月に提供を開始した自動車に特化したIoTプラットフォーム。今回のアップデートでは、22年4月から施行される「白ナンバーでのアルコールチェックなどの義務化」などに対応するもので、アルコールチェック義務化に対応した点呼記録の機能を追加。また、「クルマツナグプラットフォーム」上で、スマホアプリをOEMとして短期間で安価に提供することができるようになるとしている。

■日本インシュレーション <5368>  908円  +17 円 (+1.9%)  本日終値
 日本インシュレーション<5368>が高い。同社はきょう、三重県にある北勢工場で生産している不燃内装意匠材「タイカライトウッド」の生産設備を増設し、このほど増産体制が整ったと発表。生産能力は増設前の約25%増になるとしており、これが材料視されたようだ。タイカライトウッドは1989年に販売を開始し、近年は商業施設や宿泊施設などで内装装飾材としてニーズが高まっている。18年度下期には納期が6カ月程度先になるなど新規案件に応えることが難しくなったため、19年度から設備増設計画を進めていたという。

■GMOペパボ <3633>  2,122円  +37 円 (+1.8%)  本日終値
 GMOペパボ<3633>は5日ぶり反発。同社は7日取引終了後、株主還元の一環として、また、経営環境の変化に対応した機動的な資本政策の遂行を可能にするため、4万株(発行済み株式総数に対する割合0.75%)もしくは8000万円を上限とする自己株式の取得枠を設定すると発表した。取得期間は3月8日~6月30日。

■イー・ガーディアン <6050>  2,593円  +35 円 (+1.4%)  本日終値
 イー・ガーディアン<6050>などインターネット上の「炎上・誹謗中傷対策」に関連する銘柄が堅調。時事通信では「政府は8日の閣議で、社会問題となっているインターネット上の誹謗中傷を抑止するための『侮辱罪』厳罰化や、懲役刑と禁錮刑を一本化した『拘禁刑』の創設を盛り込んだ刑法など関連法の改正案を決定した」と伝えており、これを受けて関連株が物色されているようだ。今国会中の成立を目指すという。イーガーディは企業のSNS運用・分析などをサポートする事業を展開し、エルテスは人工知能(AI)と人の目でインターネット上の投稿を監視する「Webリスクモニタリングサービス」を提供している。このほか、サイバー・バズ<7069>などもしっかりとなっている。

●ストップ高銘柄
 テーオーHD <9812>  315円  +80 円 (+34.0%) ストップ高   本日終値
 東京ラヂエーター製造 <7235>  565円  +80 円 (+16.5%) ストップ高   本日終値
 など、3銘柄

●ストップ安銘柄
 GRCS <9250>  4,470円  -1,000 円 (-18.3%) ストップ安   本日終値
 サイエンスアーツ <4412>  3,240円  -700 円 (-17.8%) ストップ安   本日終値
 以上、2銘柄

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