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【市況】株価指数先物【寄り前コメント】 2万9000円~2万9500円のレンジを想定した押し目買い意欲は強い


大阪3月限ナイトセッション
日経225先物 29270 +40 (+0.13%)
TOPIX先物 2036.5 +11.5 (+0.56%)
シカゴ日経平均先物 29270 +40
(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)

 4日の米国市場はNYダウが上昇する一方で、 S&P500ナスダックは下落。12月のISM製造業総合景況指数は58.7と前月の61.1から低下し、市場予想も下回ったが、新型コロナウイルスの感染が拡大しても米経済の回復は続くとの期待から景気敏感株を中心に買われ、NYダウは最高値を更新。長期金利が一時昨年11月下旬以来の水準に上昇したことを受けてアメックス<AXP>やJPモルガン・チェース<JPM>、ゴールドマン・サックス<GS>など金融株が買われた。半面、ハイテク株の一角には利益確定の売りが優勢となった。S&P500業種別指数は銀行、エネルギー、資本財が上昇する一方で、自動車・同部品、医薬品・バイオテクノロジー、半導体・同製造装置が下落。

 シカゴ日経平均先物(3月限)清算値は日中大阪比40円高の2万9270円で取引を終えた。日経225先物(3月限)のナイトセッションは日中比20円安の2万9210円で始まり、2万9180円まで下げ幅を広げた。ただし、その後早い段階でプラスに転じると、米国市場の取引開始後には一時2万9350円まで上昇する場面も見られた。取引終盤にかけて利食いに押されたが、2万9270円と上昇をキープして取引を終えた。

 日経225先物は、シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、やや買い先行で始まることになろう。大発会での大幅上昇に対する反動も想定されるが、昨年12月半ばの戻り高値である2万9150円水準を支持線とした底堅さは意識されやすい。2万9000円~2万9500円のレンジを想定した押し目買い意欲は強そうだ。

 米国では金融株がNYダウをけん引する格好となったほか、フォード・モーター<F>、ゼネラル・モーターズ<GM>が大幅に上昇しているため、東京市場においてもこの流れを引き継ぐ格好となり、TOPIX型優位の展開になろう。昨日の手口面ではクレディスイスがTOPIX先物を大幅に買い越しており、ショートカバーの動きを強めていたと見られる。そのため、目先的にはNT倍率の低下が見込まれそうだ。

 もっとも、ナスダックは大幅に下落したものの、SOX指数は小幅な下落だった。SOX指数の構成銘柄の騰落状況は高安まちまちだったこともあり、バリューシフトといった見方には向かいづらいだろう。また、VIX指数は16.91と小幅に上昇したが、リスク選好ムードは継続しており、NT倍率の低下局面においては、NTロングの組成のタイミングとなる可能性もありそうだ。

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