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【注目】本日注目すべき【好決算】銘柄 ジェイリース、JFE、住友鉱 (8日大引け後 発表分)

ジェイリース <日足> 「株探」多機能チャートより

 8日の大引け後に決算を発表した銘柄のなかから、業績好調や配当増額など市場で評価される可能性の高い銘柄を取り上げた。

 ジェイリース <7187>   ★今期経常を17%上方修正・最高益予想を上乗せ、配当も10円増額
 ◆22年3月期の連結経常利益を従来予想の16.3億円→19億円に16.6%上方修正。増益率が78.9%増→2.1倍に拡大し、従来の2期連続での過去最高益予想をさらに上乗せした。今期業績の上方修正は昨年9月に続き、3回目。主力とする住居用賃料保証の堅調な推移や成長分野として注力する事業用賃料保証の拡大が寄与する。適切な与信リスクコントロールや業務効率化の進展なども上振れに貢献する。
  業績上振れに伴い、今期の年間配当を従来計画の30円→40円(前期は5円)に大幅増額修正した。

 宮地エンジ <3431>   ★今期経常を22%上方修正、配当も60円増額
 ◆22年3月期の連結経常利益を従来予想の45億円→55億円に22.2%上方修正。減益率が18.9%減→0.8%減に縮小する見通しとなった。工場の生産性向上や工事採算の改善、働き方改革による事務効率化など寄与し、利益率が想定より上向く。
  併せて、期末一括配当を従来計画の80円→140円(前期は80円)に大幅増額修正した。配当性向の水準を30%程度(従来は20%程度)に引き上げた。

 昭栄薬品 <3537> [JQ]  ★今期最終を一転2.3倍増益に上方修正、配当も21円増額
 ◆22年3月期の連結最終利益を従来予想の2億1400万円→5億3900万円に2.5倍上方修正。従来の9.7%減益予想から一転して2.3倍増益見通しとなった。化学品事業で自動車関連や繊維油剤関連を中心に受注が好調なことに加え、原材料価格の上昇に伴う値上げ効果が寄与する。また、MBOを実施する互応化学工業 <4962> [東証2]の保有株売却に伴い、売却益が発生することも最終利益を押し上げる。
  併せて、期末一括配当を従来計画の18円→39円(前期は18円)に大幅増額修正した。

 JTOWER <4485> [東証M]  ★今期経常を2.7倍上方修正・最高益予想を上乗せ
 ◆22年3月期の連結経常利益を従来予想の1億8000万円→4億9000万円に2.7倍上方修正。増益率が1.1%増→2.8倍に拡大し、従来の3期連続での過去最高益予想をさらに上乗せした。予定していた5Gミリ波対応共用無線機に関する開発費の発生が期ずれすることに加え、販管費が想定を下回ることが上振れの要因となる。

 HUグループ <4544>   ★今期経常を26%上方修正・最高益予想を上乗せ
 ◆22年3月期の連結経常利益を従来予想の337億円→425億円に26.1%上方修正。増益率が32.4%増→66.9%増に拡大し、従来の8期ぶりの過去最高益予想をさらに上乗せした。1月以降の新規感染者数の急増を背景に、新型コロナウイルス関連検査や製品の需要が想定より伸びることが寄与。新セントラルラボに関連した一時費用の一部を来期へ持ち越すことも上振れの要因となる。

 JFE <5411>   ★今期最終を8%上方修正、未定だった配当は130円増配
 ◆22年3月期の連結最終損益を従来予想の2500億円の黒字→2700億円の黒字(前期は218億円の赤字)に8.0%上方修正した。鉄鋼事業は生産量減による影響はあるものの、鋼材価格改善やグループ会社の収益向上などが寄与し、業績上振れを見込む。また、商社事業の採算が改善することも利益を押し上げる。
  業績好調に伴い、従来未定としていた今期の年間配当は140円(前期は10円)実施する方針とした。

 住友鉱 <5713>   ★今期最終を16%上方修正・最高益予想を上乗せ、配当も38円増額
 ◆22年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結最終利益は前年同期比3.7倍の1700億円に急拡大して着地。銅・ニッケル価格の上昇を背景に資源部門と製錬部門の収益が大きく伸びたほか、材料部門では車載向け電池材料が好調だった。持ち分法投資損益が好転したことも利益拡大に貢献した。
  併せて、通期の同利益を従来予想の2140億円→2480億円に15.9%上方修正。増益率が2.3倍→2.6倍に拡大し、従来の14期ぶりの過去最高益予想をさらに上乗せした。
  業績好調に伴い、今期の年間配当を従来計画の184円→222円(前期は121円)に増額修正した。

 フジテック <6406>   ★今期経常を一転5%増益に上方修正・6期ぶり最高益、配当も10円増額
 ◆22年3月期の連結経常利益を従来予想の144億円→154億円に6.9%上方修正。従来の1.6%減益予想から一転して5.2%増益を見込み、一気に6期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。中国でエレベーターの新設工事が増加し、売上高が計画を上回ることが寄与。受取利息や為替差益の計上が想定を上回ることも利益を押し上げる。
  業績好調に伴い、今期の年間配当を従来計画の60円→70円(前期は60円)に増額修正した。

 SANKYO <6417>   ★今期経常を2.2倍上方修正
 ◆22年3月期の連結経常利益を従来予想の96億円→214億円に2.2倍上方修正。増益率が28.2%増→2.9倍に拡大する見通しとなった。パチンコ機の主力タイトル「ガンダム」と「エヴァンゲリオン」の新機種が好調に推移していることが要因。パチンコ機の販売台数計画を従来の15.4万台から16.3万台に引き上げた。

 帝通工 <6763>   ★今期経常を36%上方修正、配当も10円増額
 ◆22年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益は前年同期比4.0倍の16.1億円に急拡大して着地。自動車関連やカメラ関連市場における半導体供給不足による生産計画変更の影響が軽微だったことに加え、ゲーム機・家電市場向け固定抵抗器や医療機向けセンサーなどの販売が伸びたことが寄与。為替の円安進行もプラスに働いた。
  併せて、通期の同利益を従来予想の14億円→19億円に35.7%上方修正。増益率が58.6%増→2.2倍に拡大する見通しとなった。
  業績好調に伴い、今期の年間配当を従来計画の50円→60円(前期は40円)に増額修正した。

 キョウデン <6881> [東証2]  ★今期経常を23%上方修正・15期ぶり最高益更新へ
 ◆22年3月期の連結経常利益を従来予想の40億円→49億円に22.5%上方修正。増益率が59.7%増→95.7%増に拡大し、15期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。プリント配線板を主力とする電子事業で半導体製造装置向けを中心に受注が好調に推移していることが要因。高付加価値品の強化に加え、生産効率の改善や下期予定していた投資の一部後ろ倒しなども寄与する。

 日本CMK <6958>   ★今期経常を80%上方修正
 ◆22年3月期の連結経常損益を従来予想の15億円の黒字→27億円の黒字(前期は15.1億円の赤字)に80.0%上方修正した。世界的な自動車販売台数の回復を背景に、車載向けプリント配線板の販売が想定より伸びる。原材料費上昇の影響はあるものの、増収効果や生産効率の改善などで補う。

 ヨネックス <7906> [東証2]  ★今期経常を21%上方修正・最高益予想を上乗せ
 ◆22年3月期の連結経常利益を従来予想の56億円→68億円に21.4%上方修正。増益率が3.1倍→3.7倍に拡大し、従来の5期ぶりの過去最高益予想をさらに上乗せした。今期業績の上方修正は昨年11月に続き、3回目。中国や国内向けの販売が想定より伸び、売上高が計画を上回ることが利益を押し上げる。

 マミヤOP <7991> [東証2]  ★今期経常を14倍上方修正、未定だった配当は25円増配
 ◆22年3月期の連結経常損益を従来予想の5000万円の黒字→7億円の黒字(前期は8億4000万円の赤字)に14倍上方修正した。活況な市場を背景にゴルフ用品事業でゴルフシャフトなどの受注が大きく伸びることが寄与。電子機器事業も含めた生産性向上やコスト削減の効果も利益を押し上げる。
  業績好調に伴い、従来未定としていた期末一括配当は50円(前期は25円)実施する方針とした。

 テレ東HD <9413>   ★今期経常を20%上方修正・4期ぶり最高益、配当も20円増額
 ◆22年3月期の連結経常利益を従来予想の68.4億円→82億円に19.9%上方修正。増益率が28.1%増→53.6%増に拡大し、4期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。テレビ東京でスポットCM収入や海外向けアニメ配信などが好調なことに加え、BSテレビ東京の収益拡大も上振れに貢献する。
  業績好調に伴い、今期の年間配当を従来計画の40円→60円(前期は40円)に大幅増額修正した。
  併せて、33万株または6.8億円を上限に「ToSTNeT-3」で自社株買いを実施すると発表。また、50万株を2月28日付で消却する。

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