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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):名鉄、京阪HD、タカラトミー

名鉄 <日足> 「株探」多機能チャートより
■名古屋鉄道 <9048>  2,018円  +189 円 (+10.3%)  本日終値  東証1部 上昇率2位
 名古屋鉄道<9048>がマドを開けて大陽線を示現。7日の取引終了後、22年3月期第3四半期累計(21年4~12月)の決算を発表。営業利益が66億6700万円(前年同期98億9500万円の赤字)と黒字に転換し、通期計画(30億)を大幅に上回ったことが好感されたようだ。売上高は3601億4700万円(前年同期比0.8%増)で着地した。新型コロナウイルス感染症の影響が前年同期から縮小したことで、レジャー・サービス事業や交通事業を中心に業績改善が進んだ。なお、通期見通しについては売上高5000億円(前期比3.8%増)、営業利益30億円(前期163億5400万円の赤字)とする従来予想を据え置いた。

■第一興商 <7458>  3,585円  +245 円 (+7.3%)  本日終値  東証1部 上昇率10位
 第一興商<7458>は大幅反発。同社は7日取引終了後、直近の業績動向を踏まえ、未定としていた22年3月期連結業績予想について、売上高943億円(前期比1.1%増)、営業損益10億円の赤字(前期は26億9300万円の赤字)、純利益43億円(同187億8200万円の赤字)と開示しており、営業赤字の縮小や最終黒字転換の見通しが好感されたようだ。雇用調整助成金や時短協力金をはじめとする各種給付金を「助成金収入」として特別利益に115億5400万円計上したほか、緊急事態宣言への対応に起因した費用を「新型コロナウイルス関連損失」として特別損失に64億5200万円計上した。あわせて発表した22年3月期第3四半期累計(4~12月)連結営業利益は13億5600万円(前年同期は11億7100万円の赤字)だった。

■京阪ホールディングス <9045>  2,967円  +196 円 (+7.1%)  本日終値
 京阪ホールディングス<9045>は大幅に3日続伸。同社は7日取引終了後、22年3月期連結業績予想について、売上高を2630億円から2569億円へ下方修正する一方で、経常利益を110億円から140億円へ上方修正すると発表しており、材料視されたようだ。雇用調整助成金や新型コロナウイルス感染症対策補助金の増加などが理由。なお、「収益認識に関する会計基準」適用のため、前年との比較は記載されていない。あわせて発表した22年3月期第3四半期累計(4~12月)連結経常利益は104億8000万円だった。会計基準の変更で単純な比較はできないものの、前年同期の7億4900万円から大幅に改善した。

■タカラトミー <7867>  1,244円  +80 円 (+6.9%)  本日終値
 タカラトミー<7867>は8連騰で昨年来高値を更新。7日の取引終了後、22年3月期の連結業績予想について、売上高を1550億円から1600億円(前期比13.3%増)へ、営業利益を80億円から110億円(同55.4%増)へ、純利益を65億円から75億円(同39.5%増)へ上方修正し、あわせて10円を予定していた期末配当予想を20円へ引き上げたことが好感された。年末年始商戦において、玩具出荷が順調に推移するとともに、アミューズメントマシン「ポケモンメザスタ」やガチャ事業も拡大が継続したことが要因としている。また、売上高の増加による粗利増や、販管費の効率的な運用を図ったことも利益増につながった。なお、年間配当予想は30円となり、前期実績に対しては12円50銭の増配となる予定だ。同時に発表した第3四半期累計(21年4~12月)決算は、売上高1312億1200万円(前年同期比18.7%増)、営業利益134億1200万円(同70.4%増)、純利益98億9800万円(同80.7%増)だった。また、上限を100万株(発行済み株数の1.08%)、または13億円とする自社株買いを実施することも発表しており、これも好材料視された。取得期間は2月8日から4月30日まで。株主還元の更なる充実や資本効率の向上、経営環境に応じた機動的な資本政策を遂行し、企業価値を高めることが目的としている。

■丸一鋼管 <5463>  2,823円  +181 円 (+6.9%)  本日終値
 丸一鋼管<5463>が急伸。同社は7日取引終了後、22年3月期連結業績予想について、売上高を2169億円から2218億円(前期比37.6%増)へ、営業利益を316億円から350億円(同90.9%増)へ、純利益を238億円から261億円(同88.3%増)へ、年間配当予想を80円から87円50銭(前期は72円50銭)へ上方修正すると発表した。22年3月期第3四半期累計(4~12月)連結営業利益は282億5700万円(前年同期比2.3倍)。北米事業の収益が引き続き堅調に推移していることなども踏まえ、通期見通しを上方修正する。また、資本効率の向上や機動的な資本政策の遂行を可能とするため、100万株(発行済み株式総数に対する割合1.2%)もしくは35億円を上限とする自己株式の取得枠を設定した。取得期間は2月8日~5月31日。これに加えて、自己株式1000万株(同10.6%)を2月10日に消却することも発表した。

■コカBJH <2579>  1,455円  +88 円 (+6.4%)  本日終値
 コカ・コーラ ボトラーズジャパンホールディングス<2579>が3日ぶりに急反発。同社はきょう、5月1日出荷分から大型PETボトル製品の出荷価格を改定すると発表。値上げによる採算改善が期待されたようだ。価格改定は、原材料価格の高騰や物流費によるコスト増加の影響を吸収し続けることが困難になったことが主な理由。対象製品は一部を除く大型PETボトル製品(1.5リットル、2リットル)で、値上げ幅は製品により5~8%を予定している。

■シグマクシス <6088>  2,356円  +141 円 (+6.4%)  本日終値
 シグマクシス・ホールディングス<6088>は急伸。7日の取引終了後、22年3月期の連結業績予想について、営業利益を25億円から27億円(前期比54.5%増)へ、純利益を15億円から16億5000万円(同36.4%増)へ上方修正し、あわせて24円を予定していた期末一括配当予想を26円(前期22円)へ引き上げると発表したことが好感された。コンサルティング事業の拡大による営業利益の増加が見込めるという。なお、売上高は160億円(同14.1%増)の従来予想を据え置いた。第3四半期累計(21年4~12月)決算は、売上高113億300万円(前年同期比10.4%増)、営業利益20億8400万円(同78.4%増)、純利益12億6900万円(同70.7%増)だった。同時に3月31日を基準日として1株を2株に株式分割すると発表しており、これも好材料視された。投資単位当たりの金額を引き下げることにより、株式の流動性の向上と投資家層の拡大を図るという。

■マルハニチロ <1333>  2,654円  +155 円 (+6.2%)  本日終値
 マルハニチロ<1333>が反発。同社は7日取引終了後、22年3月期連結業績予想について、足もとの業績推移などを踏まえ、売上高を8200億円から8600億円(前期比6.3%増)へ、営業利益を200億円から230億円(同42.2%増)へ、純利益を140億円から165億円(同2.9倍)へ上方修正すると発表した。22年3月期第3四半期累計(4~12月)連結営業利益は223億7300万円(前年同期比29.6%増)だった。水産資源事業で漁業ユニットは豪州での高収益商材の販売減により減収減益となったが、養殖ユニットはマグロ販売数量増加や相場回復、ブリ相場の上昇により、事業収支は大幅に改善した。また、加工事業では業務用食品ユニットが量販店総菜、コンビニエンスストアなど向けが堅調に推移したとしている。

■日立造船 <7004>  786円  +43 円 (+5.8%)  本日終値
 日立造船<7004>が大幅反発。7日の取引終了後、22年3月期の連結業績予想について、売上高を4000億円から4200億円(前期比2.8%増)へ、営業利益を140億円から150億円(同2.6%減)へ、最終利益を50億円から55億円(同29.2%増)へ上方修正したことが好感された。環境部門における海外ごみ焼却発電施設の大口工事の進捗により売上高が上振れる見通しであることに加えて、機械・インフラ部門及びその他部門にて工事コストダウン及び固定費削減に伴う改善が見込まれることが要因としている。なお、第3四半期累計(4~12月)連結決算は、売上高2880億3000万円(前年同期比9.7%増)、営業利益25億9600万円(同10.6%増)、最終損益13億8100万円の赤字(前年同期6200万円の赤字)だった。

■日本紙パルプ商事 <8032>  4,190円  +205 円 (+5.1%)  本日終値
 日本紙パルプ商事<8032>が後場上げ幅を拡大。午後1時ごろ、22年3月期の連結業績予想について、営業利益を98億円から135億円(前期比51.8%増)へ、純利益を94億円から100億円(同2.7倍)へ上方修正したことが好感された。海外卸売事業における日本からの紙の輸出数量の増加や、各国事業拠点における行動制限の緩和に伴う紙・板紙の販売数量の増加が要因。また、需給逼迫による販売単価の上昇も寄与する。なお、第3四半期累計(4~12月)決算は、営業利益103億6200万円(前年同期比48.5%増)、純利益85億3600万円(同3.0倍)だった。

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