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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:ニッパツ、東京海上、スノーピーク

ニッパツ <日足> 「株探」多機能チャートより
■ニッパツ <5991>  1,044円  +45 円 (+4.5%)  11:30現在  東証1部 上昇率10位
 ニッパツ<5991>が大幅高で上値追い加速、2019年4月以来2年8カ月ぶりの高値圏に急浮上している。自動車用懸架ばねやHDD用精密ばねなどを手掛けるが、半導体製造装置向けでも需要を取り込んでおり、世界的な半導体生産能力増強の動きが同社株に追い風となっている。また、電気自動車(EV)向けモーターコアの販売拡大も収益に貢献、市場では「モーターコアで収益を伸ばし株価も大変貌している三井ハイテック<6966>の連想も働きやすい」(中堅証券ストラテジスト)という声も出ている。22年3月期は大幅増配見通しにあることも買いを誘っている。

■東建コーポレーション <1766>  9,370円  +320 円 (+3.5%)  11:30現在
 東建コーポレーション<1766>は4日ぶりに反発。同社は13日取引終了後、22年4月期第2四半期累計(5~10月)連結営業利益が72億2400万円(前年同期比6.3%増)だったと発表した。通期計画159億6500万円(前期比2.6%増)に対する進捗率は45.2%。建設事業は前期上半期の受注高が伸び悩んだことにより、完成工事高が前年同期と比較して減少した。利益面では木材の国際的な需給バランスの急変による木材価格の高止まりが続いているものの、原価管理徹底の取り組みなどにより、完成工事総利益率は改善した。また、不動産賃貸事業は管理物件数の増加に伴い、サブリース経営代行システム(一括借り上げ制度)による入居者からの家賃収入及び管理料収入などが増加しているとした。

■メルコホールディングス <6676>  4,285円  +140 円 (+3.4%)  11:30現在
 メルコホールディングス<6676>は続伸している。13日の取引終了後、430万株(発行済み株数の19.34%)の自社株を12月27日付で消却すると発表しており、これが好材料視されている。なお、消却後の発行済み株数は1793万7873株となる。

■東京海上 <8766>  6,328円  +177 円 (+2.9%)  11:30現在
 東京海上ホールディングス<8766>が一時180円高の6331円に買われた。連日で年初来高値更新となったが、同社株は2020年2月に6317円の上場来高値をつけており、きょうはそれも上抜いて最高値街道に突入した。市場では「売り圧力が限定的な一方、ここ機関投資家とみられる実需買いが観測され株式需給関係が良い。直近ではUBS証券が13日付で同社株の投資判断を新規Buy(買い)としたことが追い風となっているようだ。欧米の損保株と比べバリュエーション面で割安感があり、株主還元に対する前向きな姿勢も評価されている」(中堅証券ストラテジスト)としている。

■スノーピーク <7816>  3,870円  +85 円 (+2.3%)  11:30現在
 スノーピーク<7816>が続伸している。同社は13日、11月度の連結売上高が前年同月比46.6%増になったと発表しており、これが好感されているようだ。国別では国内が同32.8%増となったほか、米国、韓国、台湾なども伸長。国内の販売別では直営店が同9.3%増、EC自社が68.7%増となり、秋冬キャンプ需要の増加などが寄与しているという。

■トヨタ自動車 <7203>  2,046.5円  +44.5 円 (+2.2%)  11:30現在
 トヨタ自動車<7203>が5日ぶり反発。前日の米国株市場ではNYダウをはじめ主要株3指数が軟調な値動きを示し、東京市場でも輸出主力株には逆風が強い。そのなか同社株はここ下げ基調となっていたが、75日移動平均線が下値サポートラインとして意識されており、水準的にもちょうど2000円大台攻防で強弱観が対立している。米長期金利が急低下しているにもかかわらず、外国為替市場では足もと1ドル=113円台半ばの推移と円安水準でもみ合っていることがプラスに作用している。PERやPBRなど指標面では割安感が強く、当面は75日線を巡る攻防が予想される。

■ハウス食品グループ本社 <2810>  2,951円  +57 円 (+2.0%)  11:30現在
 ハウス食品グループ本社<2810>、カゴメ<2811>、味の素<2802>、ニチレイ<2871>など食品株が全体軟調地合いのなかで強さを発揮している。前日の欧米株市場が安く、主力輸出株にはポジション調整の売りが出る一方、ディフェンシブ銘柄である食品セクターに資金シフトの動きがみられる。原料価格上昇などを背景に製品価格の値上げに動く企業が相次いでいるが、食品関連は値上げによって需要が大きく減退しにくい業態であることから、川上インフレに対して相対的に優位性がある。

■サッポロHD <2501>  2,290円  +10 円 (+0.4%)  11:30現在
 サッポロホールディングス<2501>は3日続伸。同社はきょう午前9時30分ごろ、グループ企業のポッカサッポロフード&ビバレッジが取り扱うレモン商品ブランド「ポッカレモン100」及び「キレートレモン」について、19年度から3年連続の過去最高出荷となる見通しであると発表した。「ポッカレモン100」は日常での使用機会が増えているとし、21年の販売数量は前年比7%増と前年実績を超過。また、「キレートレモン」はレモン2個分の果汁が入った「キレートレモンWレモン」が2ケタ増で伸長していることに加え、「キレートレモン クエン酸2700」を中心に好調が続き、21年の販売数量は前年比20%増で推移しているとした。

■PHCホールディングス <6523>  2,084円  +6 円 (+0.3%)  11:30現在
 PHCホールディングス<6523>はしっかり。SMBC日興証券が13日付で投資評価「1」、目標株価3250円で新たにカバレッジを開始したことが材料視されたようだ。同証券によると、癌や糖尿病の早期診断など製品・サービスの継続的な拡大が見込まれる領域での事業展開とリカーリング比率が高い製品群からキャッシュを創出し成長領域へ投資する点を同社の強みとして挙げている。23年3月期はCOVID-19に関連する特需の反動減が予想されるとしているが、中期的には着実な成長を見込んでいる。

■セルソース <4880>  5,740円  -1,450 円 (-20.2%) 一時ストップ安   11:30現在
 セルソース<4880>は大幅に3日続落。同社は13日取引終了後、22年10月期単独業績予想について、売上高33億8900万円(前期比16.0%増)、営業利益11億1800万円(同12.7%増)、純利益6億7700万円(同4.1%増)と開示した。加工受託サービスの継続的な拡大、エクソソームの伸展、データ支援事業などの拡大を目指す方針としたが、前期までに比べて業績の伸びが鈍化する見通しとなっていることから、寄り付きから売り優勢の展開となっている。あわせて発表した21年10月期単独売上高は29億2200万円(前の期比57.5%増)、営業利益9億9200万円(同2.4倍)、純利益6億5100万円(同2.4倍)となり、創業以来5期連続の増収増益となった。加工受託サービス、コンサルティングサービス、医療機器の売上高が過去最高を達成したとしている。

■レーザーテック <6920>  29,955円  -1,145 円 (-3.7%)  11:30現在
 レーザーテック<6920>や東京エレクトロン<8035>が反落したほか、SUMCO<3436>は5日続落と下値模索の動きを継続、半導体セクターが売り優勢の展開となっている。前日の米国株市場ではオミクロン株への警戒感が再燃したことで米長期金利は急低下したが、ハイテク系グロース株は反応薄で景気敏感株と同様に値を下げる銘柄が多かった。そのなか、エヌビディア<NVDA>が急落したのをはじめ半導体関連への売り圧力が顕在化。半導体銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)の下げはNYダウやナスダック総合指数を大幅に上回る2.6%の下落率となり、東京市場でもこのリスクオフの地合いを引き継ぐ形となっている。

■日本航空 <9201>  2,118円  -45 円 (-2.1%)  11:30現在
 日本航空<9201>、ANAホールディングス<9202>がいずれもウリ気配でスタートし下値を探る展開。日本国内は新型コロナウイルスの感染は収束した状態にあるが、海外では新型コロナの変異株であるオミクロン株の感染拡大が加速する状況となっており、警戒感が高まっている。入国制限など世界的に人流の抑制が強まれば、収益デメリットを受けやすい空運会社は再び業績悪化を懸念した売りに晒される可能性が意識される。そうした思惑から、足もとで買いポジションを低める動きを誘発している。

■ファーストリテイリング <9983>  68,360円  -1,400 円 (-2.0%)  11:30現在
 ファーストリテイリング<9983>が一時1400円安に売られ日経平均の下げを助長する形となっている。前日は先物絡みのインデックス買いが入り1700円高に買われたが、きょうはその真逆の展開で先物への売り仕掛けを背景に、同社株には裁定解消に伴う売り圧力が働いている。11時20分現在、1銘柄で日経平均を50円弱押し下げている。全体相場はここ方向感の定まらない不安定な動きで、AIアルゴリズム取引による先物主導の上下動で、足もとで実需の売り買いは減少傾向にある。そのなか、同社株はファンダメンタルズ以外の要素でボラティリティが高められている形だ。

■シーアールイー <3458>  1,660円  -15 円 (-0.9%)  11:30現在
 シーアールイー<3458>は底堅い動きとなっている。13日の取引終了後、22年7月期の連結業績予想について、売上高を616億円から621億円(前期比30.6%増)へ、営業利益を86億円から88億円(同52.4%増)へ、純利益を50億から56億円(同56.7%増)へ上方修正しており、これが株価を下支えしているようだ。好調な事業環境を反映し、第1四半期は全てのセグメントで増収し四半期として過去最高の売り上げ・利益を達成したことが要因としている。なお、同時に発表した第1四半期(8~10月)決算は、売上高307億4300万円(前年同期比3.8倍)、営業利益57億8700万円(同8.3倍)、純利益41億5100万円(同7.0倍)だった。

■ツバキ・ナカシマ <6464>  1,463円  -7 円 (-0.5%)  11:30現在
 ツバキ・ナカシマ<6464>は4日続落している。13日の取引終了後、21年12月期の連結業績予想について、売上高を690億円から675億円(前期比29.7%増)へ、営業利益を71億円から63億円(同74.5%増)へ、純利益を46億円から39億円(同2.1倍)へ下方修正したことが嫌気されている。世界的な半導体不足で自動車などの生産規模が落ち込んだことにより売上高が減少するほか、特定顧客に納入した一部製品において不具合が発生したことに対応し対策費用5億円をその他の費用として計上したことも影響する。また、業績予想の修正に伴い従来29円としていた期末配当予想を21円に減額すると発表した。年間配当予想は、中間配当とあわせて49円(前期比25円増)となる。

■クリエアナブキ <4336>  887円  +150 円 (+20.4%) ストップ高買い気配   11:30現在
 クリエアナブキ<4336>がストップ高カイ気配。前週末10日の取引終了後、穴吹興産<8928>がクリエアナに対して完全子会社化を目的にTOBを実施すると発表した。TOB価格を1株910円としたことから、これにサヤ寄せする格好となっている。穴吹興産は現在、クリエアナ株の57.23%を所有している。買い付け予定数は98万8955株(下限21万8100株、上限設定なし)で、買い付け期間は12月13日から2022年1月28日まで。なおTOB成立後、クリエアナは所定の手続きを経て上場廃止となる予定で、これを受けて東京証券取引所は10日付で監理銘柄(確認中)に指定している。

■ステムリム <4599>  569円  +80 円 (+16.4%) ストップ高買い気配   11:30現在
 ステムリム<4599>がストップ高カイ気配。13日の取引終了後、塩野義製薬<4507>に導出済みの再生誘導医薬開発品レダセムチドについて、塩野義が実施した急性期脳梗塞の患者を対象とした第2相臨床試験で、主要評価項目を達成したとの連絡があったと発表しており、開発の進捗を好感した買いが入っている。同試験は、脳梗塞発症後4.5時間から24時間の患者で、血管再開通療法(血栓溶解療法または血栓回収療法)を実施できなかった人を対象に、レダセムチドの有効性と安全性を検討することを目的とした第2相プラセボ対照二重盲検無作為化比較試験。その結果、目標達成が確認され、急性期脳梗塞患者に対する有効性が確認されたほか、副次評価項目である安全性でも有害事象の発現率はプラセボ群で同程度であり、忍容性が確認されたとしている。今後は試験の良好な結果を踏まえ、塩野義でグローバル第3相臨床試験への移行に向けた準備を進めていく予定。なお、22年7月期通期業績に与える影響は軽微としている。

●ストップ高銘柄
 Birdman <7063>  2,163円  +400 円 (+22.7%) ストップ高買い気配   11:30現在
 など、3銘柄

●ストップ安銘柄
 ランドネット <2991>  3,810円  -700 円 (-15.5%) ストップ安   11:30現在
 イトクロ <6049>  588円  -100 円 (-14.5%) ストップ安売り気配   11:30現在
 以上、2銘柄

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