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【市況】株価指数先物【寄り前コメント】 VIX指数は一時35.30まで上昇、リスクオフのなか2万7500~2万8000円のレンジ推移に


大阪12月限ナイトセッション
日経225先物 27790 -280 (-0.99%)
TOPIX先物 1945.0 -17.0 (-0.86%)
シカゴ先物 27790 -280
(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)

 3日の米国市場はNYダウ S&P500ナスダックの主要な株価指数が下落。11月の米雇用統計では非農業部門の雇用者数が前月比21万人増と市場予想を大幅に下回った。一方で、失業率は予想を上回る低下となったことから、米連邦準備理事会(FRB)がテーパリングを加速させるとの見方が重荷となった。また、世界各地で新型コロナウイルスの変異株(オミクロン株)の感染者が相次いで確認されていることもリスクオフムードにつながった。S&P500業種別指数は電気通信サービス、食品・飲料・タバコ、家庭用品・パーソナル用品が上昇する一方で、自動車・同部品、銀行、ソフトウエア・サービスが下落。

 シカゴ日経平均先物清算値は日中大阪比280円安の2万7790円で取引を終えた。日経225先物のナイトセッションは日中比10円安の2万8060円で始まり、その後はリバウンド基調を強め2万8180円まで上昇する場面がみられた。ただし、米国市場の取引開始後に軟化すると下落幅を広げる動きが強まり、一時2万7590円まで下げた。引けにかけてもみ合う格好となり、2万7790円で取引を終えた。

 本日の日経225先物は、シカゴ先物にサヤ寄せする格好から売り先行で始まろう。NYダウに続いてナスダックも支持線として意識されていた75日移動平均線を下回ってきたことからトレンドは悪化傾向となり、指数インパクトの大きい値がさ株が引き続き重荷になりそうだ。

 先週末のNT倍率は先物中心限月で14.30倍に低下し、11月に入ってからの14.45~14.60倍のレンジを明確に下放れてきた。10月半ば以降、支持線として機能していた13週線を下回ってきており、連日で年初来安値を更新しているソフトバンクグループ<9984>などの動向次第では、一段の低下が見込まれそうだ。

 また、週末のVIX指数は30.67に上昇し、一時35.30まで上げ幅を広げる場面もみられた。リスクオフに向かわせることから、売り一巡後のリバウンド狙いの動きは期待しづらいところである。また、今週は週末に12月限の先物オプション特別清算指数算出(メジャーSQ)を控えていることも積極的なトレードを控えさせる要因となる。ロール中心の売買となるため、積極的にトレンドを取りに行くトレードも限られそうである。そのため、2万7500円~2万8000円のレンジ内での推移になりそうだ。

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