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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):住友鉱、ミクシィ、JR東日本

住友鉱 <日足> 「株探」多機能チャートより
■住友金属鉱山 <5713>  5,214円  +162 円 (+3.2%)  本日終値
 住友金属鉱山<5713>が全般相場下落のなか逆行高。20日のロンドン金属取引所(LME)で、ニッケル相場の終値が前日比2.8%高の1トン=2万3795ドルと、終値ベースで11年8月以来の高水準となり、一時は2万4435ドルまで上昇したことから、ニッケル関連の代表的銘柄として物色されているようだ。ニッケルはリチウムイオン電池の正極材などに使用されていることから、世界的な電気自動車(EV)シフトによる需給の引き締まりが意識されているほか、ウクライナ情勢を巡り、主な産出国の一つであるロシアへの経済制裁が発動される可能性があることが相場上昇の背景にあるようだ。

■ミクシィ <2121>  2,203円  +56 円 (+2.6%)  本日終値
 ミクシィ<2121>が続伸。午前11時30分ごろ、総務省関東総合通信局からSub6帯域(4.8~4.9ギガヘルツ)を活用したローカル5G SA(スタンドアローン)システムの免許を取得したと発表しており、これが好感された。22日から同システムを活用した同社初の商用利用として「TIPSTAR DOME CHIBA」(千葉市中央区)で開催される千葉市主催の自転車トラックトーナメント「PIST6 Championship」の映像配信を開始するとしている。

■JR東日本 <9020>  6,762円  +117 円 (+1.8%)  本日終値
 JR東日本<9020>やJR東海<9022>などJR各社が軒並み高。新型コロナウイルス対策の「まん延防止等重点措置」が21日から、首都圏や東海、九州などの13都県に適用されたが、去年の緊急事態宣言時ほどの行動抑制にはつながらないとの見方が強いことや、株価は先行して下げていたことなどから、アク抜け感が強まっているようだ。また同様に、日本航空<9201>やANAホールディングス<9202>なども買いが優勢の展開となっている。

■東京ガス <9531>  2,219円  +27 円 (+1.2%)  本日終値
 東京ガス<9531>は堅調。ここ全体相場が米金融引き締めへの警戒感からハイテク株を中心に軟調となるなか、バリュー株に位置づけられる同社株の上昇基調が続いている。今3月期業績予想はこれまでに2回上方修正が行われており、売上高は前期比11.6%増の1兆9700億円、営業利益は同28.7%増の1000億円の見通し。足もと配当利回りは3%前後、PBRは0.8倍台と依然として割安感は強い。この日には、デンマーク子会社を設立し、同子会社を通じて現地企業と共同で再生可能エネルギー事業を行うことを明らかにしており、今後の展開への期待が高まっているようだ。

■キョーリン <4569>  1,821円  +22 円 (+1.2%)  本日終値
 キョーリン製薬ホールディングス<4569>が反発。20日の取引終了後、子会社杏林製薬が独占販売権を有する難治性の慢性咳嗽(がいそう)治療薬「リフヌア」について、MSD(東京都千代田区)が20日付で製造販売承認を取得したと発表。「リフヌア」は、世界で初めて承認された選択的P2X3受容体拮抗薬。杏林製薬では、重点領域である呼吸器科領域における製品ラインアップの拡充を図り、同領域での更なるプレゼンス向上を図るとしている。

■愛知製鋼 <5482>  2,538円  +29 円 (+1.2%)  本日終値
 愛知製鋼<5482>が続伸。20日の取引終了後、電動車用駆動ユニット「eアクスル」向け新部品(アウトプットシャフト)の生産ラインを稼働開始したと発表。「eアクスル」はトランスアクスル、モータ、インバータが一体となっている電動車向け動力システム。電動車向け部品には航続距離を伸ばすための高強度・軽量化や、静粛性確保(ノイズ低減)のための高精度化が強く求められており、同社の培ってきた高い鍛造技術が生かせる分野であることから、同社では新規開発と量産体制の整備を積極的に進めており、今回の生産ライン稼働もその一環となっている。

■日本電信電話 <9432>  3,262円  +12 円 (+0.4%)  本日終値
 日本電信電話<9432>はしっかり。東日本電信電話(NTT東日本)と西日本電信電話(NTT西日本)は20日、固定電話の通話料を24年から全国一律で3分につき9円35銭に統一し、これに伴って個人や法人向けに提供してきた通話料の割引サービスを廃止すると発表した。24年1月に予定されている固定電話のIP網移行に伴うもので、「テレホーダイ」や「タイムプラス」などの通話料割引サービスを終了するほか、「マイライン」、「マイラインプラス」も提供を終了するとした。

■ミツウロコG <8131>  1,026円  -89 円 (-8.0%)  本日終値  東証1部 下落率4位
 ミツウロコグループホールディングス<8131>が7日続落で連日の昨年来安値となった。20日の取引終了後、22年3月期の連結業績予想について、営業利益を53億円から4億円(前期比92.4%減)へ、純利益を37億円から2億4000万円(同92.9%減)へ下方修正したことが嫌気された。LPガス及び石油の燃料価格が長期的に高水準で推移していることから販売単価が上昇し、売上高は2200億円から2500億円(同10.4%増)へ上方修正したが、燃料価格の推移によりエネルギー事業における仕入価格が高止まりとなっていることに加え、経済回復により電力需要が増加するなかで発電用燃料の輸入価格が高騰し、電力仕入調達価格が大幅に上昇していることが利益を圧迫する。

■東京エレクトロン <8035>  57,510円  -3,800 円 (-6.2%)  本日終値  東証1部 下落率9位
 東京エレクトロン<8035>が3日続落で6万円大台を割り込んだほか、レーザーテック<6920>も大幅安で3日続落となるなど、半導体製造装置関連株への売り圧力が目立つ状況にある。前日の米国株市場では取引後半に主要株価指数が揃って値を崩す状況となったが、FRBによる金融引き締め政策前倒しを警戒してハイテク系グロース株が大きく売られた。半導体セクターにも逆風が強く、フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)は3.3%安と急落した。SOX指数は直近3営業日合計で10%以上も水準を切り下げている。これを受け、東京市場でも半導体主力株への売りがかさむ展開を余儀なくされている。

■トヨタ自動車 <7203>  2,284.5円  -58 円 (-2.5%)  本日終値
 トヨタ自動車<7203>が反落。21日の為替市場で円相場が前日に比べてやや円高・ドル安基調であることに加えて、20日の取引終了後、自社の従業員や取引先での新型コロナウイルス感染の影響で、21日から24日に最大11工場21ラインを停止すると発表したことが売り材料視された。

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