市場ニュース

戻る
 

【市況】前場に注目すべき3つのポイント~中小型株への押し目狙いの動きやディフェンシブ系にシフト~

NYダウ <日足> 「株探」多機能チャートより

4日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。


■株式見通し:中小型株への押し目狙いの動きやディフェンシブ系にシフト
■ロックフィール、3Q営業利益 115.9%増 20.15億円、通期上方修正
■前場の注目材料:三菱電機、産ロボ3割増産、 半導体向け需要拡大


■中小型株への押し目狙いの動きやディフェンシブ系にシフト

4日の日本株市場は、売り先行から始まり、その後はこう着感の強い相場展開になりそうだ。3日の米国市場はNYダウが96ドル安だった。ロシアとウクライナによる2回目の停戦交渉への期待から買い先行で始まったが、2月ISM非製造業景況指数が予想外に悪化したほか、ロシアのプーチン大統領が軍事作戦の目的を必ず遂行すると、強硬姿勢を維持する姿勢を強調したため警戒感が再燃し下げに転じた。シカゴ日経225先物清算値は大阪比290円安の26370円。円相場は1ドル115円40銭台で推移している。

シカゴ先物にサヤ寄せする格好から売り先行で始まることになりそうだ。ロシアとウクライナによる停戦交渉への期待は高まっていなかったものの、プーチン大統領が強硬姿勢を維持する姿勢を示していることから、警戒感が強まりやすい。欧州各国はロシアの航空機の領空への乗り入れを禁止し、ロシアは対抗して欧州の航空会社に自国の領空飛行を禁じた。これを受けてボーイングがNYダウの下押し役となるなど、経済への影響なども警戒されやすいだろう。

そのため、売り一巡後も押し目狙いの動きは強まらず、次第にこう着感を強めてきそうだ。また、先物市場では来週にメジャーSQを控えていることから、ロールオーバー中心の商いとなってきた。積極的にポジションを傾けてくる動きは考えづらいところであり、短期筋の売買が中心になりそうだ。クローズの動きも速いことから、オーバーシュート気味に動く局面においては、その後の反動狙いの動きは意識されよう。

なお、VIX指数は30.00を上回っているものの、小幅に低下している。売り方も仕掛けづらい状況と考えられ、ウクライナ情勢を警戒しつつ、インデックス売買の影響を受けづらい銘柄などへの物色は見られそうだ。昨日のマザーズ指数は続落となったが、25日線を上回っての底堅さが見られる。テクニカル面では5日線の切り上がりにより25日線との短期ゴールデンクロスを見せてきていることもあり、中小型株への押し目狙いの動きが期待されよう。その他、ナスダックが相対的に弱い動きを見せていることから、ややディフェンシブ系にシフトしやすいと考えられる。


■ロックフィール、3Q営業利益 115.9%増 20.15億円、通期上方修正

ロックフィール<2910>が発表した第3四半期業績は、営業利益が前年同期比115.9%増の20.15億円だった。あわせて2022年4月期業績予想の修正を発表。営業利益は14.63億円から18.27億円に上方修正している。新型コロナウイルス感染症「第5波」の収束に伴い都心の百貨店を中心に来店客数が回復。特にグループにとって最盛期であるクリスマス・年末年始の売上は堅調に推移した。


■前場の注目材料

・日経平均は上昇(26577.27、+184.24)
・VIX指数は低下(30.48、-0.26)
・米長期金利は低下
・米国景気の拡大
・海外のコロナ感染沈静化
・日銀は金融緩和を長期化
・株価急落時の日銀ETF買い


・三菱電機<6503>産ロボ3割増産、 半導体向け需要拡大
・マツダ<7261>ロシア合弁向け部品輸出停止
・SUBARU<7270>サプライヤーとの窓口一本化、 原価低減機能を調達に編入
・三菱電機<6503>動作保証温度範囲マイナス40?プラス90℃、 5G基地局用レーザー
・住友化学<4005>新中計、売上高3兆円超、 海外農薬・半導体材拡大
・日本製紙<3863>製紙、鉄道輸送活発化、 日本紙と北越、エコレールマーク追加取得


☆前場のイベントスケジュール

<国内>
・08:30 1月有効求人倍率(予想:1.15倍、12月:1.16倍)
・08:30 1月失業率(予想:2.7%、12月:2.7%)

<海外>
・特になし
《ST》

 提供:フィスコ

株探からのお知らせ

    日経平均