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【市況】注目銘柄ダイジェスト(前場):GA TECH、ブラス、ギフトなど

キヤノン <日足> 「株探」多機能チャートより

キヤノン<7751>:2816円(+147円)
大幅続伸。前日に期末配当金予想の引き上げを発表、従来予想の45円から55円に引き上げ、年間配当金は前期比20円増配の100円となる。足元での業績回復を反映する形のようだ。前日終値ベースでの配当利回りは3.7%の水準となり、12月末権利取りの動きが活発となっているもようだ。新年度以降の業績見通しに対する安心感にもつながっている。なお、前期は業績悪化に伴い33年ぶりの減配となっていた。


パーク24<4666>:1609円(-48円)
反落。前日に21年10月期の決算を発表、営業損益は80億円の赤字で前期比67億円の損益改善、10月15日に下方修正した水準の95億円の赤字は上振れる着地に。8-10月期は19億円の黒字、20年10月期第1四半期以来の黒字に転換している。22年10月期は135億円の黒字転換見通し、市場想定線上の回復を見込んでいるが、最終益は25億円の黒字にとどまる見通しで、財務体質改善には時間を要するとの見方が優勢に。


ギフト<9279>:2932円(+278円)
大幅反発。前日に21年10月期の決算を発表、営業利益は9.4億円で前期比2倍となり、従来想定水準での着地となっている。一方、22年10月期は17億円で同81.6%増と連続大幅増益見通し。年間配当金も前期比5円増の25円を計画している。生産性向上策などが奏効して収益性が向上しており、今期は国内直営店既存店増収率を14.4%増と見込んでいる。期待以上の収益拡大見通しとしてポジティブな反応が先行へ。


ブラス<2424>:806円(+92円)
大幅に4日続伸。前日に第1四半期決算を発表、営業利益は0.2億円で前年同期比3.2億円の損益改善となっている。緊急事態宣言の影響を受けたが、施行件数は前年を上回る推移となっており、平均単価も回復傾向にあるもようだ。未定としていた業績予想は、上半期営業利益が1.7億円、通期では前期比2.1倍の7億円見込みと開示。市場想定を上回る収益見通しを受けて、買い安心感が強まる形に。


アルバック<6728>:7020円(+530円)
大幅反発。野村證券では投資判断を「ニュートラル」から「バイ」に格上げ、目標株価も6929円から8414円に引き上げている。前日に中国の電子デバイス関連事業の説明会を開催、関連事業の大きな伸長の見込みが確認できたと評価。また、韓国の大手ディスプレイメーカーと行っている8.5GのOLEDについての共同開発が成功し韓国最大手で量産採用されれば、今後FPD製造装置の売上は市場想定を上回る成長の可能性があるとしている。


GA TECH<3491>:1413円(+204円)
大幅に続伸。22年10月期の営業損益予想を0.57億円の黒字と発表している。居住用不動産の安定需要を背景に売上高とマーケットシェアの拡大を目指す。同時に発表した21年10月期の営業損益は0.39億円の赤字で着地した。調達価格の高騰で売上総利益の低い取引が発生して損益を圧迫したが、会社計画(4.90億円の赤字)より良好だった。また、不動産コンサルティングのリコルディ(東京都千代田区)を完全子会社化する。


ブロードエンター<4415>:2648円 -
公開価格(2790円)を7.7%上回る3005円で初値を付けた。会社設立は00年12月15日。マンション向け高速インターネット「B-CUBIC」、後付けIoTオートロックシステム「ブロロック」などが事業の柱。21年12月期の営業利益予想は前期比118.0%増の5.45億円。新型コロナウイルスの影響でインターネット設備の需要が好調なことから、利益が倍増する見通し。第3四半期累計の実績は2.30億円だった。


TrueData<4416>:2085円 -
公開価格(2220円)を1.4%上回る2250円で初値を付けた。会社設立は00年10月10日。消費者購買データを扱うビッグデータプラットフォームを運営しており、消費者データ分析や購買行動分析ソリューションを小売業や消費財メーカー向けに開発・提供している。22年3月期の営業損益予想は0.23億円の黒字(前期実績は0.64億円の赤字)。消費者購買行動分析サービス「イーグルアイ」などが伸び、黒字に転換する見通し。第2四半期累計は0.03億円の赤字だった。
《ST》

 提供:フィスコ

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