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【市況】注目銘柄ダイジェスト(前場):住友大阪、ブティックス、霞ヶ関キャピタルなど

住友大阪 <日足> 「株探」多機能チャートより

住友大阪<5232>:3660円(+330円)
急騰。発行済み株式数の9.41%に当たる350万株、100億円を上限とする自社株買いの実施を発表している。取得期間は11月26日から22年6月30日まで。資本効率の向上を通じた株主への利益還元を図ることが目的としている。高水準の自社株買いが当面は需給面での下支えになるとの期待が高まる形に。また、大和証券では投資判断を「3」から「2」へ格上げ、目標株価も3200円から3800円に引き上げている。


シチズン<7762>:539円(+17円)
大幅続伸。発行済み株式数の7.99%に当たる2500万株、100億円を上限とする自社株買いの実施を発表している。取得期間は11月30日から22年6月30日まで。株主還元の充実、資本効率の向上を図ることを目的としている。同社の自社株買いは19年8月にかけて、30億円を上限に取得して以来となる。高水準の自社株買いが当面の需給面の下支えにつながるものとして買い材料視する動きが優勢に。


菱洋エレク<8068>:2259円(-141円)
大幅反落。前日に第3四半期決算を発表、累計経常利益は16.4億円で前年同期比3.4倍となった。通期計画の19.5億円、前期比2.2倍は据え置いている。企業のIT関連投資の拡大に伴い、半導体/デバイス部門の売上が大幅に拡大する形に。ただ、8-10月期は5.1億円の水準で、前四半期5.8億円からはやや減少となっている。サプライズは限定的として目先の出尽くし感が先行している。


タカショー<7590>:780円(-116円)
大幅反落で下落率トップ。前日に第3四半期の決算を発表、累計営業利益は14億円で前年同期比25.0%増益に。基軸商品の「ホームヤードルーフ」などの売上が拡大のほか、海外でもe-コマースにおけるガーデニング用品の売上高が伸長しているもよう。ただ、8-10月期は2.3億円で同22.2%減と減益に転じているなど、市場期待値までの水準には達していない状況とみられる。


H.I.S.<9603>:2082円(-161円)
大幅反落。南アフリカで新型コロナウイルスの新たな変異株が検出されたと伝わっている。ワクチンの効果が低い可能性があるとされ、感染拡大抑制に向けた取り組みが危ぶまれるなどの懸念にもつながっているようだ。英国では、南アフリカなど一部のアフリカ諸国からの航空便を一時禁止するとしている。世界的な感染再拡大につながる可能性など、同社を始めとした旅行・観光業界の収益回復の遅れが意識される状況にも。


ブティックス<9272>:3385円(-35円)
年初来高値。ウィルグループ<6089>子会社のウィルオブ・ワークと業務提携契約を締結したと発表している。同社は介護人材派遣・人材紹介のほか、介護資格取得スクールの運営や外国人材の採用・雇用支援などを手掛けている。事業拡大・事業承継を考えるウィルオブ・ワークの顧客企業に対し、M&Aマッチング支援を提供する。また、人材課題を抱えるブティックスの顧客にウィルオブ・ワークの介護人材サービスを提供する。


霞ヶ関キャピタル<3498>:6090円(+300円)
年初来高値。三菱HCキャピタル<8593>と物流施設開発事業で合弁契約を締結したと発表している。霞ヶ関キャピタルが物流施設の開発を目的に新設した合弁会社ロジフラッグ・デベロプメント(東京都千代田区)株式の34%を三菱HCキャピタルが12月末までに取得する。今後3年間で総事業費2000億円規模の物流施設の開発を目指す。三菱HCキャピタルは当該事業の開発資金として300億-500億円の拠出を企図しているという。


アストマックス<7162>:265円(+33円)
急騰。25年3月期の営業収益目標を200億円以上(21年3月期実績は122.80億円)、税金等調整前純利益を7億円以上(同2.70億円)とする中期ビジョンを策定している。DX推進と自社の強みをベースに、事業を深化・進化させ、GX(グリーントランスフォーメーション)に向けた優先事項を達成することを目指す。具体的には、蓄電池を活用したビジネス拡大のほか、発電と供給サイドの事業、販売と需要サイドの事業の集約化などを図る。

《NH》

 提供:フィスコ

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