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【市況】【↑】日経平均 大引け| 4日続伸、米株高を受けリスクオフの巻き戻しが継続 (2月2日)

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより

日経平均株価
始値  27302.99
高値  27564.62(14:29)
安値  27289.16(09:00)
大引け 27533.60(前日比 +455.12 、 +1.68% )

売買高  13億7456万株 (東証1部概算)
売買代金  3兆3243億円 (東証1部概算)

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■本日のポイント

 1.日経平均は大幅高で4日続伸、リスクオフの巻き戻し続く
 2.米株市場の上昇受け、海外投資家のリスク許容度が高まる
 3.堅調な米株先物を横にらみに市場のセンチメント改善進む
 4.バリュー株シフトで売られた高PERのグロース株買われる
 5.全体の93%にあたる2000超の銘柄が上昇する全面高商状に

■東京市場概況

 前日の米国市場では、NYダウは前日比273ドル高と3日続伸した。朝安も売り一巡後は、銀行株など景気敏感株が上昇し指数を押し上げた。

 東京市場では、前日の米株高を受け戻り足が加速、日経平均株価は大幅高で2万7000円台半ばまで水準を切り上げた。

 2日の東京市場は、リスクオフの巻き戻しによる上昇相場が継続した。前日の米国株市場では、NYダウナスダック総合株価指数など主要株価指数が揃って続伸した。これを受けて、東京市場でも海外投資家などのリスク許容度が高まり、ハイテク主力株中心に幅広い銘柄に買いが広がった。取引時間中は米株価指数先物が上値を指向したこともあって、これを横目に市場のセンチメントが強気に傾いた。年初からバリュー株シフトの流れを受け高PER株への売り圧力が顕著だったが、足もとでは売り込まれたグロース株への買い戻しが目立つ状況にある。業種別では33業種中31業種が上昇。一方、個別株は値上がり銘柄数が2000を超え、東証1部全体の93%を占める全面高商状となった。

 個別では、売買代金で群を抜くレーザーテック<6920>が反発したほか、ソニーグループ<6758>も大商いで上値追い。キーエンス<6861>が活況裏に大幅高に買われ、富士通<6702>も大きく上昇した。東京エレクトロン<8035>、信越化学工業<4063>なども高い。アイロムグループ<2372>が急騰、テクノプロ・ホールディングス<6028>も値を飛ばした。ダントーホールディングス<5337>が物色人気となり、アシックス<7936>も買いを集めた。
 半面、村田製作所<6981>が売られ、デンソー<6902>も冴えない。三菱電機<6503>も値を下げた。ファーストリテイリング<9983>が売りに押され、ベイカレント・コンサルティング<6532>も下落。大塚商会<4768>が急落したほか、プリマハム<2281>、ベネフィット・ワン<2412>も大幅安。カルビー<2229>の下げも目立った。

 日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄は東エレク <8035> 、信越化 <4063> 、SBG <9984> 、ソニーG <6758> 、リクルート <6098> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約141円。
 日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983> 、ダイキン <6367> 、村田製 <6981> 、デンソー <6902> 、KDDI <9433> 。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約37円。

 東証33業種のうち31業種が上昇し、下落は海運業、電気・ガス業の2業種のみ。上昇率の大きかった上位5業種は(1)空運業、(2)証券商品先物、(3)鉄鋼、(4)サービス業、(5)電気機器。一方、上昇率の小さかった5業種は(1)水産・農林業、(2)食料品、(3)パルプ・紙、(4)保険業、(5)陸運業。

■個別材料株

△NSSOL <2327>
 22年3月期利益及び配当予想を上方修正。
△アイロムG <2372>
 22年3月期営業利益予想を上方修正。
△ビーマップ <4316> [JQG]
 日本初のTerragraphフィールド実験施設を開設。
△ビザスク <4490> [東証M]
 中国向けWebアンケート調査サービスを提供開始。
△ダントーHD <5337>
 固定資産売却益7億4000万円を計上へ。
△JMC <5704> [東証M]
 前期経常を2.7倍上方修正。
△テクノプロH <6028>
 22年6月期最終利益予想は一転増益で配当も増額へ。
△KeePer <6036>
 1月既存店売上高は31%増。
△アライドHD <6835> [東証2]
 和解金約86億円を特別利益に計上へ。
△アシックス <7936>
 21年12月期業績予想を上方修正。

▼プリマ <2281>
 22年3月期業績予想を下方修正。
▼大塚商会 <4768>
 前期業績の下振れ着地と今期減益予想。

 東証1部の値上がり率上位10傑は(1)アイロムG <2372> 、(2)テクノプロH <6028> 、(3)アバント <3836> 、(4)ダントーHD <5337> 、(5)NSSOL <2327> 、(6)キムラタン <8107> 、(7)KeePer <6036> 、(8)テクマト <3762> 、(9)サーバワクス <4434> 、(10)eBASE <3835> 。
 値下がり率上位10傑は(1)グレイス <6541> 、(2)大塚商会 <4768> 、(3)アグレ都市 <3467> 、(4)プリマ <2281> 、(5)ベネ・ワン <2412> 、(6)カルビー <2229> 、(7)マンダム <4917> 、(8)WSCOPE <6619> 、(9)三菱電 <6503> 、(10)ジェイリース <7187> 。

【大引け】

 日経平均は前日比455.12円(1.68%)高の2万7533.60円。TOPIXは前日比40.50(2.14%)高の1936.56。出来高は概算で13億7456万株。東証1部の値上がり銘柄数は2040、値下がり銘柄数は111となった。日経ジャスダック平均は3672.15円(44.64円高)。

[2022年2月2日]


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