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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):ソフトバンクG、SBI、レーザーテク

SBG <日足> 「株探」多機能チャートより
■ソフトバンクグループ <9984>  5,069円  -286 円 (-5.3%)  本日終値
 ソフトバンクグループ<9984>は続落。全般相場は先物主導で大きく下値を探る展開にあり、日経平均寄与度の高い同社株は裁定解消売りを浴びる形で株価水準を切り下げている。信用買い残は、直近1月14日申し込み現在で再び増加しており、個人投資家が下値で改めて押し目買いを入れている状況にあることを物語っている。最大1兆円の自社株購入を昨年11月に発表しており12月も実際に買い出動していることで、「自社株買いに対する期待感から個人投資家が買いを入れている」(国内証券マーケットアナリスト)という指摘もある。

■SBIホールディングス <8473>  2,914円  -126 円 (-4.1%)  本日終値
 SBIホールディングス<8473>が3日続落。午後1時ごろ、22年3月期第3四半期連結決算について開示日程を延期すると発表しており、これが嫌気された。新生銀行<8303>の連結子会社化に伴い、作業に相応に時間を要すると見込まれることが要因としている。なお、新生銀行連結前の第3四半期業績の参考値については、1月31日に公表する予定だ。

■レーザーテック <6920>  26,035円  -1,065 円 (-3.9%)  本日終値
 レーザーテック<6920>、東京エレクトロン<8035>など売りに押される展開。ただ、押し目に買い向かう動きも観測され、下値抵抗力を発揮している。前日の欧州株市場が軒並み急落したほか、米国株市場でもNYダウやナスダック総合株価指数が乱高下するなど、リスク回避ムードが強い。ただ、半導体銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)は終値ベースで5日ぶりに反発に転じており、同セクターにはやや売り飽き気分も出ているもようだ。東京市場でも半導体関連の主力株はここにきてヘッジファンドによる空売りも高水準に入っているとみられ、買い戻しによる下支え効果も発現している。

■NEXT 原油ブル <2038>  907円  -37 円 (-3.9%)  本日終値
 NEXT NOTES ドバイ原油先物 ダブル・ブル ETN<2038>が大幅安。原油先Wブルは原油市況の動向に連動させたETNで、指数の前日比変動率の2倍の値動きに基本設定されていることから、ボラティリティの高さが特徴となっている。前日のWTI原油先物価格は1ドル83セント安の1バレル=83ドル31セントと急落、これで3日続落となった。ここまで急速に上昇指向にあった原油市況も、資産インフレを重く見たFRBの金融引き締め局面が意識されるなか、目先上値が重くなっている。原油先Wブルも高値圏推移が続いているものの、足もと5日移動平均線を陰線で下抜けており、高値波乱の兆しをみせている。

■日経レバ <1570>  13,825円  -485 円 (-3.4%)  本日終値
 NEXT FUNDS 日経平均レバレッジ・インデックス連動型上場投信<1570>が大幅反落、約5カ月ぶりに昨年来安値更新となった。売買代金は全市場を通じてトップとなっている。日経平均株価に連動する仕組みで組成されたETFで、価格変動率は日経平均の2倍に基本設定されている。全体相場はFOMCを前にFRB金融引き締め策に対する懸念からリスク回避の売りがかさんでいるほか、ロシアのウクライナ侵攻に対する警戒感が高まるなか地政学リスクも相場の重荷となっており、日経平均の急落に合わせて日経レバも波乱に見舞われている。

■ニトリホールディングス <9843>  16,835円  -460 円 (-2.7%)  本日終値
 ニトリホールディングス<9843>は反落。24日の取引終了後に発表した1月度(21年12月21日~22年1月20日)の月次国内売上高で、既存店売上高は前年同月比2.5%増と9カ月ぶりに前年実績を上回ったものの、全般安のなか好材料視する動きは限定的となっている。テレビCMの効果や「生活応援値下」「生活応援キャンペーン」の実施により、ソファ・マットレスをはじめとした家具や、寝具・寝装品などの売り上げが好調に推移した。なお、全店売上高は同5.6%増だった。

■昭和産業 <2004>  2,678円  -56 円 (-2.1%)  本日終値
 昭和産業<2004>が反落。24日の取引終了後、22年3月期の連結業績予想について、営業利益を79億円から52億円(前期比31.5%減)へ、純利益を60億円から40億円(同60.5%減)へ下方修正し増益予想から一転して営業減益予想にするとともに、35円を予定していた期末配当予想を30円へ引き下げたことが嫌気された。売上高は2800億円の従来予想に対して2875億円(同12.3%増)と予想を上回る見通しだが、世界的に旺盛な穀物需要による需給の逼迫により原料穀物相場が高値で推移し続けていることや、為替相場の円安ドル高進行による輸入コストの上昇、菜種原料の油分低下による歩留りの悪化など厳しい状況が続き、急激なコスト上昇をコストダウンで吸収するのが難しいことが利益を押し下げるとしている。なお、年間配当は60円(前期65円)となる予定だ。

■トヨタ自動車 <7203>  2,236.5円  -42 円 (-1.8%)  本日終値
 トヨタ自動車<7203>はやや売りに押されているものの、相対的に底堅さを発揮している。前日の欧州株市場で独、仏など主要国の株価指数が軒並み急落したほか、米国株市場でもNYダウが一時約1100ドルの下落をみせるなど波乱展開をみせた。しかし、終盤は急速に買い戻されたこともあって、東京市場でも同社株をはじめ主力輸出株への売り圧力は限定的なものにとどまっている。同社株は今月18日に2475円の上場来高値をつけるなど年初から上値追い基調を強めたが、その後は全体波乱相場に引きずられ調整局面を余儀なくされていた。しかし、下値では押し目買いが入り25日移動平均線をサポートラインに下値抵抗力を発揮している。前日には、新型コロナウイルスの影響で国内工場の生産停止を、11工場19ラインで26日まで延長すると発表したが、これについては生産台数の減少が限定的なものにとどまる見通しで、株価への影響も限られているようだ。

■リソー教育 <4714>  395円  -7 円 (-1.7%)  本日終値
 リソー教育<4714>は底堅い動きとなっている。24日の取引終了後、25年2月期に営業利益45億1000万円(22年2月期予想30億1000万円)を目指す中期経営計画を発表しており、年2ケタ増益が続くとの見通しを評価した買いが下値に入っているようだ。22年2月期より積極的な新校展開を再開したことにより生徒数が増加していることに加えて、ヒューリック<3003>との資本・業務提携関係を強化したことにより、都心主要エリアの駅前一等地での有利な教室展開が可能となることで、更なる成長拡大が見込めるとしている。

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