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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):セルソース、大阪チタ、郵船

大阪チタ <日足> 「株探」多機能チャートより
■セルソース <4880>  3,430円  +260 円 (+8.2%)  本日終値
 セルソース<4880>が続伸。きょう付の日本経済新聞朝刊で「売上高100億円以下の『NEXT1000』を対象に、コロナ禍2年目の平均PBR(株価純資産倍率)を前年と比べたところ、上昇幅が最も大きかったのは再生医療関連事業のセルソースだった」と報じられており、これを好材料視した買いが入ったようだ。また、提携医療機関を拡大することにも取り組んでおり、主力の整形外科領域で現状の約2倍となる1800施設との提携を目指すともあり、今後の成長への期待も強まっているようだ。

■大阪チタ <5726>  1,143円  +81 円 (+7.6%)  本日終値  東証1部 上昇率8位
 大阪チタニウムテクノロジーズ<5726>や東邦チタニウム<5727>が連日の急騰。大阪チタが一時前週末に比べ16%超高と4日続伸し、昨年来高値を更新。邦チタも同じく4連騰と値を上げている。両社には、ロシアへの経済制裁に絡む思惑買いが流入している様子だ。ロシアには世界最大級のチタン供給企業であるVSMPOアビスマがある。同社は特に航空機向けチタン材料などに強いが、ロシアに対する経済制裁が強まれば、VSMPOアビスマに次ぐ地位にある大阪チタや邦チタには代替需要が発生するとの期待が強まっているようだ。

■千代田化工建設 <6366>  358円  +21 円 (+6.2%)  本日終値
 千代田化工建設<6366>は大幅続伸。東京証券取引所が25日の取引終了後、同社株を28日付で貸借銘柄に選定すると発表しており、株式流動性の向上による売買活性化への期待から買いが入ったようだ。また、日本証券金融も28日約定分から同社株を貸借銘柄に追加している。

■ビー・エム・エル <4694>  3,325円  +180 円 (+5.7%)  本日終値
 ビー・エム・エル<4694>が後場上げ幅を拡大。午後2時ごろ、22年3月期の期末配当予想を35円から85円に増額修正したことが好感された。特別配当50円を実施する予定で、年間配当は120円となり、前期実績に対して50円の増配になる予定だ。同時に、上限を100万株(発行済み株数の2.49%)、または30億円とする自社株買いを実施すると発表しており、これも好材料視された。取得期間は3月1日から8月31日までで、取得した全自社株は9月21日付で消却する。なお、3月22日付で50万株の自社株を消却するとあわせて発表している。

■日本ライフライン <7575>  1,094円  +59 円 (+5.7%)  本日終値
 日本ライフライン<7575>が高い。前週末25日の取引終了後、自社株買いを実施すると発表しており、これが好感されたようだ。上限を250万株(発行済み株数の3.1%)、または35億円としており、取得期間は2月28日から8月31日まで。これにより取得した株式は、9月16日付で消却する予定としている。

■日本郵船 <9101>  10,670円  +470 円 (+4.6%)  本日終値
 日本郵船<9101>、商船三井<9104>など大手をはじめ海運株の上昇指向が鮮明だ。全体相場はウクライナ情勢を巡る不透明感が嫌気されているほか、原油などエネルギー価格の高騰を背景に、原料コスト上昇が企業業績に与える影響を懸念視した売りが目立つ。しかし、海運セクターは市況関連の一角であり、コンテナ船やばら積み船の運賃上昇の思惑が株価を刺激する格好となっている。また、高水準の株主還元も注目されている。郵船、商船三井の年間配当利回りはいずれも11%台と極めて高い水準にあるなど、3月期末が接近するなかインカムゲイン狙いの買いも誘導している。

■デサント <8114>  3,015円  +132 円 (+4.6%)  本日終値
 デサント<8114>が続伸。前週末25日の取引終了後、22年3月期の期末一括配当予想を20円から25円(前期無配)へ増額修正したことが好感された。なお、3期ぶりの復配となる。

■住友金属鉱山 <5713>  5,746円  +234 円 (+4.3%)  本日終値
 住友金属鉱山<5713>が急反発に転じているほか、松田産業<7456>など貴金属リサイクルを手掛けている銘柄への買いが目立つ。世界的にインフレ警戒感が高まるなか、金先物市場への投機マネー流入が顕著となっている。前週末のニューヨーク金先物は4営業日ぶりに反落したが、2月に入ってからここまで1カ月弱で5%あまりの上昇を示している。足もとではウクライナ情勢に左右される可能性が高いが、世界的な物価上昇圧力は今回の地政学リスクが浮上する以前からのトレンドであり、中長期的に金市況の上昇は続くとの見方が強い。これが関連株への根強い物色ニーズにつながっている。

■菱洋エレクトロ <8068>  2,179円  +75 円 (+3.6%)  本日終値
 菱洋エレクトロ<8068>が続伸。前週末25日の取引終了後、集計中の22年1月期連結業績について、売上高が1000億円から1120億円(前の期比16.9%増)へ、営業利益が20億円から22億5000万円(同77.7%増)へ、純利益が13億5000万円から18億5000万円(同2.3倍)へ上振れて着地したようだと発表したことが好感された。デジタル家電向け半導体が新規納入先の開拓などもあり拡大したほか、半導体供給不足下における旺盛な需要の下支えも寄与した。

■西日本FH <7189>  825円  +28 円 (+3.5%)  本日終値
 西日本フィナンシャルホールディングス<7189>は4日ぶりに反発。前週末25日の取引終了後、自社株買いを実施すると発表しており、これが好感された。上限を150万株(発行済み株数の1.02%)、または10億円としており、取得期間は2月28日から3月31日まで。株主還元方針に基づき、株主への利益還元の充実及び資本効率の向上を図るために取得するとしている。

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