【市況】株価指数先物【寄り前コメント】 オーバーシュート気味に上昇後は、ロシア・ウクライナの停戦交渉の行方を見守る
大阪3月限ナイトセッション
日経225先物 26970 +470 (+1.77%)
TOPIX先物 1914.5 +34.5 (+1.83%)
シカゴ日経平均先物 26980 +480
(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)
25日の米国市場はNYダウ、 S&P500、ナスダックの主要な株価指数が上昇。ロシアがウクライナとの停戦交渉に応じる構えを示したと報じられるなか、これまで弱気に傾いていたポジションの買い戻しがハイテク株のほか、景気敏感株にも広がった。S&P500業種別指数はすべて上昇し、家庭用品・パーソナル用品、素材、保険の強い動きが目立った。
シカゴ日経平均先物(3月限)清算値は、日中大阪比480円高の2万6980円で取引を終えた。日経225先物(3月限)のナイトセッションは日中比20円安の2万6480円で始まり、2万6300円まで下落幅を広げる場面があった。だが、米国市場の取引開始直前にプラスに転じると、終盤にかけて上げ幅を広げ、2万6970円とナイトセッションの高値で取引を終えた。
日経225先物は、シカゴ先物にサヤ寄せしギャップスタートなりそうだ。ロシアとウクライナの代表団の会談見通しが報じられるなか、オーバーシュート気味に上昇する可能性があり、上値抵抗線として意識されている25日移動平均線が位置する2万7000円水準を捉えてくる動きが見込まれよう。指数インパクトの大きい値がさ株などが指数をけん引する格好となるため、日経平均型優勢の展開になりやすい。
ただし、ウクライナ大統領は「前提条件なし」の交渉に応じると発表。停戦が実現するかは不透明である。ロシアの要求を拒否した場合には、ウクライナへの攻撃が激化する可能性もあるため、ショートカバーによる買い一巡後は次第にこう着感が強まりやすい。もっとも、新規のショートも入りづらく、底堅い相場展開が見込まれる。なお、25日線水準を明確に上放れてくる局面では、75日線が位置する2万8150円水準が次のターゲットとして意識されやすく、ボラティリティの大きい需給状況が続こう。
なお、VIX指数は27.59に低下し安心感につながるものの、25日線水準までの低下でありテクニカル的には調整の範囲内であるため、もう一段の調整をみせてこないと慎重姿勢は崩せない。
また、先週のNT倍率は先物中心限月で14.09倍に上昇した。本日も、日経平均型優位の展開からNT倍率は上昇が見込まれる。ただし、下向きのトレンドが継続しているため、25日線が位置する14.16倍辺りまでのリバウンドは想定しつつも、同水準に接近する局面ではリバランスを想定したNTショートも意識しておきたい。
株探ニュース

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