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【材料】IBMが決算受け逆行高 この10年間で最大の増収=米国株個別

 IBM<IBM>が逆行高。前日引け後に10-12月期決算(第4四半期)を発表し、1株営業利益、売上高とも予想を上回った。ハイブリッドクラウドを含むソフトウェア部門の強い需要に支えられた。110年の歴史を持つ同社の変革への取り組みが実を結んだことを示す。売上高は少なくともこの10年間で最大の増収となった。ハイブリッド・クラウドの売上高は16%増の62億ドルで買収したレッドハットの売上げが牽引した。

 カバノーCFOは「これは弊社の新たなスタートであり、今後の展望でもある」と述べた。クラウドとコンサルティングは重要な成長分野であり、非常に健全な加速が見られたとしている。

 今回の決算を受けてアナリストからも高評価が出ているものの、安定的な成長における変曲点になるかどうかはまだ疑問の余地も残るとの慎重な見解も聞かれた。一方、第1四半期については、顧客が第2四半期のメインフレーム(大型汎用機)発売を待つ可能性もあることから、進捗状況は鈍化も想定されるが、年央に向けて、より良いセットアップが可能と引き続き見ており、業績と市場のディフェンシブ・バイアスが当面、株価を支えるとの声も出ていた。

(10-12月・第4四半期)
・1株営業利益(調整後):3.35ドル(予想:3.23ドル)
・売上高:167.0億ドル(予想:160.0億ドル)
  コンサルティング:47.5億ドル
  ソフトウエア:72.7億ドル
  インフラ:44.1億ドル
  ファイナンス:1.72億ドル
・粗利益率(調整後):58.0%(予想:56.1%)

(NY時間09:36)
IBM<IBM> 130.32(+1.50 +1.16%)

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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