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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):村田製、ソニーG、ストライク

村田製 <日足> 「株探」多機能チャートより
■リョーサン <8140>  2,256円  +92 円 (+4.3%)  本日終値
 リョーサン<8140>は大幅続伸。同社は28日取引終了後、22年3月期連結業績予想について、売上高を2340億円から2600億円(前期比18.2%増)へ、営業利益を57億円から76億円(同64.2%増)へ、純利益を42億円から52億円(同13.4%増)へ、年間配当予想を80円から120円(前期は100円)へ上方修正するとした。あわせて発表した22年3月期第3四半期累計(4~12月)連結営業利益は66億2300万円(前年同期比2.3倍)だった。新型コロナウイルス感染症の影響が想定より軽微であったことに加え、前広の商材確保で市場ニーズを取り込み、売上高は当初の予想を上回る見通しとなった。また、産業機器向けなど高付加価値製品の販売好調継続に加え、円安寄与もあり、利益面でも当初の予想を上回る見込みであるとした。

■東京個別指導学院 <4745>  596円  +24 円 (+4.2%)  本日終値
 東京個別指導学院<4745>は後場上げ幅拡大。同社はきょう午前11時30分に、22年2月期連結業績予想について、売上高を221億3200万円から225億円(前期比17.5%増)へ、営業利益を22億400万円から24億円(同3.9倍)へ、純利益を14億1300万円から15億3900万円(同6.1倍)へ上方修正すると発表した。冬期講習会で想定を上回る申し込みがあり、講習会の売上高が堅調であるためとしている。

■村田製作所 <6981>  8,539円  +333 円 (+4.1%)  本日終値
 村田製作所<6981>、TDK<6762>など電子部品株が頑強な値動き。前週末の米国株市場ではアップル<AAPL>が好調な四半期決算発表を好感され、9日ぶりの急反発をみせ、上昇率は7%に達した。アップルの21年10~12月期は売上高、最終利益ともに四半期ベースで過去最高を記録したことが評価されたが、これを受けて村田製を筆頭にアップルの有力サプライヤーである日本の電子部品メーカーも収益環境の追い風が意識され、国内外機関投資家の買いを誘導する状況にある。

■共英製鋼 <5440>  1,550円  +59 円 (+4.0%)  本日終値
 共英製鋼<5440>は後場一段高。同社はきょう午後1時に、22年3月期第3四半期累計(4~12月)連結経常利益は82億7700万円(前年同期比27.8%減)と発表した。通期計画100億円(前期比22.7%減)に対する進捗率は82.8%に達しており、これが好感されたようだ。海外鉄鋼事業は北米拠点の収益が旺盛な鉄鋼需要に支えられて好調であるとし、海外鉄鋼事業全体の収益を牽引しているとした。

■ソニーグループ <6758>  12,720円  +485 円 (+4.0%)  本日終値
 ソニーグループ<6758>が続伸、500円近い上昇で1万2700円台まで戻してきた。前週27日に全体相場の波乱に歩調を合わせ850円安と急落したが、直近2営業日で体勢を立て直し、きょうの高値までで27日の下げ分を帳消しにした形となっている。多眼化が進むスマートフォン向けで高水準の需要を獲得しているCMOSイメージセンサーへの評価や、台湾の半導体受託生産最大手TSMC<TSM>との半導体生産工場新設における協業、更に映画や音楽などコンテンツ分野での世界的ブランド力に対する評価は高い。先週は海外投資家のポジション調整の実需売りも観測されたが、下値では押し目買いニーズが強いことを証明した。

■NECキャピ <8793>  2,090円  +75 円 (+3.7%)  本日終値
 NECキャピタルソリューション<8793>は大幅続伸。同社は28日取引終了後、22年3月期連結業績予想について、売上高を2300億円から2400億円(前期比8.5%増)へ、営業利益を100億円から120億円(同2.0倍)へ、純利益を55億円から65億円(同57.8%増)へ、年間配当予想を64円から74円(前期は60円)へ上方修正すると発表した。営業資産残高の積み上げと資産売却に伴うリース事業の売上総利益増加、及びインベストメント事業におけるファンド収益が想定を上回る見込みとなったため。あわせて発表した22年3月期第3四半期累計(4~12月)連結営業利益は97億5800万円(前年同期比3.1倍)だった。

■ストライク <6196>  4,420円  +150 円 (+3.5%)  本日終値
 ストライク<6196>は下落スタート後にプラス圏へ浮上。同社は28日取引終了後、資本効率の向上及び今後の経営環境の変化に対応した機動的な資本政策の遂行を図るため、12万株(発行済み株式総数に対する割合0.6%)もしくは5億円を上限とする自己株式の取得枠を設定することを発表した。取得期間は2月1日~3月31日。あわせて、22年9月期第1四半期(10~12月)単独営業利益は8億9300万円と発表した。上期計画21億3800万円に対する進捗率は41.8%、通期計画42億1000万円に対しては21.2%。21年9月期が決算期変更の経過期間であったため、前年との比較は記載されていない。成約組数は38組と計画の42組をやや下回ったが、営業利益は第1四半期における過去最高を達成したとしている。

■SGホールディングス <9143>  2,428円  +82 円 (+3.5%)  本日終値
 SGホールディングス<9143>が続伸。前週末28日の取引終了後、22年3月期の連結業績予想について、売上高を1兆4500億円から1兆5200億円(前期比15.8%増)へ、営業利益を1250億円から1390億円(同36.6%増)へ、純利益を850億円から960億円(同29.1%増)へ上方修正し、あわせて21円を予定していた期末配当予想を26円に引き上げ年間配当予想を46円とした。新型コロナウイルス感染症の拡大に起因した世界的な海上コンテナ需給の逼迫により、海上及び航空運賃の高騰が継続するなか、スリランカに本社を置く子会社エクスポランカ社で海上及び航空コンテナスペースを確保し、既存・新規顧客の旺盛な需要を取り込んだことが寄与する。同時に発表した第3四半期累計(4~12月)決算は、売上高1兆1666億円(前年同期比18.8%増)、営業利益1148億2800万円(同29.7%増)、純利益799億8000万円(同26.6%増)だった。

■東京エレクトロン <8035>  54,730円  +1,760 円 (+3.3%)  本日終値
 東京エレクトロン<8035>が5日ぶりに反発し5万4000円台を回復。朝方は前日終値を下回って推移する場面もあったが、その後は売り物を吸収し次第高の展開をみせた。日経平均株価は先物主導でインデックス買いが入っており、日経平均寄与度の高い同社株にも浮揚力が働いた。前週末の米国株市場ではグロース株セクターへの買い戻しが顕著で、半導体セクターも画像処理半導体大手のエヌビディア<NVDA>が4%高に買われたほか、半導体製造装置世界首位のアプライド・マテリアルズ<AMAT>や半導体設計大手のザイリンクス<XLNX>などが軒並み上昇した。東京市場でも東エレクをはじめ半導体主力株はここ調整色の強い展開を強いられていたが、実需売りに交じって空売りも入っていたことで、ショートカバー(買い戻し)効果も発現している。

■INPEX <1605>  1,155円  +32 円 (+2.9%)  本日終値
 INPEX<1605>が3日続伸し新高値。28日の米原油先物相場はWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)の3月限が前日比0.21ドル高の1バレル=86.82ドルと上昇。一時88.84ドルまで上昇し14年10月以来、7年3カ月ぶりの高値をつけた。ロシアによるウクライナ再侵攻の懸念が高まるなか、産油国であるロシアの原油供給に対する警戒感が出ている。同社は2月9日に決算発表を予定しているが、足もとの原油高が業績拡大につながることへの期待が出ている。

■フィル・カンパニー <3267>  1,030円  +150 円 (+17.1%) ストップ高   本日終値
 フィル・カンパニー<3267>がストップ高。前週末28日の取引終了後に自社株買いを実施すると発表しており、これが好感された。上限を50万株(発行済み株数の8.91%)、または5億円としており、取得期間は1月31日から2月28日まで。株価及び経営環境の急激な変動と変化に対応した機動的な資本政策を遂行することにより、株主価値や企業価値向上に資する経営施策を実行可能とするためとしている。

■オンコリス <4588>  552円  +80 円 (+17.0%) ストップ高   本日終値
 オンコリスバイオファーマ<4588>がストップ高。午後2時30分ごろ、現在開発中の新型コロナウイルス感染症治療薬「OBP-2011」に関して、オミクロン株に対する有効性を、鹿児島大学ヒトレトロウイルス学共同研究センターとの共同研究で確認したと発表しており、これが好感された。なお、同薬に関しては現在、22年の臨床試験開始を目指している。

■ホットリンク <3680>  717円  +100 円 (+16.2%) ストップ高   本日終値
 ホットリンク<3680>はストップ高。前週末28日の取引終了後、集計中の21年12月期の連結業績について、売上高が60億9900万円から65億7100万円(前の期比49.9%増)へ、営業利益が2億2200万円から3億5900万円(前の期2500万円の赤字)へ、最終利益が5億6600万円から7億6500万円(前の期比42.5倍)へ上振れて着地したようだと発表したことが好感された。年末商戦需要やコンサルティング・アカウント運用代行などストック型サービスの新規顧客を想定以上に獲得したことで、第4四半期会計期間においてSNSマーケティング支援事業が想定を上回る伸びとなったことが要因。また、クロスバウンド事業で中国W11(独身の日)需要を予想以上に獲得したことも寄与した。

●ストップ高銘柄
 東京ソワール <8040>  1,089円  +150 円 (+16.0%) ストップ高   本日終値
 など、5銘柄

●ストップ安銘柄
 シンプレクス <4373>  1,803円  -500 円 (-21.7%) ストップ安   本日終値
 ヒュウガプラ <7133>  5,550円  -1,000 円 (-15.3%) ストップ安   本日終値
 など、2銘柄

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