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【市況】株価指数先物【寄り前コメント】 自律反発も調整トレンドは継続、戻りの局面ではショートが入りやすい


大阪3月限ナイトセッション
日経225先物 26550 +330 (+1.25%)
TOPIX先物 1868.0 +25.5 (+1.38%)
シカゴ日経平均先物 26550 +330
(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)

 27日の米国市場はNYダウ S&P500ナスダックの主要な株価指数が下落。10-12月の実質国内総生産(GDP)速報値は前期比年率6.9%増と予想以上に加速したことが材料視され買い先行で始まると、NYダウは一時600ドルを超える上昇を見せた。ただし、引き続きFRB(米連邦準備制度理事会)による利上げや資産圧縮のペースは想定が難しいとして不安定な相場展開が続くなか、終盤にかけて軟化した。S&P500業種別指数はエネルギー、家庭用品・パーソナル用品、公益事業が上昇する一方、自動車・同部品、半導体・同製造装置、不動産が下落。

 シカゴ日経平均先物(3月限)清算値は日中大阪比330円高の2万6550円で取引を終えた。日経225先物(3月限)のナイトセッションは日中比100円高の2万6320円で始まり、直後につけた2万6260円を安値に日中の大幅な下げに対する自律反発の動きを見せた。緩やかなリバウンドを継続するなか、米国市場の取引開始直後には一時2万6830円まで買われた。終盤にかけては戻り売りに押されて2万6500円を挟んだこう着が続き、2万6550円で取引を終えた。

 日経225先物は、シカゴ先物にサヤ寄せして買い先行で始まることになろう。ただし、前日の大幅な下落に対する自律反発の域は脱せず、買い一巡後は不安定な値動きが続きそうだ。ナイトセッションでは一時2万6830円まで買われたが、チャート上の上値抵抗線として意識されていた5日移動平均線(2万6884円)に上値を抑えられている。同線が抵抗線として機能している状況は変わらず、調整トレンドが継続している状態である。また、昨年8月23日につけた安値の2万6660円辺りが抵抗線として意識されやすく、この水準を上回る局面では戻り待ちのショートが入りやすいだろう。

 テラダイン<TER>は22%超下落したが、これについては前日の段階で織り込まれているものの、半導体株は総じて軟調でSOX指数が下落しているため、指数インパクトの大きい値がさハイテク株のリバウンドは限定的になりそうだ。ただし、取引終了後に決算を発表したアップル<AAPL>が時間外取引で買われていることもあり、ショートの動きは強まりづらい面もあるだろう。

 VIX指数は30.49に低下し、引き続き不安心理が高まる状況であるものの、落ち着きを見せてきたことは過度な警戒感を和らげそうだ。また、国内でも決算発表が本格化するなか、昨日取引終了後に発表されたなかでは、アドバンテスト<6857>や信越化化学<4063>などはポジティブな内容だったことから、日経平均株価の下支えとして意識されよう。

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