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【材料】テクマトリックス---3Qは2ケタ増収、売上収益が過去最高を更新

テクマト <日足> 「株探」多機能チャートより

テクマトリックス<3762>は1月31日、2022年3月期第3四半期(21年4月-12月)連結決算(IFRS)を発表した。売上収益が前年同期比13.3%増の250.98億円、営業利益が同5.5%減の24.16億円、税引前利益が同5.8%減の24.04億円、親会社の所有者に帰属する四半期利益が同7.1%減の15.69億円となった。当第3四半期連結累計期間においては、現オフィスの資産除去債務対応資産を含む非金融資産の減損損失として、およそ1.8億円をIFRS基準による「その他の費用」として計上しており、本業による業績とは非連動な営業利益の減少が発生している。

情報基盤事業の売上収益は前年同期比17.7%増の176.04億円と過去最高となり、営業利益は同8.3%増の20.76億円となった。前期までに積み上げた受注残と新規大型案件の受注により好調に推移した。また、サブスクリプション型の課金モデルであるクラウド型セキュリティ対策製品の受注も拡大傾向にある。西日本地域での販売も前年からの好調さを維持している。当第3四半期連結累計期間の連結受注高、売上収益、営業利益は期初に策定した予算額を超過達成した。
アプリケーション・サービス事業の売上収益は前年同期比4.0%増の74.93億円と過去最高となり、営業利益は同46.8%減の3.39億円となった。CRM分野を除き受注は堅調に推移した。第2四半期累計期間までCRM分野の受注が低調であったことによる売上時期の延伸、CRM分野及びソフトウェア品質保証分野におけるサブスクリプション型ライセンスの増加による売上の繰り延べ効果などにより、売上収益の増加は限定的だが、当該事業部門の連結子会社の業績は概ね順調に推移した。また、展示会参加などの販促費の増加や、新規事業である教育分野への投資の先行などにより、連結営業利益は前期比で減益となった。

2022年3月期通期の連結業績予想については、売上収益は前期比6.7%増の330億円、営業利益は同3.3%増の37億円、税引前利益は同8.6%増の37億円、親会社の所有者に帰属する当期利益は同4.3%増の24億円とする期初計画を据え置いている。

《ST》

 提供:フィスコ

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