市場ニュース

戻る
 

【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:OSG、日本製鉄、トヨタ

OSG <日足> 「株探」多機能チャートより
■OSG <6136>  2,097円  +245 円 (+13.2%)  11:30現在  東証1部 上昇率2位
 OSG<6136> が急騰している。同社は12日取引終了後、22年11月期連結業績予想について、売上高1350億円(前期比7.0%増)、営業利益202億円(同25.4%増)、純利益136億円(同23.8%増)、年間配当予想を49円(前期は36円)と開示した。今期開始の新中期経営計画に基づいて収益性及び事業効率の改善を図り、自動車関連産業、航空機関連産業のみならず、微細精密加工やエネルギー産業、医療など成長が見込まれる市場において販路拡大を目指す方針。21年11月期連結営業利益は161億500万円(前の期比91.8%増)だった。また、350万株(発行済み株式総数に対する割合3.58%)もしくは60億円を上限とする自己株式の取得枠を設定することも発表した。取得期間は1月13日から10月14日までで、同社では資本効率の向上を目的に、手元資金や投資予算、株価水準などを総合的に勘案し、機動的に自己株式を取得するとした。

■USENHD <9418>  3,120円  +248 円 (+8.6%)  11:30現在  東証1部 上昇率6位
 12日に決算を発表。「9-11月期(1Q)経常は16%増益で着地」が好感された。
 USEN-NEXT HOLDINGS <9418> が1月12日大引け後(16:00)に決算を発表。22年8月期第1四半期(9-11月)の連結経常利益は前年同期比16.2%増の45.7億円に伸び、通期計画の160億円に対する進捗率は28.6%となり、3年平均の25.7%とほぼ同水準だった。
  ⇒⇒USENHDの詳しい業績推移表を見る

■ローツェ <6323>  13,260円  +1,050 円 (+8.6%)  11:30現在  東証1部 上昇率7位
 ローツェ<6323>が3連騰。株価は前日比1130円高の1万3340円まで上値を伸ばし、上場来高値を更新している。12日の取引終了後に発表した22年2月期第3四半期累計(3~11月)の連結業績は、売上高465億9100万円(前年同期比22.0%増)、経常利益119億6500万円(同72.9%増)となり、これを好感する買いが入っている。データ社会への移行や自動車の自動運転などの次世代技術の発展を背景に半導体需要が高まるなか、半導体関連装置の販売が引き続き好調だった。米アプライド・マテリアルズ<AMAT>を中心に旺盛な需要を取り込んだ。また、ベトナム生産工場での生産効率の改善に加え、為替の円安進行も利益面でプラスに働いた。

■ヒトコムHD <4433>  2,234円  +123 円 (+5.8%)  11:30現在
 ヒト・コミュニケーションズ・ホールディングス<4433>がマド開け急騰。前日比16.6%高の2461円まで上値を伸ばしている。12日の取引終了後に発表した22年8月期第1四半期(9~11月)の連結経常利益は前年同期比30.3%増の19億9400万円に拡大しており、これが好材料視されている。東京オリンピック・パラリンピックをはじめ各種大規模スポーツ大会におけるイベント運営業務が好調に推移したほか、ワクチン接種受付コールセンターや接種会場の運営支援などの新型コロナウイルス感染拡大対策の関連業務を受託したことが業績を牽引した。なお、売上高は前年同期比17.7%減の169億6800万円となったが、これは収益認識会計基準などの適用が主な要因としている。

■ベル24HD <6183>  1,301円  +58 円 (+4.7%)  11:30現在
 ベルシステム24ホールディングス<6183>はカイ気配スタート。同社は12日取引終了後、22年2月期の年間配当予想を48円から54円(前期は42円)へ上方修正すると発表した。今期業績が期初の見通しを上回り、上場来最高益となる見通しであるため。あわせて発表した22年2月期第3四半期累計(3~11月)連結営業利益は106億6900万円(前年同期比5.1%増)だった。通期計画122億円(前期比3.4%増)に対する進捗率は87.5%。CRM事業では前期に続き、今期においても新型コロナウイルス関連スポット業務が大きく貢献したとしている。

■日本製鉄 <5401>  2,157円  +95 円 (+4.6%)  11:30現在
 日本製鉄<5401>、神戸製鋼所<5406>、ジェイ エフ イー ホールディングス<5411>など大手をはじめ鉄鋼株が軒並み高となり、業種別騰落では東証1部33業種中値上がり率トップとなっている。株式市場全般は前日の反動もあり、日経平均株価など主要指数が反落しているが、投資指標面で割安感のあるバリュー株への買いは根強い。低PER・PBR銘柄の宝庫である鉄鋼株はその象徴的セクターとして、資金シフトの動きがみられる。収益環境面では、コロナ禍でも財政投入によるインフラ整備需要が見込めるほか、鋼材価格の引き上げなどが利益採算面でプラスに働くとの思惑が強い。

■エービーシー・マート <2670>  5,200円  +200 円 (+4.0%)  11:30現在
 エービーシー・マート<2670>は続伸。同社は12日取引終了後、今後の経営環境の変化に対応した機動的な資本政策の実施と資本効率の向上を図るため、150万株(発行済み株式総数に対する割合1.81%)もしくは75億円を上限とする自己株式の取得枠を設定すると発表した。取得期間は1月13日から2月28日まで。あわせて、22年2月期第3四半期累計(3~11月)連結営業利益は198億4500万円(前年同期比33.5%増)と発表しており、こちらも好感されているもよう。店舗運営の効率化と経費削減が引き続き奏功した。通期計画304億円(前期比55.8%増)は据え置かれた。なお、株主優待制度は21年2月末日時点の株主までで廃止とした。これまでは保有株数に応じて3000円~5000円の自社で使える優待券を贈呈していたが、今後は配当などによる利益還元を優先するとしている。

■トーセイ <8923>  1,064円  +22 円 (+2.1%)  11:30現在
 トーセイ<8923>は3日続伸。同社は12日取引終了後、22年11月期連結業績予想について、売上高800億円(前期比29.6%増)、営業利益127億6200万円(同16.4%増)、純利益79億5400万円(同18.3%増)、年間配当予想を47円(前期は38円)と開示した。手元流動性・財務健全性を確保しながら引き続き将来の成長に向けての仕入れ活動を拡大していくほか、不動産再生メニューをはじめとした各種サービスの拡充により、全事業の拡大を図る。21年11月期連結営業利益は109億6500万円(前の期比70.6%増)だった。あわせて、70万株(発行済み株式総数に対する割合1.5%)もしくは5億円を上限とする自己株式の取得枠を設定すると発表した。取得期間は1月13日から7月31日までで、株主還元水準の向上及び資本効率の改善を図り、環境の変化に対応した機動的な資本政策の遂行を可能とするためとしている。

■マニー <7730>  1,682円  +24 円 (+1.5%)  11:30現在
 マニー<7730>が大幅高に買われ3連騰となっている。12日の取引終了後に発表した22年8月期第1四半期(9~11月)の連結決算は、売上高47億2800万円(前年同期比12.6%増)、経常利益19億1100万円(同50.3%増)となり、これを好感する買いが入っている。欧州やアジアを中心に新型コロナウイルス感染拡大の影響から需要が回復するなか、サージカル関連製品、アイレス針関連製品、デンタル関連製品がいずれも2ケタ増収を達成した。また、原価率の改善に加え、為替差益が増加したことも利益を押し上げた。第1四半期経常利益の上期計画(25億5400万円)に対する進捗率は74.8%に達しており、業績上振れへの期待が高まっているようだ。

■トヨタ自動車 <7203>  2,392円  +32.5 円 (+1.4%)  11:30現在
 トヨタ自動車<7203>が4日続伸と全般下げ相場に抗して強さを発揮。上げ幅こそ小刻みながらジリ高歩調を継続しており、連日の上場来高値更新と気を吐いている。世界的な電気自動車(EV)シフトの流れを受け、EV戦略を強化する方針を打ち出したが、同社が展示した16車種のEVコンセプトモデルも海外投資家の高評価を獲得し、同社株組み入れの動きを加速させた。バリュー株としての側面に加え、グローバルな展開力やEV分野における潜在的な実力が株価に反映されている。足もと外国為替市場で円高に振れているものの、これをネガティブ視する動きはないようだ。

■三菱UFJ <8306>  709.8円  +5.8 円 (+0.8%)  11:30現在
 三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクや第一生命ホールディングス<8750>など大手生保株が全体地合い悪のなか頑強な値動きを示している。注目された12月の米消費者物価指数(CPI)は前年同月比7.0%上昇と事前予想に合致したとはいえ高水準で、インフレ警戒ムードが強まるなか米長期金利の上昇が続いている。また、世界でも例外的に超低金利環境が続く日本でも、海外投資家が日本国債の買い姿勢を強めるなか、長期金利上昇に対する思惑が浮上している。大手金融株にとっては運用環境の改善期待につながることで株価も水準訂正狙いの買いが活発化している。

■イオンFS <8570>  1,269円  -72 円 (-5.4%)  11:30現在
 イオンフィナンシャルサービス<8570>は4日ぶり大幅反落。同社は12日取引終了後、22年2月期連結業績予想について、売上高は4900億円から5200億円までのレンジを4600億円(前期比5.6%減)へ、営業利益は460億円から510億円までのレンジを510億円(同25.5%増)へ、純利益は230億円から260億円までのレンジを250億円(同41.3%増)へ修正すると発表した。営業利益はレンジの上限となる見込みとされたが、株価は年初から上昇基調となっていたため、材料出つくしとの見方が優勢のようだ。あわせて発表した22年2月期第3四半期累計(3~11月)連結営業利益は442億2900万円(前年同期比78.0%増)だった。審査の精緻化や債権回収の強化に取り組み、貸倒関連費用を改善したことに加え、デジタル化による利便性及び生産性向上により費用を抑制したことで、前年同期を大幅に上回ったとしている。

■東宝 <9602>  4,580円  -240 円 (-5.0%)  11:30現在
 東宝<9602>は3日ぶり反落。同社は12日取引終了後、22年2月期第3四半期累計(3~11月)連結営業利益は281億7600万円(前年同期比64.0%増)と発表したが、織り込み済みとの見方が優勢のようだ。通期計画380億円(前期比69.3%増)に対する進捗率は74.1%。映画営業事業では東宝が配給した「マスカレード・ナイト」(9月17日公開)、「劇場版『きのう何食べた?』」(11月3日公開)、東宝東和配給の「007/ノー・タイム・トゥ・ダイ」(10月1日公開)がヒットし、増収増益。映画興行事業では、洋画作品の公開延期や時短営業による興行収入の伸び悩みがあったものの、上記東宝グループ配給作品の健闘によって、赤字だった前年同期に対して増収増益を達成。また、映像事業、演劇事業も増収増益だったとしている。

■イオン <8267>  2,505円  -125.5 円 (-4.8%)  11:30現在
 イオン<8267>は6日続落となり、昨年来安値を更新。同社は12日取引終了後、22年2月期第3四半期累計(3~11月)連結営業利益は892億4500万円(前年同期比31.0%増)、純損益は89億5600万円の赤字(前年同期は625億9000万円の赤字)だったと発表した。レンジで示した通期計画の営業利益2000億円(前期比32.8%増)から2200億円(同46.1%増)まで、純利益の200億円から300億円まで(前期は710億2400万円の赤字)は据え置かれた。9月末までの緊急事態宣言の延長、消費マインド回復の遅れなどにより、業績は期間前半に出遅れたものの、ブラックフライデーなどの需要喚起策が奏功し、月を追うごとにトレンドは改善しているとした。

■片倉工業 <3001>  2,283円  -53 円 (-2.3%)  11:30現在
 片倉工業<3001>は3日ぶりに反落している。12日の取引終了後、かたくら(東京都中央区)によるMBO(経営陣による買収)の結果が不成立となったと発表しており、これが嫌気されている。応募株券の総数が買い付け予定数の下限(2214万6000株)に満たなかったことが要因。これに伴い、従来無配としていた21年12月期期末一括配当を16円実施するとともに、21年12月31日を基準日とする株主優待制度を継続するとしている。

■星和電機 <6748>  620円  +100 円 (+19.2%) ストップ高   11:30現在
 星和電機<6748>が急騰、一時100円高はストップ高となる620円まで上昇した。同社はきょう、高比表面積キャパシタ炭素電極を開発したと発表しており、これを材料視した買いが入っているようだ。今回、星和電と岡山大学、関西学院大学、英サリー大学の国際共同研究グループによって、市販の活性炭を超える高い比表面積を持つ多孔質炭素材料の開発に成功、これを電気二重層キャパシタの電極に用いることで高容量化を実現したという。この成果について会社側では、今後の期待が高まるエネルギー貯蔵デバイス電極材料や燃料電池触媒担体の開発へつながるとしている。

●ストップ高銘柄
 星和電機 <6748>  620円  +100 円 (+19.2%) ストップ高   11:30現在
 など、1銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

株探ニュース

株探からのお知らせ

    日経平均