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【市況】注目銘柄ダイジェスト(前場):ネクステージ、岡藤日産HD、グリーなど

TOWA <日足> 「株探」多機能チャートより

<6315> TOWA:2264円(-178円)
大幅続落。前日に第3四半期決算を発表、累計営業利益は90.5億円で前年同期比3.9倍となり、10-12月期は前四半期比でも2ケタ成長となっている。年間配当金も従来計画23円に対して、記念配10円を含めて50円にまで引き上げている。ただ、10-12月期受注高は前四半期比で28%減となり、会社計画も下振れたもよう。他の半導体製造装置各社との比較での、足元の受注モメンタム鈍化をマイナス視する動きになっているようだ。

<5631> 日製鋼所:3645円(-105円)
大幅続落。前日に第3四半期決算を発表、10-12月期営業利益は30.2億円で前年同期比24.8%減益となり、前四半期から一段と減益率が拡大。累計営業利益は101億円で、通期計画160億円に対する進捗率は63%の水準にとどまっており、ネガティブな反応につながっている。なお、収益性が高いフィルムシート装置の売上が10-12月期は伸び悩んだが、受注高は一段と拡大しており、同装置の今後の盛り返しを期待する見方もあるようだ。

<3186> ネクステージ:2582円(-350円)
大幅続落。175万2000株の公募による自己株式の処分、26万2800株を上限とするオーバーアロットメントによる自己株式の処分を実施すると発表している。処分株数は、昨年11月末時点での自己株式を除いた発行済み株式数に対して2.6%の水準となる。処分価格は2月15日から16日までの期間に決定される。希薄化は限定的だが、株価が高値圏にもあるため、当面の需給面への影響が警戒される形に。

<7867> タカラトミー:1258円(+94円)
大幅続伸。前日に第3四半期決算を発表、累計営業利益は134億円で前年同期比70.4%の大幅増益となり、通期予想は従来の80億円から110億円、前期比55.4%増に上方修正している。年末年始商戦において、玩具出荷が順調に推移したほか、アミューズメントマシンやガチャ事業も拡大が継続。年間配当金も20円から30円に引き上げ。さらに、発行済み株式数の1.08%に当たる100万株を上限とする自己株式の取得実施も発表。

<3632> グリー:775円(-72円)
大幅反落。前日に上半期決算を発表、営業利益は40.8億円で前年同期比22.7%減益となった。10-12月期は25.2億円で同25.0%減益となり、第1四半期から減益率が拡大している。投資・インキュベーション事業の収益が高水準だった前年同期から反動減となったことが背景。前四半期比では、主力のインターネット・エンタメ事業が伸長したことで62.6%増と底打ちの形になっているが、前年比での減益決算をマイナス視する動きが先行。

<2195> アミタHD:3205円(+170円)
大幅に反発。21年12月期の営業利益を従来予想の1.50億円から5.60億円(前期実績2.89億円)に上方修正している。新型コロナウイルスの影響が限定的だったほか、企業経営の持続性を高める新サービス「Cyano Project」の本格展開や有価物取引の増加などが寄与した。併せて従来未定としていた期末配当予想を30.00円(前期末実績は無配)に増額修正した。年間配当も同額となる。業績の大幅修正に加え、13年12月期以来となる復配も好感されているようだ。

<8705> 岡藤日産HD:135円(+13円)
大幅に続伸。従来未定としていた22年3月期の期末配当予想を5.00円(前期末実績3.00円)と発表している。経営統合から1年が経過したことに加え、グループの事業再編が一段落したことから特別配当として2.00円を加えた。年間配当も同額となる。また、株主優待制度を拡充し、新たに500株以上1000株未満保有の株主に対してクオカード1000円分を贈呈する。22年3月末から実施。1000株以上保有の株主には従来通りクオカード2000円分を贈呈する。

<2934> Jフロンティア:1966円(+57円)
大幅に反発。オンライン診療/服薬指導ツール「SOKUYAKU」を利用した処方薬の配送に合わせて提携先の調剤薬局やドラッグストアが販売する商品を同時に購入・受け取りできる「ついで買いサービス」を開始すると発表している。クスリのアオキホールディングス<3549>がSOKUYAKUと同サービスを導入する。オンライン服薬指導を受診した患者は、自宅にいながら処方薬に加えて日用品などの商品を「ついで買い」することが可能になる。

《ST》

 提供:フィスコ

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