【市況】【↑】日経平均 大引け| 3日続伸、欧米株高を受け景気敏感株中心に買いが優勢 (12月23日)
日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
日経平均株価
始値 28703.01
高値 28798.37(15:00)
安値 28640.15(09:13)
大引け 28798.37(前日比 +236.16 、 +0.83% )
売買高 8億1350万株 (東証1部概算)
売買代金 1兆8853億円 (東証1部概算)
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■本日のポイント
1.日経平均は3日続伸、後場後半に上げ足強め高値引け
2.前日の欧米株が全面高様相でリスクオンの流れを引き継ぐ
3.半導体主力株や、空運、海運、機械など景気敏感株が高い
4.中国や香港、台湾といったアジア株が堅調で株高を後押し
5.海外投資家がクリスマス休暇で売買代金は2兆円台を割る
■東京市場概況
前日の米国市場では、NYダウは前日比261ドル高と続伸した。良好な経済指標や新型コロナウイルスの飲み薬の緊急使用が承認されたことを受け、消費関連株などを中心に買いが優勢となった。
東京市場では、前日の欧米株高を受けリスクを取る動きが継続、日経平均株価は後場後半に上げ足を強め高値引けとなった。
23日の東京市場は、終始買いが優勢。前日の欧州株市場が全面高の様相をみせたほか、米国株市場でも新型コロナウイルスの経口薬の緊急使用承認などを材料に、NYダウなど主要株指数が揃って上値指向を続けていることを受け、リスク選好ムードのなか幅広く買いが広がった。半導体関連の主力株が上昇したほか、空運や海運、機械といった景気敏感株が買われ全体指数を押し上げた。海外投資家がクリスマス休暇に入るなか東証1部の売買代金は盛り上がりを欠いており、日経平均2万8000円台後半は戻り売り圧力も強く、前場は上値の重い展開を強いられた。しかし、後場に入ると、中国や香港、台湾などアジア株が堅調に推移するのを横目に買い戻しが加速、日経平均は上げ幅を広げる格好に。大引けはこの日の高値で着地している。
個別では、売買代金で群を抜くレーザーテック<6920>が大きく上昇したほか、日本郵船<9101>、商船三井<9104>なども買いが優勢となった。トヨタ自動車<7203>が堅調、任天堂<7974>が上昇し、ソニーグループ<6758>、キーエンス<6861>なども高い。リクルートホールディングス<6098>も値を上げている。ディー・エル・イー<3686>、神栄<3004>がストップ高に買われ、アステリア<3853>も急騰。大真空<6962>も活況高となった。
半面、日立製作所<6501>が安く、ファーストリテイリング<9983>も冴えない。資生堂<4911>も軟調。ペプチドリーム<4587>が売りに押され、スノーピーク<7816>も安い。エーザイ<4523>は値下がり率トップに売り込まれ、日水製薬<4550>も大幅安。ERIホールディングス<6083>の下げも目立つ。
日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄は東エレク <8035> 、リクルート <6098> 、テルモ <4543> 、オリンパス <7733> 、ソニーG <6758> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約86円。
日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はエーザイ <4523> 、コナミHD <9766> 、ファストリ <9983> 、バンナムHD <7832> 、資生堂 <4911> 。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約34円。うち23円はエーザイ1銘柄によるもの。
東証33業種のうち30業種が上昇し、下落は医薬品、パルプ・紙、小売業の3業種のみ。上昇率の大きかった上位5業種は(1)鉱業、(2)空運業、(3)海運業、(4)輸送用機器、(5)サービス業。一方、上昇率の小さかった5業種は(1)電気・ガス業、(2)食料品、(3)水産・農林業、(4)情報・通信業、(5)倉庫運輸関連。
■個別材料株
△ウェッジHD <2388> [JQG]
タイ会社更生申立訴訟で関連会社が全面勝訴。
△ユニカフェ <2597>
50周年記念株主優待を実施。
△神戸物産 <3038>
11月営業利益は18%増益。
△東急不HD <3289>
東急ハンズをカインズに譲渡へ。
△アステリア <3853>
出資先AI企業のナスダック上場予定。
△MDV <3902>
上限10億円の自社株取得やSBI損保との業務提携を好感。
△ジィ・シィ企画 <4073> [東証M]
3Dアバター採用の健康経営サポートサービス提供開始へ。
△カルナバイオ <4572> [JQG]
21年12月期業績予想を上方修正。
△サイジニア <6031> [東証M]
22年1月末に1→2の株式分割を発表。
△アイネス <9742>
150万株を上限に自社株買いを実施へ。
▼エーザイ <4523>
「アデュカヌマブ」が厚労省部会で継続審議。
▼西部ガスHD <9536>
売上原価の増加で22年3月期営業益予想を下方修正。
東証1部の値上がり率上位10傑は(1)DLE <3686> 、(2)神栄 <3004> 、(3)サンコール <5985> 、(4)アステリア <3853> 、(5)双信電機 <6938> 、(6)ヴィンクス <3784> 、(7)ヴィッツ <4440> 、(8)大真空 <6962> 、(9)マルマエ <6264> 、(10)ネットプロ <7383> 。
値下がり率上位10傑は(1)エーザイ <4523> 、(2)日水薬 <4550> 、(3)クラウディア <3607> 、(4)西部ガスHD <9536> 、(5)共同印 <7914> 、(6)白洋舎 <9731> 、(7)ERIHD <6083> 、(8)ミクニ <7247> 、(9)新日本科学 <2395> 、(10)Sサイエンス <5721> 。
【大引け】
日経平均は前日比236.16円(0.83%)高の2万8798.37円。TOPIXは前日比17.92(0.91%)高の1989.43。出来高は概算で8億1350万株。東証1部の値上がり銘柄数は1421、値下がり銘柄数は646となった。日経ジャスダック平均は3839.37円(25.88円高)。
[2021年12月23日]
株探ニュース