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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):田中化研、スクリン、レノバ

田中化研 <日足> 「株探」多機能チャートより
■田中化学研究所 <4080>  2,345円  +303 円 (+14.8%)  本日終値
 田中化学研究所<4080>が急反騰し年初来高値を更新した。リチウムイオン電池の製造・販売を手掛けるスウェーデンのバッテリーベンチャー、ノースボルト社が29日、同社工場でバッテリーセルの組み立てを開始したと発表。ノースボルト社と前駆体製造技術のライセンス及び技術支援契約及び前駆体販売契約を締結している田中化研業績にも貢献が大きいとの見方から買われているようだ。

■RSテクノ <3445>  6,810円  +420 円 (+6.6%)  本日終値
 RS Technologies<3445>が3日続伸。29日の取引終了後、中国子会社である有研半導体硅材料(GRITEK)の上海証券取引所の上場申請書類が受理されたと発表しており、これが好材料視された。上海のハイテク新興企業向け市場「科創板市場」(スターマーケット)への上場に向けた準備の一環。なお、同件は上場が承認されることを保証するものではないとしている。

■ハイデイ日高 <7611>  1,732円  +60 円 (+3.6%)  本日終値
 ハイデイ日高<7611>が3日続伸。29日の取引終了後、22年2月期の単独業績予想について、最終利益を10億円から17億5000万円(前期29億4600万円の赤字)へ上方修正したことが好感された。21年1月以降の時短営業協力金など約57億円を営業外収益として計上する見込みであることが要因としている。ただ、売上高は300億円から270億円(前期比8.7%減)へ、営業損益は28億円の赤字から31億円の赤字(前期27億9900万円の赤字)へ下方修正した。足もとでは営業時間・酒類の提供の短縮要請が解除され消費活動も緩やかな回復傾向にあるものの、新たな変異株「オミクロン株」の感染拡大もあり、夜間の客数がコロナ以前には戻っていないことに加えて、人手不足により多くの店舗でコロナ前の営業時間に戻すことができない状況が続いていることが要因。また、食材購入単価などの上昇も営業損益を悪化させるとしている。同時に発表した第3四半期累計(3~11月)決算は、売上高184億9300万円(前年同期比18.7%減)、営業利益30億9500万円の赤字(前年同期20億6400万円の赤字)、最終利益7億6200万円(同19億2000万円の赤字)だった。

■スクリン <7735>  12,370円  +260 円 (+2.2%)  本日終値
 SCREENホールディングス<7735>が反発。きょう付の日刊工業新聞で、「彦根事業所(滋賀県彦根市)に半導体製造装置(SPE)の新棟を建設し、2022年12月までに稼働する」と報じられており、中期成長への貢献を期待した買いが入った。記事によると、19年に約90億円を投じて稼働した「Sキューブ3」と同一敷地内に新棟を建設するとあり、新棟は自動化工場とはせず、製造フローを見直す形で生産効率を改善して、洗浄装置などを増産するという。足もとでSPEは旺盛な需要からフル稼働状態にあることから、増産投資を進めるとしている。

■レノバ <9519>  2,082円  +18 円 (+0.9%)  本日終値
 レノバ<9519>が4日ぶりに反発。経済産業省及び国土交通省が24日に発表した「秋田県能代市、三種町及び男鹿市沖」「秋田県由利本荘市沖」「千葉県銚子市沖」における洋上風力発電事業者の選定結果で、持ち分法適用会社が秋田県由利本荘市沖の事業の選定に漏れたことで27日以降急落していたが、29日終値は前週末終値に比べて半値以下となっており、自律反発狙いの買いが入ったようだ。

■マクドナルド <2702>  5,090円  +40 円 (+0.8%)  本日終値
 日本マクドナルドホールディングス<2702>がしっかり。この日、休止していた「マックフライポテト」のM及びLサイズの販売を31日午前10時30分に再開すると発表しており、これが好材料視された。「マックフライポテト」のM及びLサイズについては、同社が北米から輸入しているポテトについて、船便の経由地であるカナダ・バンクーバー港近郊での大規模な水害や、コロナ禍が与える世界的な物流網への混乱の影響による輸入遅延が発生し、原材料の安定的な調達が難しいとして12月24日から休止していた。今回、一部航空便手配などの代替対応により通常販売が可能となるメドがついたことから、予定通り31日に再開するとしている。

■東京都競馬 <9672>  4,265円  +15 円 (+0.4%)  本日終値
 東京都競馬<9672>は3日続伸。29日に大井競馬場で行われたG1レース「東京大賞典」の1レースの売り上げが69億5320万8900円(前年比14.5%増)となり、地方競馬1レースの売り上げレコードと複数のメディアで報じられ、これが材料視されたようだ。また、当日の売り上げは全レースで104億4805万4290円(同13.0%増)となり、地方競馬として初めて100億円を突破したとしている。

■オープンドア <3926>  1,843円  -92 円 (-4.8%)  本日終値  東証1部 下落率6位
 オープンドア<3926>が大幅続落。新型コロナウイルス国内新規感染者数が29日に501人を数え、2カ月半ぶりに500人を上回ったことを受けて、旅行比較サイト「トラベルコ」を運営する同社業績への影響を警戒した売りが出ているようだ。航空券予約サイト「スカイチケット」を運営するアドベンチャー<6030>や、同じく航空券予約サイト「エアトリ」を運営するエアトリ<6191>なども大幅安となっている。

■日本航空 <9201>  2,196円  -16 円 (-0.7%)  本日終値
 日本航空<9201>やANAホールディングス<9202>など空運株や、JR東日本<9020>やJR東海<9022>など鉄道株が安い。海外に加え日本国内でも新型コロナウイルスの変異株「オミクロン株」の感染が拡大する恐れが出ている。これを受け、国内での人の移動が減少することが警戒され、空運株や鉄道株は軟調に推移している。

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