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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:テクマト、郵船、AGC

テクマト <日足> 「株探」多機能チャートより
■テクマトリックス <3762>  1,715円  +125 円 (+7.9%)  11:30現在  東証1部 上昇率4位
 テクマトリックス<3762>は大幅高で3日続伸している。前週末21日の取引終了後、医用画像管理システムを開発・販売する子会社NOBORIが同業のPSP(東京都港区)と4月1日付で合併すると発表しており、これが好材料視されている。PSPが存続会社、NOBORIが消滅会社となり、合併後の新会社PSPはテクマトが発行済み株数の50.02%を所有する子会社となる。合併後の新会社は約2200の顧客を有し、稼働施設数ベースで国内シェア22%超を有する見込みという。また、新PSPはエムスリー<2413>と医療AIプラットフォーム事業の合弁会社を設立する。

■鳥居薬品 <4551>  2,877円  +117 円 (+4.2%)  11:30現在
 鳥居薬品<4551>は3日続伸。同社は21日取引終了後、東洋経済新報社から、3月開催予定の定時株主総会における株主提案に関する報道があり、株主より株主提案を受領していることは事実とのコメントを公表した。鳥居薬では内容を精査、検討した上で、2月10日開催予定の取締役会で意見を決定後、21年12月期決算と併せて公表する予定としており、思惑的な買いが流入しているようだ。

■アイホン <6718>  2,158円  +78 円 (+3.8%)  11:30現在
 アイホン<6718>が軟調地合いのなか3連騰、25日移動平均線を上に抜けつつある。全体相場はFRBの金融引き締めスタンス強化の動きを警戒し、ハイテクセクターのグロース株中心に売り圧力が強まっているが、一方で好業績割安株への資金シフトがみられる。そのなか、同社はPER8倍台、PBR0.6倍台と割安感が強く、22年3月期は増配を計画し年88円を見込んでいることから、配当利回りも4%超と高い。インターホン業界のトップメーカーで、世界的なセキュリティー意識向上やコロナ下で非対面ニーズが高まるなか、電子商取引の拡大で宅配需要が高まっていることなどが、テレビドアホンなどの高水準の受注獲得につながっている。今期営業利益は従来予想の45億円から50億円(前期比38%増)に上方修正した。07年3月期以来、15期ぶりの過去最高利益更新が見込まれることからマーケットでもにわかに注目度が高まっている。

■JBR <2453>  875円  +20 円 (+2.3%)  11:30現在
 ジャパンベストレスキューシステム<2453>は3日続伸。同社は21日取引終了後、子会社のレスキュー損害保険が、不動産仲介業のミニミニグループ(東京都千代田区)と資本・業務提携を締結すると発表した。ミニミニGがレスキュー損害保険に出資し、保有割合4.9%の株式を取得する。ミニミニGの企業集団には不動産仲介・管理業のミニミニやミニテックなどがあり、損保各社の賃貸住宅入居者向けの火災保険を販売している。今回の提携を機にレスキュー損保の火災保険のシェアアップを図ることで合意したとしており、ミニミニ各社が仲介する入居者向けの火災保険へのシェアインによって、年間約1億円の収入保険料を得る見込みであるとした。

■日本郵船 <9101>  8,560円  +190 円 (+2.3%)  11:30現在
 日本郵船<9101>、商船三井<9104>など海運株が全体相場に逆行して高い。高PERのグロース株が売られる一方で、指標面で割安なバリュー株が買われる流れとなっているが、海運セクターはその筆頭として投資資金を引き寄せている。前週から大手海運各社の株価は目先筋の利益確定の売りが表面化し水準を切り下げていたこともあり、足もと値ごろ感も生じていた。郵船、商船三井ともにPERは2倍前後、配当利回りはいずれも9%を超えていることで、改めて配当権利取り狙いの買いも想定される。

■AGC <5201>  5,160円  +110 円 (+2.2%)  11:30現在
 AGC<5201>が反発している。22日付の日本経済新聞朝刊で、「2021年12月期の連結営業利益(国際会計基準、IFRS)が前の期比2.7倍の2050億円程度になったことがわかった」と報じられており、会社側の従来予想を50億円程度上回るとの観測が好材料視されているようだ。記事によると、建材に使う塩化ビニール樹脂など化学品の販売が好調なほか、建築用ガラスの需要も復調しているという。また、売価の上昇も寄与するとしている。

■リョービ <5851>  1,133円  +21 円 (+1.9%)  11:30現在
 リョービ<5851>が7日ぶりに反発している。21日の取引終了後、集計中の21年12月期連結業績について、営業損益が18億円の赤字から14億円の赤字(前の期17億8900万円の赤字)へ上振れて着地したようだと発表しており、これが好材料視されている。世界的な半導体不足や東南アジアを中心とした新型コロナウイルス感染症の再拡大に伴う部品の供給不足が、得意先である自動車メーカー各社の生産へ影響を与え、想定よりも受注量が減少したことで売上高は2020億円から1980億円(前の期比15.8%増)へ下振れた。ただ、原価低減や経費削減を図ったことが利益を上振れさせたとしている。なお、固定資産の減損損失を計上したことから、最終損益は6億円の赤字から44億円の赤字(前の期6億9700万円の赤字)へ大きく下振れした。

■キヤノン <7751>  2,799円  +50.5 円 (+1.8%)  11:30現在
 キヤノン<7751>が反発している。きょう付の日本経済新聞朝刊で「2022年12月期の連結純利益が前期(会社予想ベース)に比べ、約2割増の2400億円前後になる見通しであることが分かった」と報じられており、これが好材料視されている。記事によると、在宅勤務が定着し家庭向けインクジェットプリンターが伸びるという。原材料価格は高騰するものの、工場の自動化や部品の内製化でコストを減らし、製品値上げで対応する。なお、21年12月期の純利益は前の期比2.5倍の2100億円程度になったようだとしている。

■ミニストップ <9946>  1,444円  +20 円 (+1.4%)  11:30現在
 ミニストップ<9946>が全体相場に逆行し3日続伸と気を吐いている。イオン系の中堅コンビニエンスストアで店内ファストフード販売を強みとしている。前週末21日取引終了後、子会社の韓国ミニストップの全株式を韓国ロッテに譲渡することを発表した。譲渡価額は約304億円。同社は1990年に韓国に進出したが、現地での競争激化などを背景に、今後は国内事業に経営資源を集中させる方針に舵を切った。同社の22年2月期の最終損益は29億6300万円の赤字を計画していたが、一段と下振れる観測も出ていただけに、今回の子会社売却を好材料視する動きが優勢となった。

■西松屋チェーン <7545>  1,401円  +18 円 (+1.3%)  11:30現在
 西松屋チェーン<7545>は3日続伸している。前週末21日の取引終了後に発表した1月度(21年12月21日~22年1月20日)の月次売上高速報で、既存店売上高が前年同月比7.7%増と2カ月ぶりに前年実績を上回ったことが好感されている。行動制限の緩和などを受けて来店客数が伸び、気温が低下したことで冬物衣料の売り上げが大きく伸長した。また、春物衣料や育児・服飾雑貨の販売も好調だった。なお、全店売上高は同11.3%増だった。

■ミルボン <4919>  5,560円  +70 円 (+1.3%)  11:30現在
 ミルボン<4919>が続伸している。午前11時ごろ、花王<4452>と美容室での新たなビューティーヘルスケアサービスの確立に向けて共同プロジェクトを開始すると発表しており、これが好感されている。美容室専業メーカーとして培ってきたヘアケア技術と美容室ネットワークを持つミルボンと高度なヘルスケア技術を持つ花王が両社の強みを重ね合わせることで、新たなビューティーヘルスケアサービスを確立するという。22年から皮脂RNAモニタリングを用いた美容室でのヘルスケア情報提供に関する検討を開始し、あわせて美容室専売のビューティーヘルスケア商品の共同開発も開始するとしている。

■ハウス食品グループ本社 <2810>  2,938円  +35 円 (+1.2%)  11:30現在
 ハウス食品グループ本社<2810>が3日続伸している。きょう付の日本経済新聞朝刊で「中国でカレールーを増産する」と報じられており、これが好材料視されている。記事によると、新型コロナウイルスの感染拡大による巣ごもり消費の拡大で、中国でカレールーの販売が伸びていることに対応するという。浙江省の工場に新ラインを増設して、生産能力を約35%引き上げ、23年の稼働を目指すとしている。

■ISID <4812>  3,515円  +30 円 (+0.9%)  11:30現在
 ISID<4812>が3日続伸している。前週末21日の取引終了後、集計中の21年12月期の連結業績について、売上高が1100億円から1120億8500万円(前の期比3.1%増)へ、営業利益が125億円から137億3600万円(同12.7%増)へ、純利益が83億円から89億4400万円(同21.5%増)へ上振れて着地したようだと発表したことが好感されている。製造ソリューションセグメントを中心に売上高が計画を上回ったことが要因としている。同時に、26円を予定していた期末配当を30円にすると発表した。年間配当は56円(前の期92円、ただし21年1月1日付で1株を2株へ株式分割)となる。

■JCRファーマ <4552>  2,003円  +10 円 (+0.5%)  11:30現在
 JCRファーマ<4552>がしっかり。前週末21日の取引終了後、開発中の血液脳関門通過技術「J-Brain Cargo」を適用したムコ多糖症3A型(サンフィリッポ症候群A型)治療酵素製剤「JR-441」について、欧州委員会(EC)からオーファンドラッグ(希少疾病用医薬品)の指定を受けたと発表したことが好感されている。指定により今後、欧州(EU)領域における開発促進のためのさまざまなインセンティブを受けることができる。なお、同件による22年3月期業績への影響は軽微としている

■三井海洋開発 <6269>  1,141円  -300 円 (-20.8%) ストップ安売り気配   11:30現在  東証1部 下落率トップ
 三井海洋開発<6269>がストップ安ウリ気配。同社は21日取引終了後、集計中の21年12月期連結業績予想について、売上高4000億円(前の期比29.1%増)は据え置いたものの、経常損益を45億円の赤字から300億円の赤字(前の期は128億5400万円の赤字)へ、純損益を65億円の赤字から300億円の赤字(同130億7600万円の赤字)へ、年間配当予想を30円から15円(前の期は45円)へ下方修正すると発表した。21年の年初から操業を停止していたガス田開発プロジェクト「FPSO Cidade de Santos MV20」の操業再開が22年1月にずれ込んだことや、ブラジル沖の油田プロジェクト「FSO Cidade de Macae MV15」でオイルタンク内部の腐食が想定以上に進んでいることが判明し、多額の修繕費用を将来損失額として計上する見込みであることなどが理由。経営責任を明確にするためとして、役員報酬の減額もあわせて発表している。

■ヒュウガプラ <7133>  5,430円  +700 円 (+14.8%) ストップ高   11:30現在
 HYUGA PRIMARY CARE<7133>がストップ高に買われている。きょう付の日本経済新聞朝刊で「介護テック」で現場を支える中堅上場企業「NEXT1000」の一つとして同社が紹介されており、これが好材料視されているようだ。記事では、「HYUGA PRIMARY CARE(ヒュウガプライマリケア)は腕時計型のウエアラブル端末を開発した」と報じられ、21年8月の投入以降、4施設で計約150台が稼働していることが紹介されている。介護ニーズの急増が想定される「2025年問題」まで残り3年を切り、人手不足などに対する懸念が高まるなか、介護テック企業で昨年12月20日に上場したばかりの同社に関心が集まっているようだ。

●ストップ高銘柄
 リード <6982>  903円  +150 円 (+19.9%) ストップ高   11:30現在
 など、2銘柄

●ストップ安銘柄
 など、1銘柄

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