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【市況】注目銘柄ダイジェスト(前場):リボミック、ラストワンマイル、川崎船など

OLC <日足> 「株探」多機能チャートより

OLC<4661>:19105円(-290円)
続落。新型コロナウイルスの感染再拡大傾向が強まってきており、東京都では前日の新規感染者数が103人と、昨年10月8日以来の100人を上回る状況となっている。全国の感染者数も10月13日以来となる700人超の水準に。感染力が強いとされるオミクロン株の流行もあって、目先は感染者数の再拡大傾向が続くとの見方が強いもよう。入場者数の本格回復タイミングの遅れなどが懸念される形に。


那須鉄<5922>:11070円 カ -
ストップ高買い気配。政府は再生可能エネルギーの普及のため次世代送電網の整備方針を打ち出すと報じられている。都市部の大消費地に再生エネを送る大容量の送電網をつくるなど、岸田首相が22年6月に初めて策定する「クリーンエネルギー戦略」で示すよう指示とされている。総額2兆円超の投資計画を想定しているようだ。電力鉄塔の代表銘柄でもある同社にはメリット享受への期待感が高まる形に。


トヨタ自<7203>:2198円(+92.5円)
大幅反発で上場来高値を更新。2025年にも、次世代車の加速や安全制御機能などを一括で動かす頭脳にあたる基本的な車載ソフトウエアを実用化すると報じられている。他の自動車メーカーにも販売、車載ソフトの標準仕様を握ることで収益を得る「プラットフォーマー」の地位を狙うとされている。本日は為替相場の円安進行なども支援となる。EV化に向けた取り組みも加速化させており、関連の中心格として期待する動きも継続。


レーザーテック<6920>:34550円(-740円)
朝高後、マイナス転換。年明けの米国市場ではインテルやAMD、ザイリンクスなどが買われ、SOX指数が2%超の上昇となっており、国内半導体関連株の支援材料につながっている。半導体不足の長期化が意識される中、2022年も半導体関連株が相場のリード役になるとの期待も高まる展開。東京エレク、アドバンテスト、ルネサスなど代表的な半導体関連株は4%前後の上昇となっているがレーザーテックは下落に転じている。


川崎船<9107>:7350円(+430円)
大幅反発。海運セクターは業種別上昇率トップになっている。上海輸出コンテナ運賃指数(SCFI)が昨年末には5000ポイント台に乗せるなど、海運市況の好調推移が継続しており、海運株には好業績の長期化期待が高まっているもよう。23年3月期の大幅増配、それに伴う来期ベースでの高配当利回り水準を意識する動きが一段と強まってきているようだ。足元での為替円安進行なども支援材料となっている。


リボミック<4591>:309円(-102円)
大幅に6日続落。昨年12月28日に滲出型加齢黄斑変性の治療薬候補RBM-007の第2相臨床試験で、治療歴のある患者の視力の改善効果が認められなかったとの暫定報告を発表したことが引き続き売り材料となっている。今後、副次的評価項目を含めた詳細解析を行うとともに追加投与試験などが完了した後に結果をまとめる予定。RBM-007は軟骨無形成症の治療薬としても開発を進めているが、新たな材料が出るまでは下値を模索する展開になりそうだ。


ラストワンマイル<9252>:1630円(+134円)
大幅に3日続伸。6万株(1.02億円)を上限とする自社株買いを実施すると発表している。発行済株式総数(自社株を除く)に対する割合は2.20%。取得期間は4日から11月30日まで。将来のM&A戦略(M&Aや資本業務提携等)の実施に備えることが目的としている。自社株買いが好感されていることに加え、ラストワンマイル株は昨年11月24日の上場日に3020円の高値を付けた後は半値以下まで下落しており、自律反発期待の買いも入っているようだ。


出前館<2484>:963円(+43円)
大幅に4日続伸。東京都で3日に確認された新型コロナウイルス感染者数が100人を超えたと報じられ、買い材料視されている。100人超の感染者は昨年10月8日以来、約3カ月ぶりという。コロナ感染者数は低下傾向が続いていたが、増加に転じたのではないかとの懸念が広がっている。このため感染防止の観点から、出前館が手掛けるデリバリーサービスの需要が再び拡大する可能性があるとの見方から買われているようだ。
《ST》

 提供:フィスコ

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