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【市況】株価指数先物【寄り前コメント】 2万7000円を固めつつ、押し目狙いのロングに向かいやすい


大阪3月限ナイトセッション
日経225先物 27160 +130 (+0.48%)
TOPIX先物 1903.5 +9.5 (+0.50%)
シカゴ日経平均先物 27165 +135
(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)

 1日の米国市場はNYダウ S&P500ナスダックの主要な株価指数が上昇。1月のISM製造業総合景況指数は57.6と3カ月連続で低下したものの、若干ながら予想を上回ったほか、12月の雇用動態調査(JOLTS)も大きく伸びたことが材料視された。また、前日に続き年金基金の資産配分に伴う買いが入っているとの観測もあり、景気敏感株を中心に上昇。S&P500業種別指数は運輸、エネルギー、銀行が上昇する一方で、電気通信サービス、公益事業、不動産が下落した。

 シカゴ日経平均先物(3月限)清算値は、日中大阪比135円高の2万7165円で取引を終えた。日経225先物(3月限)のナイトセッションは日中比50円高の2万7080円で始まり、2万7180円まで買われた。その後利食いの動きが強まると、米国市場の取引開始後に下落に転じ、一時2万6970円まで下落。ただし、2万7000円水準での底堅さが意識されるなか、終盤にかけて切り返し、2万7160円とナイトセッションの高値水準まで戻して取引を終えた。

 日経225先物は、シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、やや買い先行で始まることになろう。2万7000円水準が心理的な支持線として意識されているほか、5日移動平均線(2万6834円)を上回って推移していることもあり、2万7000円固めの動きからショートは仕掛けづらくなった。また、米国市場ではリバランスに伴う月末高の反動が警戒されていたものの、引き続き強い動きを見せたことが安心感につながりそうだ。

 取引終了後に四半期決算を発表したアルファベット<GOOG>は、時間外取引で7%を超える上昇を見せており材料視されやすい。そのほか、VIX指数は21.96に低下し25日線を下回ってきたこともリスク選好に向わせそうだ。

 日経225先物はテクニカル面において、前日にパラボリックが陽転シグナル発生。ボリンジャーバンドは-1σ水準まで上昇してきている。年明け以降は切り下がる-1σに上値を抑えられる形状を見せていたこともあり、これを上放れてくるようだとリバウンド基調が強まりやすいだろう。徐々にテクニカルのシグナルが好転を見せるなか、2万7000円を固めつつ、押し目狙いのロングの動きに向かいやすいところだ。

 なお、昨日のNT倍率は先物中心限月で14.27倍に上昇した。一時14.22倍に低下する場面もあったが、その後の反転により終値で5日線(14.25倍)を上回った。25日線(14.31倍)を試す動きも今後は想定されるため、NT倍率が低下する局面ではNTロングのポジションを組成するタイミングになろう。

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